後悔話


畠山さんの誕生日は2月。

数年前に別れたが毎年誕生日だけは連絡取り合う。

今年もおめでとうと送り近況を聞いてみる。

大手アパレルのプレスに昇進したとな。

ガビーーーーン。逃した魚、大きすぎやろ。

貧乏な甲斐性のない彼氏はいやだとあの日あの時こっぴどい振り方をしたのにこのザマ、、、!!


3年前、私24歳。

大手アパレルに勤め、負けなし、男ウケ最強のモテモテ時代である。みーんな大手アパレル、高学歴卒ブランドの見た目も悪くない私に男はいくらでも寄ってきた。

現旦那と付き合うか付き合わないかという良い感じになってきた時期、畠山さんから告白された。

畠山さんとは私が大学2年生の時、3年生だった彼に告白され、かれこれ3年付き合ってた。優しくて面白くていま考えれば勿体無いくらい良い彼氏だった。イケメンだったし、彼の軽いノリもあって喧嘩もよくしたけど、仲の良いカップルだったと思うし、いつかは結婚したいと思ってた。大学の中でも私たちはお似合いのカップルとしてカリスマ的な人気だった。

彼は卒業しアパレルにアルバイトで就職。私も何の因果かライバル社に正社員として就職が決まる。働き出して数ヶ月。自分の力で生きて行けると錯覚し陶酔していた私はまだ非正規だった彼を見下し始めた。そこから別れに至るまでは早かった。

あっけなく三年半の交際は終わり、私は久々のシングルライフの綱渡りを始めた。危ない綱渡り。私には向いてなかった。畠山さんとは体だけの関係を続けていた。私は何度かよりを戻そうと言ったけど畠山さんからそれはできないと言われていた。

すぐ心の拠り所が欲しくて男に抱かれてしまう。

そんな時、小学校からの付き合いだった現旦那に再会し、純粋に私を好きだという彼に惹かれてしまう。

付き合おうか迷っている時、畠山さんの正社員昇格が決まった。お祝いで飲んだ帰り、畠山さんからやっと告白できると告白された。あの日がいま思えば人生で1番嬉しかった日かもしれない。

私もずっと好きだったと伝え、その日うちに行っても良いかと聞かれた。

私、家汚いんです。人様を突然あげれるほど綺麗にしてないんです。ましてやこれから抱かれる男に見せれる部屋ではない!ってことで断った。

畠山さんはショボンとして帰って行った。

帰りナンパ男に付きまとわれ、畠山さんに電話するも迷惑そうな声を出される。代わりに現旦那に電話すると神対応。

そのすぐ後日、現旦那から告白され付き合うことに。現旦那にすでに夢中だった私は畠山さんの告白はなあなあにしてしまったんだなあ。

その後、子供を妊娠。今に至る、、。


なぜあの時?

別れた年の誕生日。畠山さんは私にゴールドの華奢なバングルをプレゼントしてくれた。一生懸命選んだねん。気に入ってくれるかな。と私の反応をすごく気にしてた。私は素直に嬉しかったけど、そのプレゼントに何の意味があるかなんて考えもしなかったし、別にどうでも良いことだと思ってた。

直後に酔っ払ってブレスレット失くした時も大して気にしてなかった。でも畠山さんと会うとすぐに私がブレスレット失くしたことに気づいて笑ってた。お前はすぐもの失くすなーしゃあないなー。って。やべ。書いてたら涙出てきた。

何で畠山さんがプレゼントをくれたのか今では少しわかる。せめて私も畠山さんの誕生日に何かあげれば良かったな。


なぜあのとき?

畠山さんから告白されたとき、どうしてちゃんと返事しなかったんだろう。どうして現旦那と付き合うことにしたことをきちんと告げなかったのだろう。

私のそういう小さないい加減さの積み重ねが今の最悪の状況をきっと招いてるんだろう。人生はカルマだ。人の不幸の上に幸せなんて来ない。

私はなんて卑怯者なんだろう。



畠山さんには現在、超絶美人良い女オーラばりばりの年下彼女がいる。それだけでも十分死にたくなるのに、このプレス昇進のニュース。私のhpはもう残ってません...がっくし。