ホストファミリーとの最後の夜② | オーストラリアでホームステイ 高1男子の2週間だけのハッピー体験記

オーストラリアでホームステイ 高1男子の2週間だけのハッピー体験記

夏休みにホームステイでオーストラリア シドニーへ行ってきました。 言葉、会話、ホストファミリー 、スクールバディ 、学校、ホストファミリーへのお土産、行くまでのこと、食事など書いていきます。

折り紙を終え、皆でワイワイ話しながらふと見ると、末っ子ちゃん軍団がリビングの隅にあるソファーの前で寝ていた。


あれ?
いつの間に?

誰も寝てることに気づいていないんだ。

慌ててお母さんに言った。

「ああ、少し前に横になってたわ。」

ああ、気づいてたんだ・・・。

「起さなくていいんですか?」

「起こさないよ。 ここで寝るから。」

えっっ???
ここで寝る?
三人とも?

この皆が土足で歩き回っているリビングの床で?

今朝、お母さんは目に付くホコリ玉を足で蹴り避けてただけの床で寝る??



お父さんとお母さんは毛布を持ってきて三人に掛けてあげていた。

靴を履いたままの子もいる。

靴の上から毛布を掛ける・・・。

すごいな・・・。


あっ!!!

僕が部屋を借りてるから?
末っ子ちゃんの友だちの寝る部屋がないとか?

僕は慌てて、確認した。


Мクンまでキョトンとしている。

「ウチでは子どもたちの友だちが泊まりにきたらリビングで寝るのよ。」

何故に?

「個室にはそれぞれベッドが一つしかないからね。」

なるほど・・・。


その点、日本はいいな。


客用の布団を何組か押入れに入れておける。
必要なときに出せばいい。


「だったら、起こしたら可哀想だからリビングから出たほうがいいですよね?」


すかさずМクン
「心配しなくてもこの子たちは起きないよ。」

三人が爆睡してる中、僕らは喋ったりしていた。


さすがに、もう寝よう。
もう真夜中もいいとこだ。

「僕はそろそろ寝ますね。」

「そう?   私たちは今夜はここにいるからもっといていいよ。」

またもや、えっっ??ときた。

驚いている僕に

「お友だちを預かっているときは親もここで寝るのよ。」

へえ・・・。

「同じスペースにいたら異変にすぐに気づくでしょう。」

はぁ、なるほど・・・。

なんか、外国のお泊まりのイメージがどんどん崩れていく。


僕は洗面道具を持ってバスルームに行き帰りリビング横を通ると、お母さんはソファーに横になっていた。

毛布は掛けていない。
掛けずに寝るのか、後で掛けるつもりなのかは知らない。

毛布を掛けていないのでお母さんの足が見えた。

片足はスニーカーを履いたまま。

片足はソックスを履いたまま。

片方の靴はどこ?


もう、別に驚かない。


きっと片足靴、片足ソックスで寝るんだろう。


お父さん別のソファーで座っていた。


Мクンはキッチンでゴソゴソしていた。



明日の朝、朝食を食べたらこの家とさよならだ。


僕は皆に最後の『おやすみなさい』を言い部屋に戻った。

皆も、おやすみを返してくれる。


お母さんは片足靴の片足ソックスのまま
『おやすみなさい。いい夢を見てね。』
と、ニッコリ。