6年前、


子宮頚がんになった時は、


円錐切除手術だけで完治したので


がんについて


あまり勉強せずにいたのですが、


乳がんになった今年は、


事情がガラリと変わりました。






「ステージ」だけでなく、


「サブタイプ」や「悪性度」や「増殖能」という


具体的なワードを否応なしに知ったことで


「何それ?」と勉強せざるを得なくなり、


それに伴って


治療内容や生存率、


使用する抗がん剤やその副作用まで諸々、


いろんなことを調べ倒しました。






知れば知るほど


怖い気持ちは膨らむし、


ネットに広がる情報によって


不安に晒されたりもして、


本当に何度も落ち込んだけど


でも、


せっかく乳がんを経験して


知ったことや学んだことがあるから


何か形にしたいと思っていて


先日、


ピンクリボンアドバイザー初級を受けました。







周囲に検診を広める運動とかは


特にするつもりはないんですけど、


資格更新時期の3年後に


「あの時、すごくつらかったけど


そのおかげで今は元気で生きられてるな。」


と思いたくて、


それまではがんを忘れて過ごしたくて、


タイムカプセルみたいな役割で


受験しました。






乳がんを告知された瞬間って、


「こちらですよ。」と


ニヤついた死神に肩を叩かれた気がして、


地獄へ連れて行かれそうで、


ものすごく怖くてたまりませんでした。


それから


ノンストップで治療が始まって、


手術も乗り越えて、


抗がん剤も放射線も終わって、今、


つらいことは全部、もう過去のことになった、


その一区切りとして。






まだ


抗HER2薬の点滴治療は来年まで続くものの


特に副作用はないみたいだし、


楽園みたいなケモ室だし、


手術、抗がん剤、放射線という


大きな治療は終わったから


私の中では、


このタイミングが区切りと考えています。


だから試験は、


その集大成みたいな感じですかね。






ちなみに私は


WEBではなくて会場で受けました。


試験内容は、


テキストに載っていない難しいことも出たけど


4つの選択肢の中から常識的に判断して


回答できる問題だったと思います。


1時間で50問のマークシートだったから


時間内で見直しまでできて


半分ぐらいの人は途中退出していました。


合否判定は、2月に出るそうです。






区切りを終えて思うのは、


がんの知識は、


持っていて無駄にはなりません。


自分や、自分の家族が罹患しない限り、


真剣に勉強することはないかもしれないけど


正しい情報を正しく理解することで


私の場合は


正しく恐れることができると知りました。






でも、


無駄にはしないと言いながら、


がん関連の知識も情報もネガティブも


3年後まで一旦封印するんですけどね。






I put it all in a time capsule.