こんにちは。
ドラマの大结局ではなく、小説「盗墓笔记」の大结局です。
第75~80章(全81章)で描かれたのは吴邪と张起灵の“別離”です。
ある日突然杭州にいる吴邪のところへふらっと闷油瓶が訪ねてきました。
曰く、「君に別れを告げに来た。」「私は長白山へ行く。もう時間が無い。」とのことです。
「思えば、私とこの世界をつなぐ者は君だけだ。」と言い残して、闷油瓶は去って行きました。
(また失踪するのか、こいつは 常習犯だからな。)しかし、次の瞬間吴邪はハッとしました。
今まで、ふらっといなくなった時、何かを告げていくことなどなかった。なのに今回はわざわざ別れを告げにくるなんて
強い不安に駆られた吴邪はその後闷油瓶を必死で追いかけ、長白山の麓でとうとう彼を見つけます。
(あいつは身分証も持ってない、金も持ってない、なのにどうやってここまでやって来れたんだ)
立秋過ぎの長白山はもう雪景色です。
(何とか阻止せねば)
「君はついてきてはいけない。ついてきたら君を手刀で気絶させ、私は一人で行く。」
闷油瓶なら本当にやりそうです そして、吴邪は一瞬で気絶させられて抵抗すらできないでしょう・・・
「君は勝手に行くんだろ。僕だって勝手にするさ!」
「・・・・・・」
数日間、無言のまま黙々と雪山を上っていくうちに、闷油瓶は自殺のためにここへ来たのではなく、行き先は青銅門だと吴邪は気づきました。ある意味、死ぬよりも恐ろしい場所です。(第3部「云顶天宫」で描かれているのですが、まだドラマ化されていないし、原作も私はまだ読んでいません。)
「どうして君が青銅門の中へ行かなければならないんだ!?あの中にはいったい何があるんだ!!」吴邪は食い下がります。
この時、私が知る限り最も長いセリフ(358文字)を闷油瓶がしゃべりました。
大体の内容は、
―青銅門のなかに张家の大切な秘密が隠されている。老九门の9家が交代でその秘密を守る決まりだったが、これまで张家以外はその役目を誰も果たしてこなかった。10年後に代わりの者がやってくるまで、自分がこれから10年間その役目を果たしに行く。―
ということです。
このセリフの前に、闷油瓶は吴邪に玉璽(これが青銅門を開ける鍵なのだそうです)を渡し、10年後、もし自分のことを覚えていたらこれで青銅門を開けに来るよう言いました。(これが世に言う「十年之约」)
「交代で行くことになってるのに、他の家からは誰も行っていないのかい?」
「そうだ。」
「ん?じゃあ、本来今行かなくちゃいけないのは誰なんだ?」
「君だ。」
「えっ!?本当なら僕が中で10年待つはずなのかい??」
次の瞬間、吴邪は気絶しました。正確に言うと闷油瓶の手刀によって気絶させられました。気が付いた時には闷油瓶はもういませんでした。
最終章の第81章では吴邪がこれまで調べて分かったこと及び推理したことが総括されています。いわゆる「種明かし」ですが、謎はまだたくさん残されました。
でも一つ私がよ~く分かったことは、「盗墓笔记」から約10年後を描いたドラマ『沙海』のおしまいに、吴邪が「さあ、小哥を迎えに行こう」といった意味です。
小説「盗墓笔记十年之后」の最終章は、小説中の時間と全く同じ2015年8月17日に発布されました。
その日、张起灵の帰還を待ち望んでいた多くの原作ァンが長白山の麓に集結したらしいです。
「盗墓笔记十年之后」の最終章より。
张起灵を迎えに行った吴邪と王胖子は青銅門の前で待ちくたびれて眠ってしまいました。夢うつつの中で吴邪はふと隣に誰かが腰かけたのに気づきました。それは、静謐な瞳に篝火を映し出した懐かしい顔でした。
「老けたな。」懐かしい声がそう言いました。そして柔和な笑顔を浮かべました。
「さあ、行こう。」
僕たちは何も変わらない。
好久不见。