アイループ パソコン修理日記 -24ページ目

アイループ パソコン修理日記

大阪市阿倍野区のパソコンショップ「アイループ」における修理記録をつづります。

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症状:ノートパソコンの電源を入れると、画面が真っ白で何も表示されない。


原因:パソコン本体部分から液晶モニタ部分へ伸びるケーブルの接触不良。


対応:
症状を見てすぐ、液晶ケーブルの接触不良が疑わしいと感じた。ノートパソコンの液晶ケーブルは一般的に、電源線と信号線に分れている。画面は真っ白に光っているので電源線は生きているが、映像信号が正しく伝わっていないので信号線が接触していないと思われる


外部液晶端子からデスクトップ用液晶に映像を映すと問題無く映っているので、パソコン本体側に問題は無い。お客さんにその旨お伝えし、見積額4,000~6,000円で作業開始。また、それ以外が原因で修理不可0円にて返却する可能性もあることをお伝えし、了解をいただいた。


ショートしないように、バッテリーをまず外す。分解してケーブルを一度外し、ホコリを取り除いて再び差し込む。起動テストして映像がきちんと出ることを確認し、組み立てて外部クリーニングし、最後にもう一度起動テストをして正常表示確認OK、修理完了。


ご近所、4,500円。


ちなみに、今回と逆で「信号線が生きていて電源線が死んでいる場合」はどうなるかというと、液晶モニタの「バックライトが点灯しない」という状態になる。よーく目を凝らして見ると、暗い画面にうっすらと映像が出ているような状況。この場合、診断時点では「液晶点灯管の故障」や「液晶インバータの故障」という可能性が出てくるため、修理の際はそれぞれの可能性を潰していくことになる。


これまで修理の詳細をいろいろ書いてきたが、修理の基本スタンスとしては

 1. 症状を見て

 2. 故障の可能性の高い部分を予想し

 3. 迅速にチェックできる部分からチェックしていき

 4. 一つ一つの可能性を潰しながら消去法で修理していく

という方法を採用している。おそらくパソコンに限らず、車やバイクの修理屋さんも同じようなスタンスだろうと思う。個人で修理される方の参考になれば♪

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症状:電源スイッチを押しても何の反応も無く、電源が入らない


原因:電源ユニットもしくはマザーボードがバグってる


対応:
近所なので、ひとまずご自宅まで出張してチェックしました。電源スイッチを押しても反応無し。電源ケーブルはきちんとささってる。電源タップを経由してたけど、こちらも電気はきているようだ。


こういう場合、とりあえず電源ケーブルを抜いて15秒待ち、再び差し込むと起動する場合がある。やってみると正常起動できた。到着して2~3分で修理完了。


そもそもこの症状が出るということは、電源ユニット(の内部コンデンサ)が劣化している可能性が高い。が、その場で分解してチェックすると余計料金がかかってしまうので、同様の症状が起こった場合は電源抜き差しでだましだまし使ってくださいとアドバイスし、電源ユニットの分解チェックまではしないでおきました。


今後も症状が続く場合、次第に頻度が上がってきて、最後には電源が全く入らなくなります。ただ、パソコン自体が8年ほど前の機種なので、そこまで修理にお金をかける価値は無く、しばらくだましだまし使うのがベター。


ついでに起動したパソコンをパッと見て、液晶モニタの映像が右に1cmくらいズレていた。モニタの[Auto]ボタンを押して画面を修正。「おねえさん、映像がズレてたので直しておきました」→「ああっ、ありがとうございます!画面がズレてて、いつも不便だったんです。そのボタン押すだけで直ったんですね…」


さらに画面を見ると、文字入力ソフト「Baidu IME」が入っている。「おねえさん、このパソコン、文字入力がおかしかったりしませんか?」→「そうなんです、いつもこれ押して(MicrosoftのIMEに)切り替えてるんです」→「わかりました、すぐ改善しますね」… Baidu IME をさくっとアンインストールして、この件も修正完了。


さらに画面を見て、ノートンの「Norton security scan」が入っている。「おねえさん、これは自分でインストールしましたか?」→「それ、いつの間にか入ってきたんです」→「Adobe製品のアップデートと一緒によく入ってくるんです。スキャンするだけして、ウイルス駆除するならお金払ってねと言ってくる広告ソフトです、100%不要なソフトなので消しますね。」…ノートンもさくっとアンインストール


さて、メモリが384MBでかなり少ない。「このパソコンなら768MB(倍)くらいまで上げたほうがいいです。もし1GB以上に上げるなら、本体を買い換えたほうがベターとなります。」とアドバイスし、ひとまず買い替えは考えていないようだったので、後日メモリ増設(見積:2,500円)の予約をいただいて終了しました。


出張サポ、阪南町、1,500円。

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長い間続いたハードディスクの時代、もうそろそろ下火になると予想しています。理由は、SSDが普及してきているからです。SSDというのは、パソコン本体から見たらハードディスクと同じようなものです。容量も今のところハードディスクと比べて10分の1以下くらい、ただし通信速度がものすごく速いのです。


事の発端は、昨年の秋に起こったタイの洪水。これが原因でハードディスクの生産工場が被害を受け、ハードディスクの相場が高騰しました。アイループでもハードディスクの仕入を控えめにするなど、大きな影響が出たのです。


ハードディスクはこれまで、非常に速いスピードで大容量・低価格化が進んでいましたが、タイ洪水をキッカケにして相場が高止まりし、暴落が続いていたハードディスク市場へ「待った」がかかりました。これでハードディスクのメーカーは利益を確保できる…と思いきや、これまでハードディスクの影に隠れて目立たなかったSSDの大容量・低価格化が進んでしまいました


いまや手軽に入手できるSSDは64GBクラスでも1万円を大きく下回り、 Windows 7 をインストールしても充分に足りる容量となりました。ちなみに私の家のパソコンは、64GBのSSDに Windows 7 をインストールして使っています。もうハードディスクには戻れない…とまではいかないですが、そのスピードの差は歴然と言えます。


何が言いたいかというと、近いうちにハードディスクは衰退し、SSDが一般的になると言いたいのです。 Windows 7 64bit、Core世代以降のCPU、メモリ4GB以上、SSD、この組合せであれば、よほどのことをしない限り「パソコンが重たい」なんてことは無くなります。しかもこの組合せのデスクトップ本体が5~6万円で手に入ってしまいます。それこそ、「パソコンの高速化」なんてする必要すら無くなります。


まだSSDの容量で256GB以上になると相場が高いですが、1年後にはどうせ半額になるでしょうし、どうしても動画をバンバン保存したい人だけ2TBくらいの外付けハードディスクを用意して2~3年しのげば良いということになります。


私はSSDを強く推奨します。お店でも積極的に導入の準備を進めています。