vol.15 「 イタリア流“エコ”ライフ(パート2) 」
それから、電気の使用量
イタリアでは、賃貸アパートの場合
光熱費を大家さんが管理し
家賃に光熱費を込みにしているケースが多い
このシステムのデメリットは
水やガスや電気を一般的な使用量よりも使いすぎると
すぐに大家さんに家賃を上げられたり、怒られたり
家賃を折半するシェアメイトがいる場合
シリアスなもめごとになってしまうということ
対してメリットは
そんなデメリットを避けようと
必然的に節約精神が身についてくること
怖い顔の大家さんや、短気なシェアメイト
実は“エコ”のたいせつな貢献者
それに、こうやって個々の住宅で管理をしているから
イタリアの国全体でのエネルギー消費量が
大幅に節約されていることも大きなメリット
特に高価な電気に関しては
明るい部屋では暗くなるまで電気をつけない
洗濯機の使用回数を節減
乾燥機は持たない(雨の日は室内干し)
エアコンは持たない(ガス式温水ラジエターが主流)
室内でも出来る限り服で防寒(セーターやソックスなど)
家庭でのインターネットは時間を決めてまとめて使う
などなど、当たり前になっている心がけはたくさんある
また、日本と極端に違うのが
ラップやホイルの使用量
タッパーなどの容器はもちろん
鍋だけでなくお皿にも蓋をよく利用する
ジップロックも洗って再利用
それから
古本、古着、中古家具、中古家電、中古自転車、中古車など
“セカンドハンド”の利用率が高いこと
もちろん経済性を求めてもいるけれど
「まだ使えるものを捨てるなんてもったいない」とか
「他人が使っていても、未だ使えるなら引き継いで使っていこう」
という意識が非常に高い
何か買い替えをしたい時は
まずは中古店をチェックすることから始まるし
「長持ちするように」と大切に手入れする意識が高い
つづく