今日は京都南座へ
作∶演出の横内謙介さんは、『先月の歌舞伎座公演も決して順風満帆ではありませんでした。むしろ皆が傷つき、迷い、不安だらけの船出でした。しかし、こんな時こそ熱く燃える、そのために団結する、苦難をエネルギーに替えて少しでも前に進む、三代目猿之助譲りの精神が、劇中の梁山泊の不屈の闘志、荒ぶる魂と結びついて大きな力を生み出したと感じています。』と語る(番附より)。
盗賊や反乱軍など国家に反旗を翻す一党が根城とする河北の湖に浮かぶ天険の小島が梁山泊
頭領∶晁蓋を演ずる中車さん
元は朝廷軍士官で今は追われる身の林冲は中村隼人さん
梁山泊の女親分姫虎は市川笑三郎さん
美貌の殺し屋お夜叉は中村壱太郎さん
猿弥さんとの掛け合いで客席に笑みを届ける。
山賊あがりの武骨者王英役の市川猿弥さん。女戦士の青華に一目惚れするのだが…その優しさが後に実を結ぶ。
元は梁山泊の対岸の村で梁山泊を滅ぼそうとしている女戦士青華の市川笑也さん。青華と王英は、美女と野獣的ではあるが、青華が自ら縛っていた自分の生き方を解き放つ。
 梁山泊は、誰もが自分らしくいられる場所なのだ。
悪党どもの熱き魂!天に替わりて道を行う。そしていま、時代はますます混沌としている。「替天行道」の旗のもと、この道を行くという決意。
現代の観客のみなさんは何を見たのだろう…どんな見方も自由ですが、魂を揺さぶられた私でした。
京の床もなぜか興奮する私をなだめてくれる中帰路へ…
今日の舞台も良かった❗明日へのエネルギーに変えなきゃもったいない(笑)