今から5年前、一日の降水量が350ミリに達する大雨を経験した。

 

夜中に呼び出しがあって仕事場へ向かう途中、ワイパーがほぼ役に立たない状態の中、道路上を流れる濁流に突っ込んでしまった。

 

フロントガラスが真っ白になると同時に、私の頭の中も真っ白になり、車全体が浮いた感触はあったが、幸いにも私の愛車は濁流を突っ切ってくれた。

 

大雨の後に見た、あの地面のえぐれ方からすると、軽自動車だったらおそらく駄目だったと思う。

 

神さま「うーん、こやつは人間が生きる上で必要な罪以外、悪い事はしとらんのう。」

 

県の公式マスコットキャラクター「そうですね。DMMの動画の本数が少し気になりますが。」

 

神さま「うーん、面白そうだから生かしといてみるか。」

 

だんだんと近付いてくる稲光を見ながら、あのとき神殿ではそのようなやり取りが行われていたのだろう、と思いを馳せた一日だった。