タイトルのとおり、

ふみは読書サロンを始めることにしました。

  ふみ自身、二百三高地の突撃をしてる気分です。




第1回はこちら。


   樋口裕一  読んだつもりで終わらせない名著の読書術


大谷翔平夫妻が推薦!


著者は「小論文の神様」と呼ばれる人らしく、受験用の小論文の指南書等を多数出してるようです。

 自らを「文学者ではない、ただの読書人」と語(騙?)ってます。 


 以下、ふみの個人的備忘控です。 


 名著の読み方の大略は以下のとおり


 ① Pre-read 〜 予習・難解と思われるものは、ネタバレでも構わないので、予めあらすじを押さえておく(解説を先に読む、抄訳・簡易本を活用する、書評やレビューを読む等)・特に外国もので重要になるのが、時代背景、(その当時の)国民性、著者の思想的背景の把握など 


 ② Reading 〜 読み ・「濫読」は、速読に通じる。これは、あじわうということの対極にあり、速さとあじわうことは、まったく反比例するわけではないが、「濫読」だけでは文学の楽しみは半分くらいになってしまふだらう。


 ・名著読破の壁は、多く登場人物把握のお粗末にある。人物相関図等を活用するぞかし。 

・場所、地名は素通りしない。 登場人物の次に大切なのが場所。主人公がいるのは、自分の部屋なのか、駅の雑踏の中なのか、あるいは、人はたくさんいるけれど静寂な図書館や美術館なのか。 こうした場所の設定については、さりげなく書いてあることが実に多く、読み飛ばしがち。

 だが、物語がどんな場所で進行しているかによって、会話や心象風景の意味合いが違ってくる。できるだけ意識していると、ストーリーを正確に追うことができる。

 また、場所が変わることにも大きな意味があり、作者は明確な理由があってその状況、つまり物語の舞台設定をしていることを覚えておかれたし。


 ・固有名詞(地名)に要注意、特に外国ものでは街の規模、風土、歴史的背景等の把握島国育ちの日本人にとって厄介なのが「国境付近の都市」 


・読み飛ばしの技術〜海外ものには、動きのない異様に長い描写がままあるが、人名、地名といった固有名詞のみに着目して、軽く読み飛ばすのも一法。ひとまず注意すべきは「誰がどこで」のみ。


 ③ Re:read 〜復習(繰り返し読み)・再読により、名著はより味わえる。読み飛ばしたる箇所を玩味熟読するもいとをかし。 


・アウトプット〜読書記録について著者の着眼点〜感銘度、共感したエピソード


・登場人物、「なるほどな〜!」な一文、謎な部分 



 パスカル「パンセ」の一節

「退屈──情熱もなく、仕事もなく、楽しみもなく、精神の集中もなく、完全な休息状態にあるほど、人間にとって耐えられないことはない。

その時、人間は、自分の虚無、自分の見捨てられたさま、自分の足りなさ、自分の頼りなさ、自分の無力、自分の空虚をひしと感じる。

たちまち、人間のたましいの奥底から、退屈、憂い、悲しみ、悩み、怨み、絶望が湧き出してくるであろう。」