田舎に、ジャガイモとカボチャのお礼を言った時のこと
その時は
おふくろが温泉治療に行って不在
何年振りかに、実家の兄貴と話をしたよ

『久し振りだなぁ
元気か
』
と、兄貴が言った直後
『おまえ…、
もう悪者にならなくていいんだぞ
よくも
何年も何年も我慢出来たな
俺なら出来ないぞ
』
と、突然
言い出したんだよね
それを聞いた俺は
兄貴が、その全てを語らなくても
その意味は、ある程度分かってたから
『お互いに、相手を悪く言ったり
否定したり批難して
自分だけを正当化したところで
何の解決にならないし
余計に面倒くさくなるし
それを聞かされた相手は、迷惑するだけだよ
』
と、俺は兄貴に言ったよ
そしたらね…
『それにしても、何も言わなすぎだろ
』
と、兄貴が言うから
『俺さぁ
自分が、黙ってることで
良くも悪くも、周りの気が済むなら
それはそれでいいんだよ
そのためなら
俺は、いくらでも悪者になるし
悪者になれるんだよ
だってさぁ
悪者扱いされるのは昔から慣れてるし

悪者とか嫌われ者にならないと
会社や部下や、大事なことを守れないことも結構有ったからね
まっ
あの頃は、守るものは誰でも無くて
自分自身だけだったから
自分の想いと信念を貫いただけだよ
ズルいかもしれないけど
俺は、必要以上に長引くのは嫌だし
面倒くさいし
俺に全く非がないとは言えないし
俺の方だって悪いから
分かって欲しい人に、分かって貰えたら

それだけで十分なんだよ
』
と、兄貴に言うと
『だから、お前はいつも損をするんだぞ
何にも言わないから、お前1人だけ悪者になってて…
長年、辛かっただろ
』
と、兄貴は言ってくれたんやけど
『おふくろや兄貴には悪いけど
俺は
損得より、自分の決めたことに…
反省しても
後悔したく無いんだよね
それに…
俺は、血の繋がりより
俺を分かって理解してくれる人が
俺にとって
誰よりも大切な人なだから
』
と、兄貴に言ったよ
この話し…
実は、離婚する何年も前から去年のことを、かなり割愛したホンノ一部なんやけど
俺が離婚を切り出した時
元奥さんは、俺の田舎に何度か、手紙を出したらしいんだよね
手紙の内容は知らされて無いし
聞きたくも無いから
分からなくていいけど
元奥さんのことやから
だいたいの想像はつくよ
手紙を貰った、おふくろは、息子である俺を信じたいけど
こんな俺だから
信じられない
おふくろもいたらしく
俺に、直接確認したくても…
事実を知ることが怖くて、確認出来なかったらしい
それに、俺は俺で
長年、そのことには一切触れず
語りもしなかったから
おふくろは、事実を知ることが
余計に怖かったらしいよ
そんなことを、兄貴は教えてくれたけど…
その割には
おふくろに、離婚の話をした時
俺が、若い頃に勘当された時のように
随分と、言いたいことを言ってくれたよな
勘当の原因は…
知る人ぞ知るで
俺が警察官を辞めたからなんだけど
俺から言わせたら…
単なる親の見栄だよ
その当時の実家は、長男は酪農家をしっかり後を継いで
次男は、大手企業のエリートで
三男の俺と妹は警察官やったから
田舎の親からしたら、鼻高々で自慢の子供達だよね
ところが…
ハミだし者の俺が
警察官を止めると言ったら
おふくろと兄貴に惨々なことを言われたね
その言葉は、30年近く経ってる今でも忘れられないから覚えてるけど
『俺の人生だ
』
と言った瞬間…、
『二度と家の敷居に入るな
父さんと母さんが死んでも、お前には一切教えない
』
と、おふくろと兄貴に言われたことも
俺は忘れてないよ
あの頃の俺は、若かったし正義感が強すぎて
組織が許せ無かったから
どうしても、自分の想いを分かって欲しくて
頑張ったけど…
頑張れば頑張るほど、無駄な努力でしか無かったな
他人だったら、分かって貰う努力なんかしなくていいんやけど
家族は、そんな訳にもいかなかったんだよね
その当時は、頑張り方を変えたり、どんなに頑張っても駄目だったなぁ
それからかな
…
血の繋がりに全く執着しなくなったのは…
まっ
結局、誰に何を言われても
俺は警察官を辞めたけど
俺は、警察官を辞めて後悔したことは一度も無いし
あの時、本当に辞めて良かったと
今でも思うからね
離婚するのに7年かかったし
離婚してから、丸4年が過ぎて5年目になるジジ
その期間…
おふくろはおふくろで、俺を心配してくれてたんやろうけど
俺は、若い頃に勘当された時
…
親兄弟を、絶対に許せない自分が現れてしまったから
勘当が解けても…
ずっと許せない自分が、去年の夏まで居たんだよね
それに、親兄弟には俺を分かって欲しいなんて
長年思わず生きて来たし
最後の最後に頼れるのは、自分自身しか居なかったし
誰にも相談しないで、ずっと生きて来たから
余計に、実家に話すことは無かったんやけど…
我がツインズの次男が
当時のことや、自分の想いなどをペンに乗せて
田舎の兄貴とおふくろに、長い手紙を書いてたらしいんだよね
その手紙を読んだ兄貴は、
元奥さんの言うことが
本当に全てが正しかったら…
ツインズは、俺と関わらないだろうし
俺の傍にも絶対に居ないはずだし
ツインズの次男が、こんな手紙を書いて来ないはずだよ
と、兄貴はおふくろに言ったらしいよ
次男が、その手紙をいつ出したか分からないし
内容も分からないけど
あいつ…
頼みもしてないのに
いい仕事してくれたな
去年の夏…
火事になってしまって
毎年、実家に送ってた梨を、送れないことの電話をした時
その時をキッカケに、いろんな話しになって
俺もおふくろも、初めて知ったことが結構有ったらしく
ツインズ次男の手紙と、俺の話しで
おふくろが知りたかった
過去の、いろんなことの辻褄が合ったらしい
それからと言うもの…
『やっと、〇〇に親らしいことができる
今まで、〇〇だけには親らしいことをしてあげられなかったから
死なれてたら…
母さんは、悔やんでも悔やみ切れなかった
〇〇が、生きてくれて本当に良かった
』
と、おふくろが兄貴に言ったらしい
『親らしいことかぁ…
』
俺は、勘当されてから
何も親兄弟に望まずに生きて来たから
『俺に、何もしてくれないことが
俺にとっては、親らしいことだと思ってるんだよね
だけど…
去年から送ってくれてる
ジャガイモとカボチャは欲しいから

