パッションは、情熱的に闘った・・・・。


それは、もの凄い長いものだったように感じた。


これまでの死闘を繰り広げたことは無かったかもしれない。




それは、5日前位にさかのぼる・・・。


パッションが、外出から部屋に戻ったら何かの気配を感じたんだね!!


「ん?なんだ?!」


情熱的に見回すと、小さな黒い物体が飛び回っている!


パッションアイズで、情熱的に確認したところ・・・どうやら蝿みたいなんだね。




どうやら、何かの拍子で入ってきたみたい。


まあ、そのうち外に出るだろうと窓を開けてたんだね。



しばらくして、もう大丈夫かなと思って窓を閉めた。(この時期は、寒いからあまり長くはね。)


そして、パッション情熱的にくつろいでたら・・・・・ヤツがまた飛んでたんだね!!



もう夜になってるし、今日は諦めるか。(せっかくだし、ゆっくりしてって。ただ、明日は帰ってよ!)



そして、次の日・・・ヤツは元気そうに飛んでた。


ぐっすり寝れたみたいだ。なによりだ!(ってか、そもそも蝿って寝るのかな?)


そして、別れの時・・・パッションは窓を開けたんだね。



1時間くらいたった・・・。


うん、もうあの娘は去って行ったに違いない。(この時点で、「ヤツ」から「あの娘」に変わったんだね。同じ屋根の下で一晩共に生活したら、パッションの中でちょっとした心境の変化があったのかもしれない。ただ、性別は勘ですが・・・。)


どうせなら、ちゃんと見送ってお別れをしたかったんだけど・・・パッション出る用意などで急いでたので。



そして、パッション情熱的に帰宅・・・。


何となく、ちょっと寂しい部屋になってた。(きっと、あの人がいないからだ・・・。うん、この時には愛おしい存在になってた。)



すると、パッションの背中にある気配が・・・・・。


ま、まさか?!


パッション情熱的に振り返ってみると・・・・・・そう、あの方は情熱的に飛んでた!


「パッション、おかえり!」っと言ってるようにも思えた。(一晩泊まったことで、ちょっとした恋人気分になった。さすがに、ご飯までは作ってなかったけど・・・。)




でも、パッションとアナタは違う世界に生きている。お互いのことを考えると、一緒に居てはいけない!!


パッションは、窓を開けた。「早く出て行ってくれ!」



しかし、出て行ってくれない。


そこまで、頑固だとは思わなかった・・・。




「もういい!知らない!」


パッションは、拒み続けることにした。




気づけば、何日ヤツは居ただろうか?(この時点で、もうこのコントに飽きてしまってるんだね。あまりにもしつこいので・・・かなりイライラしていた!)



ついに、パッションは暴挙に出た!(片手に、新聞紙を持ったのだ!)



ヤツは、必死に飛び回る!!


情熱的に追いかけるパッション!!



この日は、この戦いに終止符を打つことが出来なかった。



そして、次の日・・・ついにチャンスが!!


パッションの目の前に、ヤツが現れた!



そして、パッションは情熱的に振り抜いた・・・。


ヤツは、パッションの足元に落ちた。(この瞬間、今までの何日間の事が頭の中で流れたんだね。)




パッションの中で、達成感と同時に切ない気持ちがあったんだね・・・。



やっぱり、出来ることなら出て行って欲しかったのかも。