トリプルポジティブ/ステージ1の治療計画


温存手術

 時期:2022年5月末

分子標的薬(抗HER2薬)
 薬剤:ハーセプチン(トラスツズマブ)
   間隔:3週間に1回(18回)/1年間
   期間:2022年7月〜2023年7月

抗がん剤
 薬剤:ウィークリーパクリタキセル
   間隔:1週間に1回(12回)/3ヶ月
   期間:2022年7月〜9月

放射線
   回数:?回
   間隔:毎日(土日祝除く)
   期間:2022年10月〜11月

ホルモン治療:9ヶ月?
   薬剤:?
   間隔:?
   期間:2022年?


  2022年7月


予定より随分遅れて始まった点滴投与。


1本目の、副作用を緩和するための点滴は


30分間で終わるはずでしたが、


いつからか、滴下は止まっていました。






本体にまだ3分の1ぐらいが残っていて、


私の体内には流れていません。


30分後に来た無愛想な担当看護師は、


「あ、」と、それに気付きます。






滴下速度を調節するクランプを操作しても


落ちる気配がなく、


焦った担当看護師は点滴をスタンドから外して


あろうことか、


数回シャカシャカ振り混ぜて、


袋をブチューッと押しました。






え…!!


今、何したん??!






一瞬の出来事で、驚きすぎて声が出ません。


点滴の袋を投与中に振ることは、


医療行為として禁止だったと思います。


でも、


終わったことを言っても、


もう取り返せないので何も言えませんでした。


滴下を再確認し、


担当看護師は、そのまま去って行きます。






なんなんあの人、怖いんやけど。。。






30分の点滴は、45分ぐらいかかって終了し、


また左側で思いきりキツく血圧を測られます。


「い、いたたたた…!痛いです。」


血管が張り裂けそうなほど、かけられる圧力。


でも担当看護師は、私を無視して続けました。






2本目の点滴は


60分間の、メインの抗がん剤。


さっきのこともあるので、


滴下筒と呼ばれる溜まり部分を見続けます。


滴下速度は、3秒間に1回ぐらい。


担当看護師が腕時計の秒針を見ながら合わせて、


「今から15分間は横で待機しますので。」


と、カーテンの向こう側に立っていました。







しばらくすると、


滴下筒の溜まり部分に液体がなくなります。


袋からチョン、と出た雫はすぐ


そのままダイレクトにチューブに入り、


私の腕へと流れました。






ヤバい!


このままやったら空気入る!!!






さっきまで側にいた看護師はもういません。


慌ててナースコールを何度も押しましたが、


一向に誰も来ません。


不安になって、連続で何度も押し続けました。






た、助けて!!!!






「すいません!誰か来てください!!


ナースコール押しても誰も来ないんです!!」


必死で声を上げます。


たまたま、


隣のベッドの様子を見に来た看護師さんが


私の所へ来てくれました。


「点滴が!空気が入りそうなんです!」


すぐに直してくれて安心したと同時に


ひょこっと担当看護師が現れます。


「これ、最初からこんな状態にしてたの?」


先輩看護師が言うと、


「いえ、最初はちゃんとやってました。」


担当看護師は失敗を認めません。


そして先輩看護師が去ると今度は、


60分間で終わらないと判断したのか、


突然、1秒間に3〜4回の速度に変更します。






え、なんで??!


急激な速度変更も、危険行為じゃなかった?






不信感はどんどん増しましたが、


またゆっくりな滴下に戻されるのも怖くて、


じっと黙っていました。






​There was a psychopath in this hospital.