RYZEN向けのXMPを適用したG.Skill Trident Z Neo F4-360018D-32GTZNを

購入したのでいろいろ試してみます

 

 

我が家で使っているサブ機(主に録画&エンコードで使用)がi7-6700だったんですが

こいつが諸々のセキュリュティ対策を適用する度にエンコード時間が長くなるのに嫌気がさしてRYZEN APUに更新したときに購入したメモリです。

intel環境ではメモリのOCは最後の一押し的な効果しかなく、色々調整しても旨味は少ないのですが、RYZENはIFが処理能力に効いてくるのでOCメモリを選びたいところです。

Zen2CPUではIF=1900MHzが通れば当たり石と言われているようですが、 RenoirことAMD第4世代Ryzen APUではどの程度IF上げられるのか?試してみました。


 

パッケージはこんな感じ、代理店はアユートでした。

メモリは通常壊れることは殆どないため永久保証をうたっています。

(物理破損や表示定格外動作の場合を除く)

念のためレシート等も一緒に保管しておくほうが良いかと思います。

自分は…定格外で使っちゃうので初期不良がなければレシート残してません(笑)
 

ブリスターパッケージに固定されていて、G.Skillステッカーも付いてます。

昔のPCケースはこういったエンブレムステッカーを張り付ける場所が確保されていましたが

(CPUとかM/BとかGPUメーカーの物)近年、自作している人でこれ貼ってる方はマレかと思います。ノートPCの場合は仕様が分かりやすくて良いんですけどね。


基板を見てみると両面にメモリモジュールがついているデュアルランクであることが分かります

メモリ容量が増やせる反面、RYZEN環境ではOCしにくかったり相性問題が出やすくなります

通常使用の場合、メモリ量は8BG×2枚の16GBで足りないことはまれだと思いますので

人に勧める場合はシングルランクで16GBと言ってますが(^-^;

自分の用途では(録画、エンコード兼メディアサーバ)16GBでは上限に張り付くことが

あったのと、MINI-ITXマザーを選択したためOCより容量を優先して16GB×2枚としました。

 

メモリ上部にはLEDライティングを奇麗に見せるための拡散板として乳白色のパーツが付いています。車のリヤライトなんかでも均一発光の為に利用されてますね。微細なカットで光り方をコントロールするほうが綺麗なんですが、型製造に特殊技術が必要、成形が難しくなるなど高価になってしまうので良い選択と思います。

このパーツ、微妙にカタカタ動くので成形不良かもしれません。まぁ可動部品ではないのでガタツキがあっても何ら問題はありませんが…同シリーズの他のレビューとかを見てもこの点については触れられていませんので仕様なのか外れなのか判断しかねます。

 

問題?はヒートスプレッダのエッジ、見ての通り刃物のようです。PL法に引っかからないのか心配なほどです。

メモリ取り付け時はこんなに力掛けて大丈夫なの?ってくらいグイグイっと押さなくてはいけないので、作業時は手袋などの使用を推奨します。

 

ITXマザーに取り付けの図

ライティングを楽しみたい方はマザーボードのユーティリティか、こちらからダウンロードできるG.Skillのユ-ティリティを使ってください。

https://www.gskill.com/download/1502180912/1551690847/Trident-Z-Family-(RGB,-Royal,-Neo)

性能を追求する場合はOFF一択です。

光っても1クロックも早くなりませんし、発熱により限界を下げるだけです。

たまにはピカピカPCを組むのも楽しいですが( ̄▽ ̄)

自作故の楽しみ方ですからね

 

以下の構成で作動してみた結果です

APU:AMD Ryzen7 4750G

M/B:Gigabyte B550I AORUS PRO AX

OS:Win10 Pro

 

お馴染みのThaiphoon Bunnerで確認すると「Hynix  C-die」が使用されていました。

XMPを適用するとあっさり起動。

 

突き詰めた設定はしていませんがIF2000までは各種パラメータをAUTO設定で

問題なく作動、memtest86でも3週エラーなしでした。

ただ、CR1Tは自分の技量ではPOSTすら不可、この辺はDRメモリなので致し方ないかも

また、IF2033以上もPOSTできませんでした。

RenoirはIF2200以上での起動も報告されているので、メモリの限界、BIOSの熟成不足、自分の力量不足のいずれかが要因と思われます。IF1:2であればメモリクロックもう少し上げられるかもしれませんが本末転倒なのでこれ以上手をかけないことに。

高クロック起動成功しているのはいずれもSamsung B-dieですね。

 

DRAM Calculatorの結果、タイミングがすべて同じなので当然かもしれませんが

このメモリの定格3600MHz18-22-22-42 18-22-22-42に対しクロックだけ4000Hzに上げるだkで処理力アップができました。

 

結論:高容量のDRながらRenoirAPUで安易に4000MHz動作可能でした。今後発売されるZen3でも同様に作動させることができると予想され、メモリ16GBでは足りない方にはコスパでお勧めできます。

もうちょっと上位ならこちらもおすすめ。

これより上位は値段が跳ね上がるのでOCが手段でなく目的の方以外にはお勧めしにくい(苦笑)

 

 

現時点でワットパフォーマンスがライバルCPUを大きく上回っているRyzenでPCを組むのであればIF1:1で可能な限りメモリクロックを上げることはパーツ選びで重要ポイントになります。

自作の目的がゲームだけ、もしくは古いソフトを使っていて多コアCPUでは不具合があるという特殊な方以外には、当面はRyzen推し。Intelさんが逆転してくれればあっさり乗り換えますけど…Coreシリーズの更迭まで待ち、ですねぇ。