ホストファミリーのお母さんは
小学校の先生をしているので朝は忙しい。
兄妹たちは自分たちで、トーストやシリアルの用意をして食べる。
僕の母親は働いていないが、体が弱く体調を崩したときなどは自分で食事の用意をする。
朝食だけでなく、夕食も作ったりする。
僕は鰹出汁や、煮干使っての和食料理や、豆板醤甜麺醤使って麻婆豆腐とか作れる。
カレーは一から作ったことがないので、炒めて市販のルー入れて煮込むだけなら作れる(これは作ったうちに入らないのか?)
自分で出来ることは自分でし、家族だから助け合う。
当たり前のことだと思う。
ここまでは理解できる。
しかし、クビを傾げたいのがここからだ。
誰一人座って食べない。
皆パンを立ち食いしている。
パンもまだ理解できる範囲にある。
でも、
シリアルの入ったお皿を持って立ち食いするのは?
座ったほうが食べやすいし、早く食べられると思うんやけどな…。
超イケメンお父さんも立って食べはる。
ほんの20~30秒で食べ終わる。
美少女三姉妹も同じ。
顔とすることがミスマッチすぎ非常に残念。
お母さんはシリアルがあまり好きではないそうだ。
だから、毎朝トーストを食べていた。
お母さんはトースト食いのプロ。
まず、トーストを口に咥える。
そして、兄妹と僕の5人分のお弁当であるクッキーを各ビニール袋に2枚ずつ詰めて、ビニール袋のジッパー?をする。
フルーツを袋の上に置いていく。
弁当作りが完了した時には、咥えたトーストは全部口の中。
手を使わず口だけでトーストを食べる。
ポッキーを手を使わずに食べるんやったら簡単。
トーストは難易度が高い!
見とれてしまうほどモグモグモグって、上手に食べはる。
全部まだ口に入りきっていない、半分パンを咥えてるモグモグ中に、目が合ったときがあった。
僕を見ながらニッコリ。
『あ!恥ずかしい所を見られちゃった!』感は全くない。
モグモグ中に用事しながらニコッ。
ね?
どう思います?
プロフェッショナルでしょ?
Mくんは僕がお弁当をリュック入れてる頃に食べてるのか、1~2回しか見てないけど、もちろん立ち食い。
僕?
郷に入っては郷に従えって言うので、
立ち食い致しました。
そして、この習慣にすぐに馴染んでしまった。
日本にも立ち食いそば屋さんがある。
しかし、立ち食いそばはちゃんと手を使って食べる。
お母さんは一度咥えたパンは手から独立し、口のみで口の中に入って行く。
このお母さんみたいになるには修行が必要。
僕の前でも、気取らずにいてくれる。
僕に優しく手を差し伸べてくれながら、皆はそれぞれに寛ぎ、笑い、ケンカをする当たり前の生活を続けている。
だからこそ、短期間で僕は緊張せずにこの家族に溶け込めたんだと思う。
最高のホストファミリーに感謝している。