アイループ パソコン修理日記 -15ページ目

アイループ パソコン修理日記

大阪市阿倍野区のパソコンショップ「アイループ」における修理記録をつづります。

10月9日のアクセス人数は1,305人、

「パソコンの動作が遅い」、「パソコンの動作が遅い XP」

という2つのフレーズで漂着する人数が増えたことが原因のようです。


下の画像は記念撮影、日に1,000人を超えるのは最近めずらしかったので^^;

アメブロのほうも良い数字が出ています。

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うちのホームページの存在は、毎月2.5~3万円程度の純利益に貢献しています。

ヘタにアフィリエイト(広告)なんて貼り付けるより、自分の店に顧客を誘導するほうが

収益につながるという一つの例かと思ってます。

そもそもアフィリで儲かるつもりなら、たかが1,000人/日では小遣い程度の収益です。


SEOは被リンクやテクニックも必要ですが、大切なのはコンテンツの質です。

世の中の役に立つオリジナルコンテンツを作って最適化をかければ人は集まります。

「ホームページを作ったけどアクセス数が伸びない」と悩んでいる人は

自分の持てる技術やノウハウを惜しみなくホームページで公開してください。

それが人々の需要とマッチするものであれば、必ずアクセスは伸びます。


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ちなみに、グーグルのウェブマスターツールでは、サイトのアクセス数が

大幅に増加したとき、次のようなメッセージで褒めて(?)くれます


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Search results clicks for http://www.i-loop.jp/html/diary/2008.10.16.html have increased significantly.

This message is not indicative of any problem in your site. It is simply to inform you that the number of clicks that one of your pages receives has increased recently. If you have just added new content, this may indicate that it has become more popular on Google. The number of clicks that your site receives from Google can change from day to day for a variety of factors, including automatic algorithm updates.

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【意訳】:ある特定のページのアクセス数が増加傾向にあるため、それと同じようなコンテンツを作るとさらにアクセス数を伸ばせると期待できます。


2007年9月25日に開店して早6年になります。

経営者としてまだ未熟ではありますが、これまで6年間やってきて「経営者としての感覚」を磨いてきました。その中で常に考えている重要事項は・・・

何もしなくてもお金は減っていく

という事実です。家賃や光熱費、その他の経費もかかりますし、それが店と自宅の両方にかかってきます。1ヶ月トータルでかかる費用を出して、それを30日で割れば、1日当たりの「何もしなくても減っていくお金」を出すことができます。

僕の場合、これが7,000円程度となっています。極端な話、丸一日休むことは7,000円を失うことと同義なのです。加えて現在、営業日1日当たり2,500円程度の黒字を出していることから、丸一日休めば、本来得られるはずだった2,500円の利益をも失うと考えます。

1ヶ月無休で働き続ければ、計算では純利益75,000円/月となります。休みを1日作れば9,500円を失うとすると、8日休めば赤字です。

ここで採った苦渋の選択は「定休日無し」というものでした。現在アイループに定休日は無く、その理由は上記の通り、単純に「休むと赤字に転落するから」です。プライベートを捨てる覚悟で営業しています。

最近、税理士さんに質問されたことがあります。「売上386万、仕入経費388万…これってどうなの?いや、経営的にね…」とのコメントがあったのですが、そう指摘されるのは想定していました。理由は前年度の税金が高かったのと、営業再開にあたって初期投資が多かったため、今年2月の再開時点から60万程度の赤字スタートだったのです。また、経理の試算表には在庫価値が反映されておらず、実際は店内に50~60万程度の在庫があり、それらを含めて考えれば初期投資がようやくペイできたかどうかというラインです。儲かった分が全て在庫に化けている状況なので、預金残高も増えません。

目標在庫は常時80万です。まだ店頭に置ける新品パソコンの台数は少なく、それらを大人買いすると簡単に20~30万のキャッシュが飛ぶため、思い切った仕入ができません。来年春ごろに在庫目標を達成し、その後ようやく預金(生活の余裕)が増え始めると思います。あと1年半くらい我慢すれば、経済的に大きな衝撃がきても吸収するだけのクッションができるとは思いますが…。

また、何の目標も無くお金を貯め続けても、ふと足元をすくわれて散財する可能性があることを1日たりとも忘れていません。従って、それこそ「生きたカネはどんどん使わなければいけない」という感覚が出てきます。

ひとまず1年半耐えます。次の1歩はその後です。
【症状】
正常に起動して動いているが、起動後にピッピッピッ・・・とブザー音が延々と鳴り続けて騒がしい。

【結果】
キーボードの上に500枚入りのコピー用紙が置いてあって、その重みで複数のキーが常時入力状態でした。それらの入力を処理しきれないため、マザーボードのブザーが鳴り続けていたのです。コピー用紙を持ち上げたら直りました。



