俺が幼稚園と小学校低学年の頃

友達が家に遊びに来たり泊まりに来るとき

俺の中であるルールというか決めごとがあった。

それは、

その友達が帰る時に必ず俺のお気に入りのおもちゃをプレゼントすること。

例えばウルトラマンの人形だったりを

新聞紙や広告紙に包んで

「これあげる」って言ってプレゼントする。

絵を描いてプレゼントしたこともあった。

別にもので釣って友達を作ろうとしてた悲しい少年だったわけじゃないよ?笑

それに、友達は本心で喜んでたかは定かじゃないし

余計なお世話だったかもしれない。

でもあの時の純粋な気持ちは

本当に自己満とかじゃなく

親とか誰かに言われてやったことでもなく

友達に喜んでもらいたかったり、

家に遊びに来たり泊まりに来たことを本当に良かった楽しかったって思ってもらいたいって気持ち

それだけだった。

子供って純粋。


このおでこの傷跡なんだけど


幼稚園の時に強打して血だらけになって救急車で運ばれて何針か塗った跡。

それもさ、

近所の友達が家に遊びに来て

友達が帰るときは必ず優しいHITT幼児は親同行させず送っていくのね

ある日そうやっていつものように送った後

テレビ番組「おかあさんといっしょ」が始まっちゃうから急いで走って帰ったら

マンションの柱に頭ぶつけてさ

頭から大量の血流して1人で4階まで階段登って家に帰った。(当時はマンションの4階に住んでた)

まさにBLOOD IS RED!

もちろん母親はそんなまさにBLOOD IS REDな俺の姿見てかなり驚いて

速攻救急車呼んでたけど

今思うと凄えなって笑

よく幼児が気絶しないで4階まであがれたよなあ。

しかも泣かずに。

病院で頭塗ってる時の情景も鮮明に覚えてる。

打ちどころ悪けりゃ5歳で即死だったろうに。


まあとりあえずなんて優しくて強い男の子!笑

基本根性はあるんだろうね。

だからこの傷はそういった意味でも勲章にしてる。

まあこれは幼稚園や小学校低学年の頃の美談でして、

小学校高学年から中学生そして高校生になるとなぜか悪魔が宿り

くそったれな悪ガキに変貌するんだけども…


いやね

今回のこのBLOOD IS REDの企画で

CDを封に入れたり住所書いたりしてた時になんか懐かしい感覚になって

なんだろうって考えたら

この子供の頃のあの気持ちと同じだ!ってなったんだよね。

「喜んでもらいたい」

それが音楽になっただけで、変わってなかった自分の想いがなんだかとても嬉しかった。

こんなことはあまり言いたくないけど、

音楽活動はじめて、成功しようと向かっていくと

必ずその夢を食い物にした変な大人が出てくるんだよね。

危うく騙されそうになったこともあるし

実際馬鹿見たこともかなりあったよ。

自分をでかく見せるためにずる賢く生き

平気で嘘をつく人を何度も間近で見てきたしね。

おかげで人を見る目ってのは養えたけども。

でもこれだけは言える。

俺はどんなことがあってもマジで腐らなかったし

そっち側に染まらなかった。

だってやっぱり音楽に自信があったから。

その自信を作った努力というしっかりとした根拠があるから。

もちろんまだまだ努力が足りないけど。

そういう音楽への純粋な気持ちなくなってみなさいよ、絶対捨て曲しか作れなくなるから。

俺はそんなの絶対嫌だ。

それに今回のCDを注文してくれた人の中に

昔からHITTを知ってて

しばらくライブ行けなくなってるけど

ずっと心はヒッターズだって言ってくれた人達がいました。

一回でもHITTの音楽を好きになり信じてくれたそういう人達の気持ち

裏切りたくない。

なんであんなアーティスト好きになってたんだろ?

そんな風に思わせたらその時の自分まで否定することになっちゃうじゃん。

まあそれはそれで若気の至りの良い思い出てきな感じで面白いかもしれないけどね。

HITTはそういう立場にはなりたくないかな。


おや、またかっこつけすぎたかな?笑

でもさ

本当の意味での「カッコつけマン」ってどういうことかってことですよ。

やっぱり俺はそれを追求したい。