日増しに日の入りが早くなってる

これからは、時間との勝負の時期に入るな


何度か、日が沈んでも舗装工事が終わらないことがあった

見えないから感で仕上げるしか無くてね

最悪、車のライトを照らしたりするけど、頼りになるのはやっぱり感だったよ

最初から、夜勤とか遅くなることが分かっていれば照明を用意するけど、そうじゃないから遅くなると本当に大変なんだな

だから、昼休みを取らないで仕事をする時期に入りつつあるけど

採算を考えたら、最低ラインの平米数をこなさないといけないから仕方がない

まっ数字的なことは上の人間に任せて、俺達は現場を安全に、そして無事に仕上がり良く終わらせれば良いことなんだけどね


それより…

明日は現場管理者の専務が休みで、社長は現場に来ないとのこと

『異端児さん！俺、明日居ないから頼んだね』

と専務に言われ

『大丈夫だろ！？専務が居なくても』

と社長に言われ

『全ての指示と段取りを宜しく！』

と業者さんに言われた時は

『えっ！？』

俺がやるんですか？

と言ってしまったよ。

そしたら、みんなして

『他に誰がやるんだよ。』

と、口を揃えて言われてしまったよ


ただでさえ、一人二役なのに、三人分の仕事はキツいな


『異端児さんは、作業員でいるのは本当に勿体ないと思うよ。俺達は昔から異端児さんを知ってるから、尚更そう思ってしまうのかもしれないけど…』

などと、業者さん達が言ってくれるのは有難いけど

俺はまだ人の上には立ちたく無いんだな


宝くじで、高額当選したら会社を起こしてもいいけどね