それさえ送ってくれて
元気でいてくれたら

これからも、今まで通りでいいよ

と、母さんに言っておいてよ
』
と、兄貴にお願いしたよ
その時に兄貴が
『帰って来い
』
と言ってくれてね
そして、
『もう、おまえは悪者でも嫌われ者でも無いから、帰って来い
』
と、有り難いことを言ってくれたけど
それは
俺が自らの責任で決めたことだし
おふくろや兄貴が、思ってくれてるほど
俺は、苦痛じゃなかったし
辛くも無かったんだよね
それに…
俺を分かって理解してくれたツインズや友達が居てくれたから
俺にとっては、そんなことは
もうどうでもいいんだよ
そんなことも、いろいろと兄貴と話をしてるうちに
俺の高校時代の同級生の話しになってね
どうやら、俺のことを気にかけてくれてる同級生が、何人か居てくれてるらしい
30年近く会って無くても、気にかけてくれてるんやから、これも有り難いことだよね
ここで知り合った田舎の先輩の話しをしたら
『その先輩も一緒に連れて来い
』
と簡単に言うんやけど
連れて行っても、先輩が迷惑な話しだし
先輩は、何度も俺の実家の前を往復してるからね


ただ…
実家の、あの山のてっぺんから
田舎の先輩に利尻富士は見せたいなぁ

でも、てっぺんまでは30分以上かかるし
先輩も若く無いから
キツイかな
尊敬してる親父が、この世を去って20年以上が過ぎて
20年近く実家には帰ってない俺やけど…
去年の夏…
生きてるだけで丸儲け

と、田舎の先輩に言われて
心から
そう思える自分が今はキチント居るし
30年近く許せ無かったことも、心の底から許せてるから
2年以内に、必ず帰るし



この世で、一番尊敬してる親父のお墓にも
俺らしい挨拶をさせて貰うよ
今まで関わって来てくれた人達や
これからも関わってくれる友達
そして、我がツインズと
田舎の兄貴とおふくろに
心から感謝を込めて
ありがとう☆⌒(*^∇゜)v

