警察学校を卒業するまでに
柔道か剣道のどちらかの初段と
逮捕術・拳銃・救急法・鑑識の初級の全てを持っていないと、
卒業して一線に出ても、拳銃は所持できなかったんだよ。
実技メインの授業は
柔道・剣道・逮捕術・拳銃・体育・教練で
実技と筆記を必要としたのが
救急法と鑑識。
筆記メインは
憲法・刑法・刑事訴訟法・行政法・道路交通法・警備・防犯(少年法・風営法など)・犯罪心理学・国語・社会経済・捜査規範等々
一年間で学ぶものは半端じゃなかったな。
これらの法律に付随する法律も学んでたから
警察学校時代が人生の中で一番勉強したよ。
でね…
授業の中で、一番好きだったのは
やっぱり体育で、その次に逮捕術と拳銃だったよ。
逮捕術は、合気道・空手・剣道・柔道・護身術を総合したような武道で、
ストレス発散には一番良かったな。
一番嫌だったのは柔道だったよ。
入学して半年間は柔道・剣道の両方をやるけど、
半年後は自分の好きな方を選択できたんだよね。
元々、中学・高校でやってた人はいいけど、俺のように武道に無縁な人達には辛い授業だったよ。
それでもね、剣道って格好いいから、剣道コースを半年後に選択してたよ。
入学して、初段をすぐに取れてたのも有ったし
試合が楽しくてね。
剣道コースで授業中…
なにやら柔道の教官が、俺の方を見ながら、剣道の教官と話をしてるんだよね。
少しして、二人の教官に呼ばれて傍に行くと
『お前は、なんで剣道コースに居るんだ!?』
と、柔道の教官に言われた時は何を言われてるか分からなかったよ。
だって、半年後は自分で好きなコースの選択をできるんだから。
だから
『剣道を遣りたいからです』
と答えたら
『お前は、もう初段を取ったんだから、明日から柔道コースに来い!お前は柔道だ!』
と言われた時は、本当に明日来るのが嫌だったな。
剣道の教官に
『せっかくだから、柔道でも段を取れよ。お前なら取れるよ』
と言われたけど、嬉しくも励ましの言葉にも聞こえ無かったな。
だけど…
このきっかけが、警視庁で言うSPの職に任命されることになるとは
その時の俺は知る由も無かったよ。
次の日…
柔道コースに行くと
みんな黒帯で、俺一人が白帯だったよ。
本当に『なんで俺だけ!?』と思いながら柔道をやってた気がする。
卒業前に段は取ったけど…
教官に
『お前…段が取るのが遅い!』と叱咤されたもんだよ。
校内の武道大会で、柔道・剣道の両方に出てた選手は俺だけでね。
同じ日にやるから、剣道着に着替えたり、柔道着に着替えたりで大変だったんだよね。
そんな勝ち進んでる状況を教官達は見てたから、
柔道の初段はすぐに取れると思ってたらしいけど…
簡単にはいかないよ。
卒業してから、1年位したら、また警察学校で2ヶ月勉強するんだけど…
たまたま、その時に柔道の有段審査があってね。
制服姿のままウロウロしてたら
あの頃の柔道の教官に
『お前は何をやってんだ!着替えて早く二段審査を受けろ!』
と言われた時は驚いたよ。
だってさ、初段を取ってから1年経って無かったんだよね。
だから…
『教官。私はまだ1年経って無いので審査の対象になりません。
それに…
全然練習もしてません』
と言ったら
教官は手元の資料を見ながら
『後10日か…』
と言うから
『はい!10日後なら審査対象になるので今回は無理です』
と、自慢気に言い返すと…
『俺を誰だと思ってる!師範だぞ!いいから審査を受けろ!』
と言われた時は
俺はこの教官には逆らえないと思ったよ。
着替えて審査に望んだ時は、自分でも驚くぐらい強かったな。
対戦相手に恵まれてたこともあって二段審査には、一発で合格したよ。
だけど…
柔道は本当に遣りたくないよ。
それでもね
あの頃の柔道着と剣道着は今だに持ってるよ。
いろんな大会のメダルやトロフィーは
家を出た時に
3人の子供達が欲しがったから、あげて出てきたから
俺の手元には何一つ残ってないよ。
