長男が生まれる時は、俺も産婦人科に居たよ
元奥さんが
『チョット行って来る』
と言うから、俺は廊下の椅子に座って
これから生まれてくる子の名前を考えてたよ
チョット行って来ると言って、30分後…
『おめでとうございます
』
と、看護師さんが赤ちゃんを抱えて俺のところに来た
『えっ
お産してたの
』
俺はてっきり診察してると思ってたから
驚いたよ
初めて我が子を抱っこした時
ちっちゃいのに…
やけに重く感じたことは今でも忘れて無いよ
子供は3人欲しかったし
地球の海と空と大地から名前を付けたかったら
長男は大地から名前を付けた
生後2ヶ月でアトピーが出て
それはそれは本当に大変だったよ
3歳でアトピーが出なくなったと思ったら…
今度は、小児喘息
本当に手のかかった長男だけど…
俺の子とは思えない好青年になってくれた
きっと…
元奥さんの遺伝子の方が強かったのかな
3人の子供達の中では、長男と居た時間が一番長かったよ
元奥さんが夜勤の時は
『男同士の約束』
をよくしてたし
いっぱい遊んだな
保育園の父母会長や、小学校のPTA役員やPTA会長をしてた頃は
我が子も他の子も関係無く遊んだり関わったものだよ
長男には
『お父さんの寝込みだけは襲うなよ
』
とか
『世間で言う不良は、お父さんにとっては普通の子だから
どうせ不良になるなら…
不良で頭を張れ
』
それができないなら不良は諦めろ
』
とか
『喧嘩はいつでも受けて立つけど
お父さんが若いうちに喧嘩を売って来い
』
などと、いつも言ってたよ
長男は不思議と学校が大好きで
どんなに喘息が酷くても学校に行ってくれてたから
共働きの親としては助かったよ
長男が言うことを聞かない時は
『学校を休ませるぞ
』
と言うと
必ず言うことを聞いてたもんだよ
高校・大学と推薦で入ったから一般受験生の苦労はあまり分からないだろうけど
これも親としては本当に助かる話だよ
長男が勉強してても、勉強を邪魔する親は俺ぐらいなんだろうな
小学生までは
遊びの中で、いろんなことを考え学びなさい
と言い。
中学生の頃は
失敗してもいいから、自分で考えて自分で決断しよう
お父さんが居るから安心して失敗しなよ
と伝え、
高校生の時は
自分で決めたことに後悔しないように頑張ってみなよ
そして、
大学生になった時
自分の責任で行動しろよ
と、言ってたよ
長男の通信簿を見てると、二番目の兄貴を思い出してしまってね
学年で、いつもトップだったから
感心すると同時に
テストで100点を取ったことの無い俺には
嫉妬さえもする時が有ったよ
大学1年の頃から4年間、モスバーガーでアルバイトしてたけど
俺の方も忙しくて、年度末だけは
俺の会社でアルバイトをして貰ってた
長男の友達も、頑張ってくれてたよ
高校生の時から、バレンタインになると段ボール箱でチョコレートを持って来てた長男
誰が彼女か全く分からなかったな
大学生の頃
『お父さん…、忙しいのは分かるんだけど
2・3日友達と出かけるからバイト休むよ
』
と長男が言ってきた時
『おまえ
彼女と旅行だな
』
って聞いたら
『そう言うことにしておかないとお母さんが煩いからさ
お母さんには内緒だよ
』
って言ってきたよ
殆ど、自分のことは自分でやってきた長男だけど
就活の時だけは違ってたな
随時と話を聞いたし相談にも乗ったな
100年以上の歴史を持つ大手商社と創立10年未満の会社。
どちらも、内定してたけど…
長男が物凄く迷ってたよ
最終的に、後者の企業を選んだけど、理由を聞いたら
『俺…、どっちでも遣って行く自信が歩けど、
あの商社より、この企業に未来を感じるんだよね。
社長の社員教育や、会社の理念とかの話を聞いてると
お父さんと同じなんだよ。
企業の幹部を見れば社長が分かるしね。
あの社長とお父さん…
似てるよ。だからかな?
』
って答えてきたよ
正直に嬉しかったよ
だから…
なんだったら、ガードマンするか

って聞いたら
『俺は、モスバーガーの店長と、警備会社の社長には絶対にならない
』
って言われたよ
『なんで
』
って聞いたら…
『これほど割りの合わないしごとは無いよ
あの店長も、お父さんも本当に良くやってるよね
長年、アルバイトして
このことも学んだよ
』
と言われたよ
モスバーガーや警備会社にもいろいろ有るんだけど
店長も俺も仕事に対する拘りが同じだったのかもしれないな
そんな長男は、卒業後、無事に入社したんだけど…
その歳の夏に
社長が病気で他界したとのこと
長男に『会社は大丈夫か
』って聞いたら
『とっても残念だけど…
会社は大丈夫だよ

社長がキチント幹部を育ててるから心配ないよ
』
その後に
『だから、お父さんに似てるって言ったじゃん
あの社長の遣り方は、お父さんと同じなんだよ
俺は、本当にここを決めて良かったよ
』
と、長男が元気に答えてくれた時は安心したな
俺の23歳の頃より遥かに上の長男
『お父さんは、誰よりも厳しくて怖いけど
誰よりも優しい
』
と言ってくれた長男
いつか…
偉くなったら
今度は俺を使ってくれ