その時は
おふくろが温泉治療に行って不在
何年振りかに、実家の兄貴と話をしたよ


『久し振りだなぁ
元気か
』と、兄貴が言った直後
『おまえ…、
もう悪者にならなくていいんだぞ

よくも
何年も何年も我慢出来たな
俺なら出来ないぞ
』と、突然
言い出したんだよね
それを聞いた俺は
兄貴が、その全てを語らなくても
その意味は、ある程度分かってたから

『お互いに、相手を悪く言ったり
否定したり批難して

自分だけを正当化したところで
何の解決にならないし

余計に面倒くさくなるし

それを聞かされた相手は、迷惑するだけだよ
』と、俺は兄貴に言ったよ

そしたらね…
『それにしても、何も言わなすぎだろ
』と、兄貴が言うから

『俺さぁ
自分が、黙ってることで
良くも悪くも、周りの気が済むなら
それはそれでいいんだよ
そのためなら
俺は、いくらでも悪者になるし
悪者になれるんだよ

だってさぁ

悪者扱いされるのは昔から慣れてるし


悪者とか嫌われ者にならないと

会社や部下や、大事なことを守れないことも結構有ったからね

まっ
あの頃は、守るものは誰でも無くて
自分自身だけだったから

自分の想いと信念を貫いただけだよ

ズルいかもしれないけど

俺は、必要以上に長引くのは嫌だし
面倒くさいし
俺に全く非がないとは言えないし

俺の方だって悪いから

分かって欲しい人に、分かって貰えたら


それだけで十分なんだよ
』と、兄貴に言うと
『だから、お前はいつも損をするんだぞ

何にも言わないから、お前1人だけ悪者になってて…

長年、辛かっただろ
』と、兄貴は言ってくれたんやけど

『おふくろや兄貴には悪いけど

俺は
損得より、自分の決めたことに…反省しても
後悔したく無いんだよね
それに…
俺は、血の繋がりより
俺を分かって理解してくれる人が
俺にとって
誰よりも大切な人なだから
』と、兄貴に言ったよ

この話し…
実は、離婚する何年も前から去年のことを、かなり割愛したホンノ一部なんやけど

俺が離婚を切り出した時

元奥さんは、俺の田舎に何度か、手紙を出したらしいんだよね

手紙の内容は知らされて無いし
聞きたくも無いから
分からなくていいけど
元奥さんのことやから
だいたいの想像はつくよ
手紙を貰った、おふくろは、息子である俺を信じたいけど

こんな俺だから
信じられない
おふくろもいたらしく
俺に、直接確認したくても…
事実を知ることが怖くて、確認出来なかったらしい

それに、俺は俺で

長年、そのことには一切触れず
語りもしなかったから
おふくろは、事実を知ることが
余計に怖かったらしいよ

そんなことを、兄貴は教えてくれたけど…
その割には

おふくろに、離婚の話をした時

俺が、若い頃に勘当された時のように

随分と、言いたいことを言ってくれたよな

勘当の原因は…
知る人ぞ知るで
俺が警察官を辞めたからなんだけど
俺から言わせたら…
単なる親の見栄だよ

その当時の実家は、長男は酪農家をしっかり後を継いで

次男は、大手企業のエリートで

三男の俺と妹は警察官やったから

田舎の親からしたら、鼻高々で自慢の子供達だよね

ところが…
ハミだし者の俺が
警察官を止めると言ったら
おふくろと兄貴に惨々なことを言われたね

その言葉は、30年近く経ってる今でも忘れられないから覚えてるけど

『俺の人生だ

』と言った瞬間…、
『二度と家の敷居に入るな

父さんと母さんが死んでも、お前には一切教えない
』と、おふくろと兄貴に言われたことも

俺は忘れてないよ

あの頃の俺は、若かったし正義感が強すぎて
組織が許せ無かったから
どうしても、自分の想いを分かって欲しくて
頑張ったけど…頑張れば頑張るほど、無駄な努力でしか無かったな

