2300グラムチョットで生まれた次男
今では、長男同様、俺より背が高かくて羨ましい
3人の中では一番感受性が強くて寂しがり屋さん
だけど…
一番温かい奴でスポーツ万能な奴
本当に俺に似てて
面と向かって怒っても…
自分で自分を怒ってる感じして
ついつい笑ってしまう俺だったよ
小学校の入学式の時に
体育館の保護者席で入場を待っていたら…
突然、一人の男が泣きながら体育館に入って来て、座り込んだのには驚いたけど
もっと驚いたのは…
その子が我が子だったこと
あの時は、本当に担任に迷惑をかけてしまったよ
それでも、三人の中では一番友達が多かったような気がするよ
次男が中学生の時に万引きで捕まってね
あの頃の俺は3日間ほど寝ずに仕事をしてて
夕方…面接してる最中に見知らぬ電話が入ってて
電話に出たら…
大型店舗に常駐してる警備員からだった
面接を社長に頼み、夜勤の現場の監督には
俺が遅れる旨を伝え、急いでお店まで向かった時

『何を万引きをしたか?聞いておけば良かったな…
高価な物だったらどうしよう
』
なんて思ったものだよ
なんせ、財布
の中には1万円も入って無かったし
給料日前だったからね
お店の警備員室に行ってみたら…
息子が居なくてね
どうやら、一緒に居た友達のお母さんが、自宅まで連れて行ってくれたらしいんだ
万引きした物は、カラーボールペン5本
取り敢えず、全ての事情を聞いてから家に戻ってみたら…
またまた次男が居ない
娘に聞いたら塾に行ったとのこと
『お父さん。万引きしたことでしょ
』
って娘が俺に言ってきたから
『このことは、お母さんやお兄ちゃんは知ってるの
』
と娘に聞いたら
『知らないよ』
って答えた
その後に、暫くしてから
『物凄く不安になって塾に行ったけど…、大丈夫かな
』
って言うから
『このことは、お父さんとおまえとあいつだけの三人の秘密にしてくれないか
絶対に誰にも言わないで欲しいんだ
』
と言って、次男に俺が書いた手紙を渡すように娘に頼んだよ
『分かってる
わたしもその方がいいと思うから…』
と言いながら娘は、手紙を受け取ったよ
手紙の内容は
『悪いことはできないな
今回のことは、誰にも言うなよ
終わったことを悔やむより、今の時間を無駄に使わないようにしよう
まっ
おまえたちのような若者には、無駄な時間って無いけどな
失敗も後悔も不安も心配も…、みんなみんなおまえたちには必要な時間だから
反省すべきところは反省し
改めるところは改める努力をし、明日を頑張ろうぜ
それと…
万引きするなら捕まるなよ