元奥さんが
『チョット行って来る』
と言うから、俺は廊下の椅子に座って
これから生まれてくる子の名前を考えてたよ

チョット行って来ると言って、30分後…
『おめでとうございます
』と、看護師さんが赤ちゃんを抱えて俺のところに来た

『えっ

お産してたの
』俺はてっきり診察してると思ってたから
驚いたよ
初めて我が子を抱っこした時

ちっちゃいのに…
やけに重く感じたことは今でも忘れて無いよ

子供は3人欲しかったし
地球の海と空と大地から名前を付けたかったら
長男は大地から名前を付けた

生後2ヶ月でアトピーが出て

それはそれは本当に大変だったよ

3歳でアトピーが出なくなったと思ったら…
今度は、小児喘息

本当に手のかかった長男だけど…
俺の子とは思えない好青年になってくれた

きっと…
元奥さんの遺伝子の方が強かったのかな

3人の子供達の中では、長男と居た時間が一番長かったよ

元奥さんが夜勤の時は
『男同士の約束』
をよくしてたし

いっぱい遊んだな

保育園の父母会長や、小学校のPTA役員やPTA会長をしてた頃は
我が子も他の子も関係無く遊んだり関わったものだよ

長男には
『お父さんの寝込みだけは襲うなよ
』とか
『世間で言う不良は、お父さんにとっては普通の子だから

どうせ不良になるなら…
不良で頭を張れ

』それができないなら不良は諦めろ
』とか
『喧嘩はいつでも受けて立つけど
お父さんが若いうちに喧嘩を売って来い
』などと、いつも言ってたよ

長男は不思議と学校が大好きで

どんなに喘息が酷くても学校に行ってくれてたから

共働きの親としては助かったよ

長男が言うことを聞かない時は
『学校を休ませるぞ
』と言うと

必ず言うことを聞いてたもんだよ

高校・大学と推薦で入ったから一般受験生の苦労はあまり分からないだろうけど

これも親としては本当に助かる話だよ

長男が勉強してても、勉強を邪魔する親は俺ぐらいなんだろうな

小学生までは
遊びの中で、いろんなことを考え学びなさい
と言い。中学生の頃は
失敗してもいいから、自分で考えて自分で決断しよう

お父さんが居るから安心して失敗しなよ
と伝え、高校生の時は
自分で決めたことに後悔しないように頑張ってみなよ

そして、
大学生になった時
自分の責任で行動しろよ

と、言ってたよ

長男の通信簿を見てると、二番目の兄貴を思い出してしまってね

学年で、いつもトップだったから

感心すると同時に

テストで100点を取ったことの無い俺には

嫉妬さえもする時が有ったよ

大学1年の頃から4年間、モスバーガーでアルバイトしてたけど

俺の方も忙しくて、年度末だけは
俺の会社でアルバイトをして貰ってた

長男の友達も、頑張ってくれてたよ

高校生の時から、バレンタインになると段ボール箱でチョコレートを持って来てた長男

誰が彼女か全く分からなかったな

大学生の頃
『お父さん…、忙しいのは分かるんだけど

2・3日友達と出かけるからバイト休むよ
』と長男が言ってきた時
『おまえ
彼女と旅行だな
』って聞いたら
『そう言うことにしておかないとお母さんが煩いからさ

お母さんには内緒だよ
』って言ってきたよ

殆ど、自分のことは自分でやってきた長男だけど

就活の時だけは違ってたな

随時と話を聞いたし相談にも乗ったな

100年以上の歴史を持つ大手商社と創立10年未満の会社。
どちらも、内定してたけど…
長男が物凄く迷ってたよ

最終的に、後者の企業を選んだけど、理由を聞いたら
『俺…、どっちでも遣って行く自信が歩けど、
あの商社より、この企業に未来を感じるんだよね。
社長の社員教育や、会社の理念とかの話を聞いてると
お父さんと同じなんだよ。
企業の幹部を見れば社長が分かるしね。
あの社長とお父さん…
似てるよ。だからかな?
』
って答えてきたよ

正直に嬉しかったよ

だから…
なんだったら、ガードマンするか


って聞いたら
『俺は、モスバーガーの店長と、警備会社の社長には絶対にならない
』って言われたよ

『なんで

』って聞いたら…
『これほど割りの合わないしごとは無いよ
あの店長も、お父さんも本当に良くやってるよね
長年、アルバイトして
このことも学んだよ
』と言われたよ

モスバーガーや警備会社にもいろいろ有るんだけど

店長も俺も仕事に対する拘りが同じだったのかもしれないな

そんな長男は、卒業後、無事に入社したんだけど…
その歳の夏に
社長が病気で他界したとのこと

長男に『会社は大丈夫か
』って聞いたら『とっても残念だけど…
会社は大丈夫だよ


社長がキチント幹部を育ててるから心配ないよ
』その後に
『だから、お父さんに似てるって言ったじゃん
あの社長の遣り方は、お父さんと同じなんだよ
俺は、本当にここを決めて良かったよ
』と、長男が元気に答えてくれた時は安心したな

俺の23歳の頃より遥かに上の長男

『お父さんは、誰よりも厳しくて怖いけど
誰よりも優しい
』と言ってくれた長男

いつか…
偉くなったら

今度は俺を使ってくれ
