和風パスタを美味しく作るコツは、やはりアーリオオーリオの基本の工程をしっかりおさえることです。パスタをフライパンに上げて醤油でじゃーっと炒めるだけだと、これはただの焼きそば。焼きそばの作り方ではコクや旨みが生まれません。例えば、ペペロンチーノはすごくシンプルですが、そのおいしさは具材ではなく乳化やゆで方、塩加減によるもの。和風パスタを作るときにも、この基本の工程をしっかりおさえましょう。そうすることで、コクが深く旨みたっぷりのパスタに仕上がります。

僕が和風パスタを作るときは、大概、冷蔵庫のありあわせで作ることが多いです。基本さえ押さえればどんな野菜を入れても美味しく仕上がります。例えば、しめじがなければエノキやエリンギでもいいし、長ネギがなければ玉ねぎやキャベツを入れてもいい。アーリーオーリオを作る手順で具材を炒めてから最後にめんつゆで味付けをします。お好みでパルミジャーノレッジャーノをかけてください。相性抜群です。


【材料】2人分

・しめじ 1パック

・しいたけ 2つ

・長ネギ 1/2本

・ベーコン 50g

・アンチョビ 2枚

・にんにく 1片

・鷹の爪 2本

・オリーブオイル 大さじ3

・パスタのゆで汁 100ml

・めんつゆ 大さじ3

・醤油 小さじ1

・塩こしょう

・スパゲティ 2人分


※アーリーオーリオの基本のポイント

①パスタを茹でるときの塩の分量は湯に対して1%。またたっぷりの湯が基本。(うちで使う普通サイズのパスタパンでは4㍑に大さじ2が目安。)

②乳化が決め手。乳化の役割は、水分と油を一体化させて、ソースの旨みを滑らかに、そしてジューシーにパスタに絡めることです。パスタのゆで汁を入れる時にはフライパンをしっかり熱い状態にして、すぐに沸騰させる。

③アルデンテが命。表示時間の1分~1分半前にお湯からあげて、その後の仕上げはとにかく手早く。


【作り方】

①フライパンにオリーブオイル、にんにくのみじん切り、鷹の爪を入れて弱火で炒める。香りが出たら、ベーコンと斜め薄切りにした長ネギを入れて中火で炒める。

②さらに、アンチョビ、きのこ類を入れて炒め、しんなりしたらパスタのゆで汁を加える。すぐに煮立たせるように。少し煮詰める。

③ゆでたてのスパゲティ、めんつゆ、醤油、こしょうを手早く合わせたら出来上がり。