水原通訳の件
大谷翔平の通訳の水原氏の件、すごく限定的な情報に基づいて、弁護士はじめコメンテーターがいろいろと私見を述べています。
その中で、水原通訳が、ESPNの取材に対して、当初は、送金について大谷自身が水原通訳の損失を埋め合わせるために、自分でパソコンを操作して送金してくれたと言っていたのが、翌日になって自分が勝手にやったことだと述べて前言をあっさり撤回したことについて、いろいろな憶測がされています。
代表的な憶測は、
・水原通訳の最初の説明が正しく、前言を撤回したのは大谷まで違法賭博の責任が及ばないようにかばったためだ、というもの。
しかし、弁護士としての経験で考えると、詐欺や横領を働く人は、最初の弁解のときは、自己保身から平気で息を吐くように嘘をいうものです。
そのため、水原通訳が、最初にESPNの取材に対して、大谷が了解して自分でパソコンを操作して送金を行ったと述べていたことを事実だと信じるのはどうかなと思います。
実際は、水原通訳にて、大谷のネットバンキングのパスワードを勝手に冒用して(本人が入力しているのを見て、パスワードを勝手に盗み見たとか)、自分で大谷を装ってネットバンキングから送金をした可能性も十分あると思います。
こうしたことは、送金の際に使われた端末や日時、場所など送金記録を捜査機関が客観的に分析すれば将来的に判明するでしょう。
現在のすごく限られた情報で、罪を犯した人(=水原通訳)の弁解を前提に、大谷をかばっているのだ、大谷には正直に話してほしいなどと好き勝手に述べるのはとてもおかしなことだと思います。
裁判でも利害関係を有する人物の供述証拠ほど価値の低いものはないので。
それから、大谷が自分の口座から4、5億円ものお金が勝手に送金されているのに気付かないのは不合理だという見解もありますが、私自身は、特に不合理だとは思いません。
過去の弁護士業務の経験上、数千万円から数億円のお金を日常的に動かしている富裕層の方の通帳を見て、このお金はどういうものですか、と私が確認を求めたときに、まともに答えられる人がほぼいなかったので。
大谷はさらに数十億円から数百億円の収入のある人なので、数億円のお金の動きについて、気づくとは思えません。そんなことに気付く時間があったら、本人筋トレしているでしょうし。
大谷や大谷の弁護士から正式なコメントもでていないのに、いろいろと憶測でものをいうのは(=水原通訳が大谷をかばったのだとか)適切でないと考えます。
ところで、水原通訳は、現在39歳で、6歳でカリフォルニアに移住するまで苫小牧市に住んでいたということなので、現在46歳で、15歳まで苫小牧市近郊の平取町に住んでいた私とは、少しだけ同郷?であったりします。
TEAMSを使ったWEB会議の認証アプリ(Authenticater)の再設定について
ソフトバンクの販売戦略(トクするサポート)によって、スマホを2年ごとに買替えるスパンに入っていて、iPhone11pro(2020年)→iPhone13pro(2022年)→iPhone15pro(2024年)と機種変更することになった。
ちなみに、藤原紀香がjphoneのCMをしていた時代からかれこれ二十数年の長期契約なので、ドコモとauとは契約したことがない。スマホはこれで5台めで、携帯はその前に3台は使っていたので、二十数年で8台めとなる。
週末に機種変更をし、ネットバンキングやgmailなどの登録を新しいスマホに変えていったが、最後に難航したのが、裁判所とのWEB会議用のTEAMSの二段階認証用アプリ(MicrosoftのAuthenticater)の切替え手続だった。
これができないと、WEB会議用のTEAMSにログインできなくなるので、業務上とても困る。
古いスマホの認証アプリをそのまま使い続けることもできるが、トクするサポートの場合、古いスマホは14日以内に下取り先に送らねばならず、手元においておくことができない。
同じようにスマホに機種変更してTEAMSにログインできなくなる弁護士が続出しそうで、今のところ裁判所や日弁連から機種変更時のマニュアルも配布されていないようなので、手順をメモしておく。
(手順)
①現在、TEAMSの事件が係属している部の書記官(どの事件でもよいが、直近に期日を予定している事件の方が熱心に動いてくれると思う。)に連絡して、TEAMへの招待メールを再度送ってもらうよう依頼する。
②同様に、係属部の書記官に依頼して、書記官から最高裁の担当部署に、古いスマホとの認証を一旦解除(リセット)してもらうよう申請してほしいと頼む。この際、ユーザーの特定のため、登録している電話番号を情報として伝える必要がある。
③しばらくすると、認証がリセットになったという連絡が裁判所から来るので、その状態でTEAMSに既存のアカウントでログインしようとすると、認証アプリのダウンロードを促され、「次へ」に進むとパソコン側にQRコードが表示される。
④このQRコードをスマホ側でAuthenticaterアプリを起ち上げて「アカウントの追加」にして読み込む。ちなみに私の場合、なぜか新しいiPhoneでQRコードが読み込めなかったので、手動でコードとURLを入力する方に切り替えて手続を行った。コードは5,6桁の数字なので問題ないが、URLはコピーしてスマホでも読めるアドレス宛にメールに貼り付けて送信した。
⑤QRコードを無事読み込むか、コードとURLを入力して次に進むと、パソコン側のTEAMSに2桁の数字が表示されるので、スマホ側のAuthenticaterアプリで当該2桁の数字を入力することで新端末の認証が完了する。
ということで、端的にいえば、「裁判所に連絡して、現在の端末との認証を一旦リセットしてもらい、新端末で再度認証の設定手続を行う」ということになる。
昨年秋くらいから年明けにかけて、最高裁のTEAMSのシステム移行(テナント移転)があり、突然不審な招待メールが届いて弁護士業界が混乱したが、スマホの機種変更のやり方も告知してくれない業界なので、今後もなんだかんだとパソコンやスマホに詳しくない世代を中心に混乱を呼び起こしそうである。