ふみがお送りしています

「尿療法の基礎知識」講座、

第2回は、さくらももこさんの1992年に出版されたベストセラーエッセイ集

「さるのこしかけ」より、

「飲尿をしている私」と、その後日談と思われる「その後の話」をお届けします。


 カタいことを言えば、無断転載とか著作権侵害になるのかもしれませんが、

尿療法の普及のためならと、

さくらももこさんも、草葉の陰から笑って許してくれているはずです。



それに、他でも書きましたが、

ふみは著作権とか肖像権とか、難しいことを理解できる頭の持ち合わせがないのです。


無知・アホというのは、時に最強です。

知らないものは知らなかったで押し切ってしまえるのですから。


「謝って済むなら、警察は要らん!」とか言いますけど、

お巡りさんだって、

謝ったら許してくれること、ありますよね?


なぜ今、さくらももこさんのエッセイを丸写しなのか。

それは、取りも直さず、さくらさんのエッセイが実にコンパクトに、そして綺麗にまとまっているからです。

さくらさんの飲尿エッセイは、飲尿未経験者の先入観・偏見を取り去り、飲尿に対する罪悪感や嫌悪感に恐怖感を払拭し、手順を分かりやすく手ほどきし、素晴らしい効能を明快に伝えてくれるに違いありません。


ネットで収集した話ですが、さくらさんは少女時代から作文が得意で、短大の模擬試験の作文課題では採点者に

「清少納言が現代に来て書いている」と言わしめたそうです。

 ふみは、盛られた話ではなく、全くの真実だと思っています。


 それでは、

「さくらももこの飲料劇場」、

得心が行くまで、トップリとご覧下さい





飲尿をしている私


飲尿が体にいいと噂になってからもう二年余り経っている。

 私も一回だけ以前試したことがあったのだが「こんなことするくらいなら死んだ方がましだ」と思い、そのときはやめてしまった。

 しかしそれからしばらくして、夫が飲尿の本を買ってくるなり「ボクはやるぞ」と、いきりたっていたので、私は非常に驚き、あわててその本を読んでみた。

 本によれば「とにかく何にでも効く」というようなことが、いろいろな実例と共に列挙されており、ものすごく説得力がある

 これまで様々なインチキ商品にダマされてきた私であるが、飲尿なら万一インチキであったとしても被害額は0円である。効果がなかったらそれでもいいじゃないか、自分のオシッコではないか、飲もう飲もう、飲みさえすれば、いつかいいことがあるかもしれない、そう思ってまた飲んでみることにした。


 飲尿は、息を止めて飲むのがコツである。息をしながら飲むと飲みにくいのだが、息を止めて飲めば意外と楽に飲める。「エエイッ」とやってしまうのが一番である

 飲尿三日目くらいまで、飲むのに勇気がいる。オシッコの入ったコップを手にしながらしばらくドキドキし、捨て身のトライとなる。思考回路を止め、ゴボボ……と一気に流れゆくオシッコに、喉も舌も全て身をまかせるのだ。そうすれば問題はない。あとは急いで洗面所で口をゆすぎ、体調が良くなるのを待つだけである。

 私の場合は、飲んで一時間以内に体内の便が全部出る。汚い話なのでイヤな人は読みとばして下さって構わないが、本当に全部出るのだ。別にお腹が痛いわけでもないのに、水のような便がジャンジャン出る。オシッコのような便なので、油断してオナラなどしようもんなら大変である。そんなのが五分~十分おきにくる。これは朝一番の尿に顕著に見られる現象で、それ以外の時飲んだ尿にはそこまでの威力はない。朝一番が特に効くのだ

 ジャンジャン便が出たあとは気分大爽快こんなにさわやかでいいのかね、という気になり、体操なんかしてしまう。身も心も軽やかになりホップステップジャンプなどと口走ってしまう自分にハッとすることもしばしばだ。


 飲尿を始めて一ケ月ぐらい経った頃、手足や首すじがカユくなってきた。飲尿の本を読むと、飲尿の効果は人により様々で始めてからしばらくすると一見体調が悪くなったように思われることがあるがこれは〝好転反応〟といいその人の悪い所の細胞が変わるために体調が悪くなったように見えるだけでそのまま続ければ必ず良くなる……というようなことが書いてあり、体がかゆくなったり眠くなったりダルくなったりする場合があるというのだ。

 私は体がかゆくなってきたので

「しめしめ、オシッコが本格的に効いてきたぞ」とほくそ笑み、ボリボリ体をかきながらニヤニヤしているという無気味な日々が二週間程続いていた。

 二週間もするとかゆくもなくなり、私の体調はバリバリ良くなっていった。いつも腰が痛くて情けないと思っていたのだが、いつの間にか全く痛くなくなっており、肩も凝らなくなっていた。以前は毎日何となくダルかったのに、今じゃもう全然ダルくもない。まるで子供の頃の体に戻ったようである。


 私は早速飲尿のことを友人知人に話したが、なかなかやる人はいなかった。皆一様に

「ふーん……そんなに効くモノが、オシッコでなかったらやるんだけどねェ……」と言っては目をそらす。私もこればっかりは強制するようなモンじゃないのでそれ以上は勧めないがもったいない話だと思うのだ。


 これがウンコじゃなかったことだけでもありがたいではないか。もし〝食ウンコ療法〟だったらかなり苦しいと思う。勇気だってオシッコを飲む場合より百倍ぐらいは必要である。そして便秘をしてたらその日はできない。それがオシッコだったからこそ、こうして気軽にできるのだ。

 もう、トイレに行って普通にオシッコをしている時など「もったいない」と思う程、私はオシッコに熱を上げている。何で効くのかなんて科学的に解明されなくてもいい。何だかわからないけど効くというのがまた面白いのだ


 興味のある人はぜひやっていただきたい。みんな身も心も軽やかになり、ホップステップジャンプと口走ってほしいものである。




その後の話


「痔」と「飲尿」のこと 


 さて、私は前回のエッセイ集で水虫がお茶っ葉で治ったという報告を記し、水虫で悩む数々の方から

「やってみたら本当に治った!! どうもありがとう」という知らせを受けた。誠にうれしいことであった。地道に人の役に立ったなァと、夕日に向かって万歳三唱である。


 そして調子にのり、今回も自分で試した民間療法を記してみることにしたのである。

 人に打ち明けられぬ病、〝痔〟。

 私はなりかけであったため、たった一回で治ったのかもしれないが、ドクダミはその辺にはえている雑草なので、それを二~三枚摘んできてよくもみ、肛門に入れとくだけである。悩んでいる人はやってみると良いと思う。治らなかったら病院にいった方が良いが、お金もかからないので、もし治ったら得だし、試して損はないと思われる。


 飲尿は、私が勧めてもやる人はいなかったが、興味のある人はやってみても毒ではないことは確かだ。私は一年やってみたが、このように元気なのだから。(ちなみに私の知り合いでは、私の勧める前からやっている元気な者は数名存在する)

 私は『事実が語る尿療法の奇跡』(JICC出版局)という本を読んで、やることを決意した。他にも飲尿の本は何冊か出ているらしいので、それらを読んでからやってみるのも良いし、私の報告だけを信じてやってみるのもオツなものであろう。


 とにかく、みんな元気で健康に暮らせたらいいなぁと思う。

  また、何か良い効き目のある方法を見つけ次第、私は報告しようと思っている。やや期待していただきたい。