捕まるなら二度と万引きすんなよ
』
って書いた記憶があるよ
高校の推薦は厳しいと言われたけど
見事にスポーツ推薦で入学できた次男
高校3年間…
娘の分まで、毎日弁当を作ってたことを知ったのは
次男が高2の終わり頃だったと思う。
『お兄ちゃんの時は、作ってくれたのに、僕の時は作ってくれないんだ
』
それを聞いた時…
次男が小学生の頃
『お母さんは俺を差別してるよ。お姉ちゃんは女同士で可愛がるし、お兄ちゃんは優秀だから期待されてる…
僕は、二人とは待遇が違うから…』
と言ったことを思い出したよ
確かに、あの頃は俺から見ても平等では無いと思ってたから
『兄弟と言えど、三人とも違うけど次男にはもう少し優しくしなよ
』
って元奥さんに言ったことを覚えてる
その時、
『みんな平等にしてるよ
言うことを聞かないのが悪いんじゃん
』
と元奥さんから言葉が帰ってきた時…
こんな考え方をしてるようでは元奥さんの部下も大変だと思ったよ
と同時に、元奥さんの部下も大変だな…って思ってしまったかな
だから
『子供って反抗して当たり前だよ
反抗は成長の証でも有るし、そのことからいろんなことを学ぶんだよ
元奥さんの遣り方は、できる人間しか育たないよ
』
って言ったら
『あんたに何が分かる
』
と言い返されたよ
だてに20年以上管理職に居て、人育てをしてきた訳じゃ無いんだけどね
経験と実績の違いだから
今は何を言っても無理だろうし
なにかしらの、きっかけで壁にぶつかるか挫折しないと
俺の言ってる本当の意味が分からないと俺は思ったよ
次男には
『家庭の中で、いい人生経験と勉強ができて
おまえは幸せだね』
って言ったら
『こんな幸せはいらない
』
と言われたけど
『普通はお母さんのような人が上司には多いんだよ
上司は部下を選べるけど、部下は上司を選べないんだよ
だったら、今から自分の遣りたいことの為の土台作りをしようよ
』
などと、いろんな話をしたら
次男なりに理解してくれたことは嬉しかったな
中学生までの成績は
下から数えた方が早かったけど
高校から急に成績がアップした次男には俺も驚いたよ
中学では150人中120番代に居た次男が
高校からは280人中…
20番代に居るなんて凄い努力の結果だよ
長男・長女のように、いつもトップレベルに居る訳では無いけど
トップにはトップにしか分からない辛さと苦悩も有るけど
下には下なりの辛さや苦悩が有るもんだよ
元奥さんは、次男の成績に納得して無かったけど
俺は大満足だったな
どんなに学校での成績が良くても、世の中で生きる能力が無いといけないと思う俺だからね
次男に
『何が有ったの
』
って聞いたら
『俺…。スポーツは自信が有るから、スポーツのときは女子にも人気があるけど
勉強になると駄目なんだよね
でね…、お父さんが高校生だった頃の話を思い出して
勉強も頑張ることにしたんだよ
やっぱ、モテタイじゃん
それだけだよ
』
俺は、文武両道を話しただけなのに…
女の子にモテタイが為に勉強を頑張るとは
なんて奴だ
と思ったけど
それも頑張る方法手段だし
次男らしいと思ったよ
次男の夢は…
マッサージ師になること
今は、家を出てアルバイトしながら自分のお金で専門学校に行っている
何処まで、頑張れるか分からないけど
今の頑張りは必ず次男の糧てなってることは間違いない
『なんで家を出たの
』
って聞いたら
元奥さんに追い出されたらしい
なのに…、アルバイトと専門学校の忙しい中で
洗濯や晩ご飯を作りに、たまに家に帰ってるらしい
次男曰く…
『安上がりにるし、やっぱお母さんが心配だから…』
本当に、不器用な奴だけど優しい奴だよ
たまにメールや電話で相談をされるけど
いくら歳上好きでも
せめて30代にして欲しいかな
次男とは、下ネタから恋愛までいろんな話をするけど…
すると言うよりは、聞いてもいないの勝手に報告してくれるから
3人の中では一番心配で、一番安心するかもしれない
去年…
秋葉原で起きた無差別殺傷事件の被害者に、次男の友達がいたことには驚いた
報道されて無いけど、無惨な殺され方をしたらしい
そして…
その年に大切な親友を病気でなくした…。
いろんな経験の中で、いろんな想いをして
最後の最後の日に
これで良かった
と言える生き方をして欲しいと思う