柔道か剣道のどちらかの初段と
逮捕術・拳銃・救急法・鑑識の初級の全てを持っていないと、
卒業して一線に出ても、拳銃は所持できなかったんだよ。
実技メインの授業は
柔道・剣道・逮捕術・拳銃・体育・教練で
実技と筆記を必要としたのが
救急法と鑑識。
筆記メインは
憲法・刑法・刑事訴訟法・行政法・道路交通法・警備・防犯(少年法・風営法など)・犯罪心理学・国語・社会経済・捜査規範等々
一年間で学ぶものは半端じゃなかったな。
これらの法律に付随する法律も学んでたから
警察学校時代が人生の中で一番勉強したよ。
でね…
授業の中で、一番好きだったのは
やっぱり体育で、その次に逮捕術と拳銃だったよ。
逮捕術は、合気道・空手・剣道・柔道・護身術を総合したような武道で、
ストレス発散には一番良かったな。
一番嫌だったのは柔道だったよ。
入学して半年間は柔道・剣道の両方をやるけど、
半年後は自分の好きな方を選択できたんだよね。
元々、中学・高校でやってた人はいいけど、俺のように武道に無縁な人達には辛い授業だったよ。
それでもね、剣道って格好いいから、剣道コースを半年後に選択してたよ。
入学して、初段をすぐに取れてたのも有ったし
試合が楽しくてね。
剣道コースで授業中…
なにやら柔道の教官が、俺の方を見ながら、剣道の教官と話をしてるんだよね。
少しして、二人の教官に呼ばれて傍に行くと
『お前は、なんで剣道コースに居るんだ!?』
と、柔道の教官に言われた時は何を言われてるか分からなかったよ。
だって、半年後は自分で好きなコースの選択をできるんだから。
だから
『剣道を遣りたいからです』
と答えたら
『お前は、もう初段を取ったんだから、明日から柔道コースに来い!お前は柔道だ!』
と言われた時は、本当に明日来るのが嫌だったな。
剣道の教官に
『せっかくだから、柔道でも段を取れよ。お前なら取れるよ』
と言われたけど、嬉しくも励ましの言葉にも聞こえ無かったな。
だけど…
このきっかけが、警視庁で言うSPの職に任命されることになるとは
その時の俺は知る由も無かったよ。
次の日…
柔道コースに行くと
みんな黒帯で、俺一人が白帯だったよ。
本当に『なんで俺だけ!?』と思いながら柔道をやってた気がする。
卒業前に段は取ったけど…
教官に
『お前…段が取るのが遅い!』と叱咤されたもんだよ。
校内の武道大会で、柔道・剣道の両方に出てた選手は俺だけでね。
同じ日にやるから、剣道着に着替えたり、柔道着に着替えたりで大変だったんだよね。
そんな勝ち進んでる状況を教官達は見てたから、
柔道の初段はすぐに取れると思ってたらしいけど…
簡単にはいかないよ。
卒業してから、1年位したら、また警察学校で2ヶ月勉強するんだけど…
たまたま、その時に柔道の有段審査があってね。
制服姿のままウロウロしてたら
あの頃の柔道の教官に
『お前は何をやってんだ!着替えて早く二段審査を受けろ!』
と言われた時は驚いたよ。
だってさ、初段を取ってから1年経って無かったんだよね。
だから…
『教官。私はまだ1年経って無いので審査の対象になりません。
それに…
全然練習もしてません』
と言ったら
教官は手元の資料を見ながら
『後10日か…』
と言うから
『はい!10日後なら審査対象になるので今回は無理です』
と、自慢気に言い返すと…
『俺を誰だと思ってる!師範だぞ!いいから審査を受けろ!』
と言われた時は
俺はこの教官には逆らえないと思ったよ。
着替えて審査に望んだ時は、自分でも驚くぐらい強かったな。
対戦相手に恵まれてたこともあって二段審査には、一発で合格したよ。
だけど…
柔道は本当に遣りたくないよ。
それでもね
あの頃の柔道着と剣道着は今だに持ってるよ。
いろんな大会のメダルやトロフィーは
家を出た時に
3人の子供達が欲しがったから、あげて出てきたから
俺の手元には何一つ残ってないよ。