真夏の事件簿（病院の資質）

日曜日に入院して、同じ週の金曜日に退院の話しが出た時は驚いた

それも、突然、明日退院と言うから言葉も出ない


医者から

『退院したら何処か住める場所はありますか？』

と、朝の回診でいきなり聞かれても…


『いきなり言われても有るわけ無いやん

それに、こんな顔で退院マジかい

おまけに、直射日光に当たるな汗をかくな通院は週２回…

だったら、この時期は、まだ入院してた方が体にいいやろ

と思ったけど、ここは冷静になり


『あの突然、一方的に私に言われても…、

娘に全て一任してることは、そちらも知ってるはずなので

娘と交えて話をさせてくれませんか？

ましてや、退院の時は必ず身内（保証人）が付き添わないと退院できないと、病院側は言ってるわけですから

先ずは、娘と打ち合わせをして、退院の日を決めるのが常識だと思うんですが…

もしかしたら私の常識がおかしいんですかね』

と、医者に嫌みを言わせて貰ったよ


だってさぁ、娘は毎日のように病院に来てるんだよ

どうして早目に言わなかったのか分からない


ただ、医者のちょっとした連絡ミスから、他の患者さん達が、かなり大激怒をしていたのを聞いてたし

対応も決して宜しいとは言えないから

この大学病院の改善すべきところは医者の性格だな
と、随分と肌で感じてたよ

こんな大学病院は初めてやな


で、その日の午後にツインズが見舞いに来てくれた時に、退院の話しをしたら…

『ウッソ～マジで』

と、口を揃えたツインズ

だから

『嘘じゃないしマジなのよ』

と言ったら

『お父さん回復力早すぎぃ～』

と言われ

『先生からは大体の話しを聞いてたから、それに合わせて動いてたのに』
とか

『医者の予定より随分早く治さないでくれないかなぁ』

などと、ツインズに言われちまった親父です


そこで、その日の夕方に先生を交えて直接話しをしたさ


怒りだすと言葉を上手く伝えられない次男はあまりにもストレートに『それって、おかしくないですか』と先生に突っ込みを入れて突っかかって行く始末

娘は娘で

『入院手続きの時に、先生は、早くても退院は2週間先とおっしゃいましたよね

その後、何も言われて無いので、こちらは、それに合わせて動いてるんですが…

それを、いきなり明日退院と言われてもお父さんは１週間しか入院してないんですけど…』


と先生に言うと

『いつなら大丈夫ですか』

と聞き出した先生


『いつなら大丈夫かは即答できませんこれから準備をした上で、当初の退院予定以内には早目に退院できるように準備はします』

と、キッパリ言い切った娘に先生は詫びも入れず

『では、準備出来次第、こちらに連絡して下さい』

と立ち去って行ったさ

もう次男なんかはイライラモード全開で

『親父こんなとこに長居したら火傷が治っても、性格が駄目になるから早目に準備するよ』

と言って、ホンマに早目に準備してくれたツインズの行動力と機転の早さには、我が子ながら感心したよ

ここの看護師さん達と研修医さん達は、良い人が多いから

なんか勿体ない感じがしたなぁ