そのお客さんはキーボードで文字を入力することがほとんどないそうです。パソコンの前にキーボードが見当たらなかったため、思わず「キーボードどこですか?」と尋ねたほどです。基本的にマウスだけで操作されていました。普通に考えればパソコンを使う上で文字入力は避けて通れないはず、なのですが、パソコンのサポートをやる人間は本来そういうお客さんの存在を想定しないといけません

キーボードが使われていないという状況を想定できず、電話で症状を聞いた時点で原因がわからなかったのは僕のスキル不足です。電話の時点で想定できていればすぐ直ったでしょうし、出張する必要すら無かったのです。

2年前に当店で購入された品であり、すぐ直ったため料金はとっていません。



話は変わりますが、何をもって「本物のプロ」と言えるのでしょうか。上の例では、電話の時点でキーボード入力の異常に気付くのがプロかもしれません。しかし、それを電話で伝えると出張しなくても直ってしまうので料金が取れず、それはプロとして失格なの「かも」しれません(甲斐性なし)。では、売上に繋げるためにわざと出張して料金を取ってくるのがプロなのでしょうか。

別の話で、起動できないのでリカバリすることになったとします。リカバリの際にデータの救出とリカバリ後のデータ復元は追加料金がかかると案内して、「それならデータはあきらめます」と言われたとします。ハードディスクの故障でなければデータはすぐ目の前に残っているのです。取り出そうと思えばすぐに取り出せます。しかも文書ファイルなど小さなデータばかり、手間といってもたかが知れてます。しかしお客さんは、追加料金がかかるならデータをあきらめるとおっしゃいました。ではデータは消して良いのでしょうか。このような場合、さりげなく「ついでなのでデータも取っておきました」と追加料金を取ること無しに対応するのが親切だと思うのです。目の前のデータを残酷にも見捨てて作業するのは、精神的に耐え難いものがあります。

へたに技術力があると、このような問題とか悩みに直面します。これまでは「今後の売上に繋がればそれで良い」と、電話で済むものは済ませ、僕の判断で行った勝手な作業は料金を取らず、売上に繋がりませんでした。しかし、家族を養うとなれば話は別です。もし会社であれば、社員とその家族を養う必要があります。その場合はどうなのか…。ともすれば僕は、他の同業者さんの料金が高いような書き方をしてしまうことがあります。そういう発言をすることもあります。ですがその料金設定は普通であって、当たり前なのです。守るべき人を守るというのも、人に課せられた仕事なのです

いつも思うのですが、専門家からすれば技術力でお客さんを丸め込んで搾取することは難しくないのです。お客さんは専門家の手のひらの上に乗っていて、ある程度のマインドコントロールをかけることができてしまいます。それこそ、利益重視でえげつない商売をするのは難しくありません。しかしそれはプロとしてどうなのか…顧客を大切にできているか、守るべき人を守れるか、そういうことを最近よく思うのです。



いまアイループは僕が単独で経営しています。社員やアルバイトはいません。加えて、僕には守るべき人がいません。この状況だからこそ、今の値段設定でもどうにかなっています。例えば将来的に結婚したり子どもができたり、そういう状況になったらどうでしょう。家庭を維持するにはカネが必要です。ある程度お客さんに経済負担がかかったとしても、自分たちを守るための方針を打ち出すべき時が来るかもしれません。

10分で終わる作業を、わざと1時間かけて請求額を釣り上げることができます。その場でできる修理も、わざと数日お預かりして手間がかかったように見せかけることができます。見積額を少し超えて請求しても、お客さんは言われた金額を支払うしかありません。修理する価値の無い古いパソコンを、修理してくれと言われれば「無駄に」修理することだってできます。ハッキリ言って、修理業者というのはどうにでもできるのです。技術を盾に、お客さんをどうにでも丸め込めます。僕は6年やってきて、つくづくそう思います。

将来そういった日が来ないとも限りません。僕のことなので、値上げについては告知するかもしれませんが、無駄に値段を釣り上げる行為を僕が親切に教えるとは限りません。性格上では言いたくても、言えない場合も有りえます。家族のため、その精神負担に耐えねばならない時がいつか来るかもしれません。

本当の意味での「なにわ商人」とは、どうあるべきなのでしょうか。いま現在30歳、プロと自称しながらもまだまだ未熟ですが、よろしければ今後も見守っていただければ幸いです。