他人だったら、分かって貰う努力なんかしなくていいんやけど

家族は、そんな訳にもいかなかったんだよね

その当時は、頑張り方を変えたり、どんなに頑張っても駄目だったなぁ

それからかな
…血の繋がりに全く執着しなくなったのは…

まっ
結局、誰に何を言われても俺は警察官を辞めたけど

俺は、警察官を辞めて後悔したことは一度も無いし

あの時、本当に辞めて良かったと
今でも思うからね
離婚するのに7年かかったし

離婚してから、丸4年が過ぎて5年目になるジジ

その期間…
おふくろはおふくろで、俺を心配してくれてたんやろうけど

俺は、若い頃に勘当された時
…親兄弟を、絶対に許せない自分が現れてしまったから

勘当が解けても…
ずっと許せない自分が、去年の夏まで居たんだよね

それに、親兄弟には俺を分かって欲しいなんて

長年思わず生きて来たし

最後の最後に頼れるのは、自分自身しか居なかったし

誰にも相談しないで、ずっと生きて来たから

余計に、実家に話すことは無かったんやけど…
我がツインズの次男が

当時のことや、自分の想いなどをペンに乗せて

田舎の兄貴とおふくろに、長い手紙を書いてたらしいんだよね

その手紙を読んだ兄貴は、
元奥さんの言うことが
本当に全てが正しかったら…
ツインズは、俺と関わらないだろうし

俺の傍にも絶対に居ないはずだし

ツインズの次男が、こんな手紙を書いて来ないはずだよ

と、兄貴はおふくろに言ったらしいよ

次男が、その手紙をいつ出したか分からないし

内容も分からないけど

あいつ…
頼みもしてないのに
いい仕事してくれたな
去年の夏…
火事になってしまって

毎年、実家に送ってた梨を、送れないことの電話をした時

その時をキッカケに、いろんな話しになって

俺もおふくろも、初めて知ったことが結構有ったらしく

ツインズ次男の手紙と、俺の話しで

おふくろが知りたかった

過去の、いろんなことの辻褄が合ったらしい

それからと言うもの…
『やっと、〇〇に親らしいことができる

今まで、〇〇だけには親らしいことをしてあげられなかったから

死なれてたら…
母さんは、悔やんでも悔やみ切れなかった

〇〇が、生きてくれて本当に良かった

』と、おふくろが兄貴に言ったらしい

『親らしいことかぁ…
』俺は、勘当されてから
何も親兄弟に望まずに生きて来たから
『俺に、何もしてくれないことが

俺にとっては、親らしいことだと思ってるんだよね

だけど…
去年から送ってくれてる

ジャガイモとカボチャは欲しいから


それさえ送ってくれて
元気でいてくれたら

これからも、今まで通りでいいよ


と、母さんに言っておいてよ
』と、兄貴にお願いしたよ

その時に兄貴が
『帰って来い
』と言ってくれてね

そして、
『もう、おまえは悪者でも嫌われ者でも無いから、帰って来い
』と、有り難いことを言ってくれたけど

それは

俺が自らの責任で決めたことだし

おふくろや兄貴が、思ってくれてるほど

俺は、苦痛じゃなかったし
辛くも無かったんだよね
それに…
俺を分かって理解してくれたツインズや友達が居てくれたから

俺にとっては、そんなことは

もうどうでもいいんだよ

そんなことも、いろいろと兄貴と話をしてるうちに

俺の高校時代の同級生の話しになってね

どうやら、俺のことを気にかけてくれてる同級生が、何人か居てくれてるらしい

30年近く会って無くても、気にかけてくれてるんやから、これも有り難いことだよね

ここで知り合った田舎の先輩の話しをしたら

『その先輩も一緒に連れて来い

』と簡単に言うんやけど

連れて行っても、先輩が迷惑な話しだし

先輩は、何度も俺の実家の前を往復してるからね



ただ…
実家の、あの山のてっぺんから
田舎の先輩に利尻富士は見せたいなぁ

でも、てっぺんまでは30分以上かかるし

先輩も若く無いから
キツイかな
尊敬してる親父が、この世を去って20年以上が過ぎて

20年近く実家には帰ってない俺やけど…
去年の夏…
生きてるだけで丸儲け


と、田舎の先輩に言われて

心から
そう思える自分が今はキチント居るし
30年近く許せ無かったことも、心の底から許せてるから

2年以内に、必ず帰るし




この世で、一番尊敬してる親父のお墓にも

俺らしい挨拶をさせて貰うよ

今まで関わって来てくれた人達や
これからも関わってくれる友達
そして、我がツインズと
田舎の兄貴とおふくろに
心から感謝を込めて
ありがとう☆⌒(*^∇゜)v