サンドイッチとフルーツ。
Uのバディは僕らと同じようなクッキーとフルーツだけだったから、お母さんは日本人のお弁当文化?昼食?を調べたのか 知っていたのかで、Uだけのために日々作ってくれていたようだ。
これは感動ものでしょ。
僕ら語学研修仲間はシャワー時間を厳守できたと、自画自賛しあっていた。
いつもはどうか知らないが、僕らが行った年の、時期の、地域はめっちゃ寒かった。
雪も降っていた。
僕の家の風呂は浴室乾燥、浴室冷暖房(これは使ったことない)がついている。
洗面所(脱衣場)は日本での一般的な広さかなと思う。
でも、僕のホストファミリー宅の洗面所は広すぎる。
広すぎて寒い。
シャワー止めるのに勇気がいる。
『浴室暖房があればいいのに!』といつも思った。
シャワーする前に服を脱ぐだけなら問題ない。
でも、5~6分ほどのシャワー後に出てくると冗談抜きで歯がガチガチ鳴る。
使ったタオルを絞ってそれで拭いてからシャワー室から出たらって思うでしょ。
思うけど、使ったタオルはボディシャンプーがついてるでしょ。
だったら、そのタオルを洗えばいいって思うでしょ。
でも、タオルを洗うお湯があれば、それを体を暖める方に使いたいから却下。
学校からの指導で、シャワー時間守るよう何度も言われていた。
苦情が出ることがあるらしい。(おもに女子を預かった家から)
Uは初日からシャワー時間オーバーしたが最初は言われなかった。
数日経ったころから『シャワー時間を短くして。』と言われるようになった。
僕らに『だって寒くて。』
うん、めっちゃ気持ちわかる。
でもな、わかってたやろ?
冬のシドニーに行くって。
自分の意思で来たんやろ?
ルールは守れよ。
もっとシャワーしたかったけど、10分20分で出てきました。 時間は守れなかったけど、努力は認めてって?
それ違うし。
アカンな。
甘えてんな。
プロセスちゃう結果が全て。
守るべきことは守れ。
出来んのやったら参加するな。
来てから無理って思ったんやったら、シャワーすんな。
帰るまで臭いまま(それも迷惑やけど)でいろよ。
最初は冗談ぽく言っていたが、毎日毎日かなりの時間オーバーしているUに皆は辛辣な言葉を投げかける。
一番キツイことを言ったのは僕かも知れない。
僕は守るべきことを守れない人間は大嫌い。
なにも規則は、がんじがらめに守らなければ!と思っていない。
でもこれは守るべきこと。
オーストラリアのシドニーの家庭の貯水タンクの話は分かってるやろ。
(各家庭に貯水タンクがあり、1人がたくさん水(お湯)を使うとタンクがカラになってしまい他の人のシャワーどころか生活水も使えなくなる)
それを寒いから?
皆が寒いわ!
ロングヘアを少しでもシャワー時間短縮できるようにと短くカットした女子もおるのに!
そうでなくてもUのホストファミリーはお母さんは、Uのためにサンドイッチを作ってくれてるんやろ?
Uに歩み寄ってくれてるのに!
皆にキツく言われたUは
『ホームスティで食費とか生活費としてホストファミリーにお金出てるで。 オレらが払ったホームスティ代の中から。』
この言葉でUは半分以上の男子女子から口も聞いてもらえなくなった。
お金を払ったら迷惑かけていいのか?
「お金を払ったからもっと食事の量を増やして。」とは違う。
続く