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以前、とある番組に仲畑貴志さんが出ていました。
そのなかで仲畑さんは、小学生に腐ったトマトを見せ、
「これを広告してみよう」というお題を出します。
みんなはどんなコピーを考えるのか。
気になって見ていたのですが、
とある男の子が、「バツゲーム専用のトマト」
というコピーを書きました。
仲畑さんはこのアイディアに感心し、
「価値が生まれていてコピーになっている」
と男の子を褒めました。
あらゆるものに価値を見いだす。
それが、コピーライターという職業の
好きなところのひとつです。
例えば小さなペン。例えばありふれたシャツ。
一見たいした価値のなさそうな物でも、
そこには必ず何かしらの価値が潜んでいる。
https://www.advertimes.com/20130422/article108744/
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宣伝会議賞50回グランプリを獲った日野原さんがadvertimesで語っていたこと。
コピーが好きな理由をずっと言語化できないでいたけれど、これで少し見えてきたかもしれないと感じた。
つまり、どんなものでもそのものならではの価値を見出し、伝わる形にできること。
突然だが自分は、自己肯定感が低い。
自分は役に立っているのか、と無力感を感じることが多く、
自分は他者と比べて、劣っている。自分には価値があることができない、と思う。
自分の意見はあっているのか、自信がなくなる。
その原因は生い立ちにあって、
9歳上の兄と、15歳上の姉に生まれた末っ子で、
昔からやることなすこと、考えることを否定されてきた。
当然生きた年数が短い自分の頭で考えたことなど、
数年先をゆく兄姉たちには論理的に叶わず、
指摘されては無条件に飲まざるを得なかった。
自分もよく分からないけど、兄や姉や親が言っていることは正しいのだろう、と
自分の考えや感情を押し殺しているうちに、自分の考えは間違っている、
という大前提が基礎におかれてしまったのだと思う。
当然、家族に悪意はなく、弟を愛するが故の行動だったと思う。
そんな愛情を感じるからこそ、自分の考えを押し殺すことは加速していったように思う。
自分の考えは間違っている。
みんなは正しい考えを持っている。正しい考えを持っていなくても、一生懸命考えたことなのだから、
きっと自分には見えていない視点で、より良い考えに至っているのだろう。
そんな意識を持つようになってから、自分の考えに自信がなくなっていった。
それは高校時代に自分の存在価値を見失うところまで行ってしまった。
中学でひどい暴力のある部活を途中退部し、挫折した気持ちを取り戻したくて
勉強に励んで掴んだ高い偏差値も、高校に入れば自分より頭の良い人たちが
うじゃうじゃいて、高校の授業についていけない。しかも個性的な人たちがたくさん。
勉強ができることで掴みかけた存在価値が、一瞬にして崩れ去る。
そして自分の存在価値って、なんだろう?という気持ちが爆発してしまい、
死にたくなってしまったくらいに陥った。
高校時代のとき、よく好きで聞いていた曲がある。
モンゴル800の「夢叶う」という曲だ。
モンゴル800は「小さな恋の歌」が有名だが、
沖縄のバンドだということもあり、
戦争や時代を揶揄したメッセージも数多く歌っている。
その中で、こんな歌詞に勇気づけられていた。
「大人が子の道つくりすぎて、夢持つこと忘れた子。
自分を責めないで。劣等感に怯えないで。
あなたにはあなただけの大切な意味がある。」
大学の学部選択までも続く、親や兄姉の縛りが、
自分のやりたいことや考えを押し殺していたと感じていた自分にとって、
自分を責めないで、劣等感に怯えないで、
あなたにはあなただけの大切な意味がある。という言葉はとても心に刺さり、
救われた気がした。
自分だからこそできることがある。自分だけの大切な意味がある。
と考えると勇気が湧いてくるのだ。
大学のある日急に浄化されたくなって京都のお寺に修行しに行ったときに、
和尚さんに言われた。人生でもっとも大切なことは「道」を見つけることだ、と。
朝4時に起きて座禅を組みながら、自分の道とは何か、過去を振り返って考えた。
茨城県の過保護で兄姉親の愛情たっぷりな家に生まれ、親は自営業。
そしてゆうき、という名前。
自分が家族から受けた愛情を社会に・人にもっと還元して、
勇気を与えられるような存在になりたい。
(そしていつかは父親のように、新しい事業を立ち上げたい。)
そんなことしか思いつかなかったが、住職さんは
「それは親がとても喜ぶなぁ」と言ってくれた。正解かどうかは分からなかったが
自分としては「自分だけの大切な意味や価値」が見つかった瞬間で、
生きる勇気が生まれた。
話は長くなってしまったのだが、コピーライティングの話に戻そう。
あらゆるものに価値を見いだす。
それが、コピーライターという職業の
好きなところのひとつです。
例えば小さなペン。例えばありふれたシャツ。
一見たいした価値のなさそうな物でも、
そこには必ず何かしらの価値が潜んでいる。
あらゆるものに価値を見出すことがコピーライティングだということは、
あの死にたくなったときの自分に価値を見出すこともまた、コピーライティングなのだろう。
「だからこそ」の価値が見つかったとき、見つけられずに困っていた人の勇気になるはず。
「だからこそ」の価値を見出し、人に伝える。その手段がコピーライティングなのだ。
だからコピーライティングが好き。
自分もあらゆるものに価値を見出すことができる人になりたい。
それが自分が今の家に生を受けて、社会に愛を還元し、勇気を与える行為
つまり自分だけの大切な存在価値になるのだと思う。
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この半年間、途中入校になってしまったが、
宣伝会議のコピーライター養成講座上級コースに通うことに決めた。
基礎講座に通ってから3年の月日が流れ、PRやデジタル、アクティベーションなどプランナー志向だった自分だったが、
販促コンペやヤングカンヌで思うような成績が残せず、アウトプットを見てもらう機会も少なく、
現時点で自分が少しずつ芽が出て、評価されているところをもっと伸ばせるようにしていくほうが、
自分にとって良いのではないかと考え、アウトプットを評価してもらうことができる、
コピーライター養成講座上級コースに約20万を支払い、オンラインでの受講を決めた。
やるからには良い成績を残せなかったら、やめる覚悟でいる。
本来であれば、教室に通い、仲間と出会い、切磋琢磨するところだが、今はこのご時世でそれもできない。
しかしそれを逆手にとって、周りとのコミュニケーションも今だからこその形を模索しつつ、
自己研鑽に励みたいと思う。外に出れないことは好都合だから。
仕事もこの半年はかなり忙しい。でもコピーは癒し。(苦しいことも多々あるが)
そして今年の宣伝会議賞での成績をとって、自分のステップアップに望みたい。
大好きなコピーライティングのため、頑張ろうと思う。







