レジストリ破損で起動できない | アイループ パソコン修理日記

アイループ パソコン修理日記

大阪市阿倍野区のパソコンショップ「アイループ」における修理記録をつづります。

◆症状:

電源投入すると、次のメッセージが出てWindowsが起動できない。SOTEC製ノートパソコン、WindowsXP、CeleronM_1.5GHz。


「次のファイルが存在しないかまたは壊れているため、Windows を起動できませんでした:
C:\WINDOWS\SYSTEM32\CONFIG\SYSTEM」


◆原因:

上記の「SYSTEM」というファイルは、Windowsを正しく起動させるために必要なファイルです。専門的には「レジストリ」と呼ばれる設定情報を記録しているファイルです。これが正しく読めないため、Windowsが起動できないというものです。


◆対処:

原因として考えられるのは「ハードディスクの物理的故障」、「レジストリの破損」、「パーティション情報の破損」、「SYSTEMのファイルが存在しない」のどれかと思われます。技術者の勘ですが、SYSTEMが存在しないのではなく、SYSTEMが壊れているものと判断しました。


ハードディスクを取り外し、別のパソコンに接続したあと、まずはチェックディスクを行いました。ステージ3までのチェックディスクを行うことで、ハードディスクの物理故障(不良セクタ等)の有無をチェックできます。結果、不良セクタは0kb(不良セクタ無し)と判断できました。


次に、Cドライブ直下の「System Volume Information」のアクセス権を取得し、その中のレジストリ情報をつかさどる5つのファイル(sam, security, software, system, default)をコピー、実際のWindowsフォルダ内に貼り付けしました。これは「システムの復元」と同じ作業なのですが、Windowsが起動しなくても可能な特殊な方法によるシステム復元となります。


ハードディスクを元のパソコンに戻し、電源を投入すると、何事も無かったかのようにWindowsが起動しました。


◆その他

地域不明、ホームページをご覧になってお越しくださったかたです。作業時間30分、修理代金1,500円。