今では、長男同様、俺より背が高かくて羨ましい

3人の中では一番感受性が強くて寂しがり屋さん

だけど…
一番温かい奴でスポーツ万能な奴

本当に俺に似てて

面と向かって怒っても…
自分で自分を怒ってる感じして

ついつい笑ってしまう俺だったよ

小学校の入学式の時に
体育館の保護者席で入場を待っていたら…
突然、一人の男が泣きながら体育館に入って来て、座り込んだのには驚いたけど

もっと驚いたのは…
その子が我が子だったこと

あの時は、本当に担任に迷惑をかけてしまったよ

それでも、三人の中では一番友達が多かったような気がするよ

次男が中学生の時に万引きで捕まってね

あの頃の俺は3日間ほど寝ずに仕事をしてて

夕方…面接してる最中に見知らぬ電話が入ってて

電話に出たら…
大型店舗に常駐してる警備員からだった

面接を社長に頼み、夜勤の現場の監督には
俺が遅れる旨を伝え、急いでお店まで向かった時


『何を万引きをしたか?聞いておけば良かったな…
高価な物だったらどうしよう

なんて思ったものだよ

なんせ、財布



お店の警備員室に行ってみたら…
息子が居なくてね

どうやら、一緒に居た友達のお母さんが、自宅まで連れて行ってくれたらしいんだ

万引きした物は、カラーボールペン5本

取り敢えず、全ての事情を聞いてから家に戻ってみたら…
またまた次男が居ない

娘に聞いたら塾に行ったとのこと

『お父さん。万引きしたことでしょ

って娘が俺に言ってきたから
『このことは、お母さんやお兄ちゃんは知ってるの

と娘に聞いたら
『知らないよ』
って答えた

その後に、暫くしてから
『物凄く不安になって塾に行ったけど…、大丈夫かな

って言うから
『このことは、お父さんとおまえとあいつだけの三人の秘密にしてくれないか

絶対に誰にも言わないで欲しいんだ

と言って、次男に俺が書いた手紙を渡すように娘に頼んだよ

『分かってる

と言いながら娘は、手紙を受け取ったよ

手紙の内容は
『悪いことはできないな


終わったことを悔やむより、今の時間を無駄に使わないようにしよう

まっ


失敗も後悔も不安も心配も…、みんなみんなおまえたちには必要な時間だから

反省すべきところは反省し
改めるところは改める努力をし、明日を頑張ろうぜ

それと…
万引きするなら捕まるなよ


捕まるなら二度と万引きすんなよ


って書いた記憶があるよ

高校の推薦は厳しいと言われたけど

見事にスポーツ推薦で入学できた次男

高校3年間…
娘の分まで、毎日弁当を作ってたことを知ったのは
次男が高2の終わり頃だったと思う。
『お兄ちゃんの時は、作ってくれたのに、僕の時は作ってくれないんだ

それを聞いた時…
次男が小学生の頃
『お母さんは俺を差別してるよ。お姉ちゃんは女同士で可愛がるし、お兄ちゃんは優秀だから期待されてる…
僕は、二人とは待遇が違うから…』
と言ったことを思い出したよ

確かに、あの頃は俺から見ても平等では無いと思ってたから
『兄弟と言えど、三人とも違うけど次男にはもう少し優しくしなよ

って元奥さんに言ったことを覚えてる

その時、
『みんな平等にしてるよ


と元奥さんから言葉が帰ってきた時…
こんな考え方をしてるようでは元奥さんの部下も大変だと思ったよ

と同時に、元奥さんの部下も大変だな…って思ってしまったかな

だから

『子供って反抗して当たり前だよ


元奥さんの遣り方は、できる人間しか育たないよ

って言ったら

『あんたに何が分かる


と言い返されたよ

だてに20年以上管理職に居て、人育てをしてきた訳じゃ無いんだけどね

経験と実績の違いだから


なにかしらの、きっかけで壁にぶつかるか挫折しないと
俺の言ってる本当の意味が分からないと俺は思ったよ

次男には
『家庭の中で、いい人生経験と勉強ができて

って言ったら
『こんな幸せはいらない

と言われたけど
『普通はお母さんのような人が上司には多いんだよ

上司は部下を選べるけど、部下は上司を選べないんだよ

だったら、今から自分の遣りたいことの為の土台作りをしようよ

などと、いろんな話をしたら

次男なりに理解してくれたことは嬉しかったな

中学生までの成績は
下から数えた方が早かったけど

高校から急に成績がアップした次男には俺も驚いたよ

中学では150人中120番代に居た次男が
高校からは280人中…
20番代に居るなんて凄い努力の結果だよ

長男・長女のように、いつもトップレベルに居る訳では無いけど

トップにはトップにしか分からない辛さと苦悩も有るけど

下には下なりの辛さや苦悩が有るもんだよ

元奥さんは、次男の成績に納得して無かったけど

俺は大満足だったな

どんなに学校での成績が良くても、世の中で生きる能力が無いといけないと思う俺だからね

次男に
『何が有ったの


って聞いたら
『俺…。スポーツは自信が有るから、スポーツのときは女子にも人気があるけど

勉強になると駄目なんだよね

でね…、お父さんが高校生だった頃の話を思い出して

勉強も頑張ることにしたんだよ

やっぱ、モテタイじゃん

それだけだよ

俺は、文武両道を話しただけなのに…
女の子にモテタイが為に勉強を頑張るとは

なんて奴だ

それも頑張る方法手段だし

次男らしいと思ったよ

次男の夢は…
マッサージ師になること

今は、家を出てアルバイトしながら自分のお金で専門学校に行っている

何処まで、頑張れるか分からないけど

今の頑張りは必ず次男の糧てなってることは間違いない

『なんで家を出たの

って聞いたら
元奥さんに追い出されたらしい

なのに…、アルバイトと専門学校の忙しい中で
洗濯や晩ご飯を作りに、たまに家に帰ってるらしい

次男曰く…
『安上がりにるし、やっぱお母さんが心配だから…』
本当に、不器用な奴だけど優しい奴だよ

たまにメールや電話で相談をされるけど
いくら歳上好きでも

せめて30代にして欲しいかな

次男とは、下ネタから恋愛までいろんな話をするけど…
すると言うよりは、聞いてもいないの勝手に報告してくれるから

3人の中では一番心配で、一番安心するかもしれない

去年…
秋葉原で起きた無差別殺傷事件の被害者に、次男の友達がいたことには驚いた

報道されて無いけど、無惨な殺され方をしたらしい

そして…
その年に大切な親友を病気でなくした…。
いろんな経験の中で、いろんな想いをして
最後の最後の日に
これで良かった

と言える生き方をして欲しいと思う
