中3生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
そして高校入試、本当にお疲れさまでした。
さて、これから高校生になる皆さんに
お話ししておきたいことがあります。
今日、公立高校入試の合格発表がありました。
そこでは、合格した生徒・不合格になった生徒、
のふたつに分けられます。
まず、合格した生徒に覚えておいてほしいことは、
「ここがゴールではない」
ということです。
高校生を指導していてよく思いますが、
あくまで高校入学は
「次の3年間のスタート」
にすぎません。
人生の勝ち組になったわけでもなければ、
もうそれで、なにか成功が約束されたわけでもありません。
うぬぼれることなく、
そして高校入試なんかで燃え尽きるのではなく、
次の目標に向かって早く動き出してください。
そしてなにより、
残念ながら不合格になってしまった生徒。
これで人生終わり、
ではありません。
まだまだ挽回のチャンスはやってきます。
確かに、
入学することになる学校は
自分の本当に行きたかった高校ではなくて、
「自分はこんなところに来るはずじゃなかった」
と思うかもしれません。
でも、
たとえそれが自分の望む場所ではなかったとしても、
自分にできることを精一杯探して、
次の夢や目標に向かって努力してください。
元メジャーリーガーのイチローさんはこう言っています。
「自分が全く予想しない球が来たときにどう対応するか。
それが大事だ」
「試合では打ちたい球は来ない。
好きな球を待っていたのでは終わってしまう」
いつも自分の思い通りに人生が進んでいくわけではありません。
自分の望まない環境で、
逃げ出したいと思うときは誰にでもあります。
それでも、
与えられた環境の中でベストを尽くそうと努力していると、
それまでとは違った景色がきっと見えてくると思います。
イチローさんは、こんなことも言っています。
「壁というのは、できる人にしかやってこない。
超えられる可能性がある人にしかやってこない。
だから、壁がある時はチャンスだと思っている」
皆さんもこれから、どんどん壁にぶちあたってください。
最後に。
これまで皆さんは、部活動や受験勉強を通して
たくさんのことを学んできたと思います。
その中には、
試合に勝つことやテストで良い点を取るためだけではなく、
これからの人生を歩んでいく中でも役立つことが
きっとたくさんあるはずです。
中学校を卒業し、これから高校に進学する皆さんに望むことは、
苦しいとき・つらいとき、
これまで学んできた一つ一つを思い出して、
それを乗り越えて幸せな人生を歩んでもらいたい、
ということです。
周りに流されず、
努力を惜しまず、
感謝の気持ちを忘れずに。
今日はゴールでもありスタートでもあります。
卒業おめでとうございます、
そして、
高校進学おめでとうございます。
皆さんのこれからの成長と活躍を心から祈っています。