Windows Vista 7 動作速度の違いについて | アイループ パソコン修理日記

アイループ パソコン修理日記

大阪市阿倍野区のパソコンショップ「アイループ」における修理記録をつづります。

当店では今のところ、Windows Vista および 7 の動作速度について、詳細な実験データを出していません。ただ、店として立場を表明しておかないといけないと思い、ひとまず現時点での見解を書きます。


◆7は、Vistaよりちょっとだけ速い程度
もっと言うなら、7とVistaは「ほとんど変わらない」と考えています。7はVistaの無駄な機能を排除して、より軽快に動作するように設計されているという感じです。


なぜVistaは叩かれるのに、7は歓迎されるのか
Vistaが発売された当時は、搭載メモリ512MBとか1GBの状態で平気で販売されていました。ハッキリ言うと、メモリ1GBでは、Vistaは満足な動作速度を得られません。さらに言うと、メモリ512MBでは使い物にならない速度でしか動作しません。これがVistaが叩かれた最大の要因と考えています。しかし7が発売されてから、7は叩かれるどころか「速い(遅くない)」と評判です。この原因は、Vistaが発売されてから2年以上経過し、新品パソコンの機械的な性能がここ2~3年で上がったことにより、7が充分に動作する環境が整えられたことによります。最近のパソコンは、最低でもメモリ2GBを搭載していますよね?これなら7はもちろん、Vistaでもわりと快適に動作します。ウソだと思う方は、Windows7搭載パソコンのメモリを故意に1GBとか512MBに減らしてみてください、使いものにならないWindows7ができあがりますので。逆にVista搭載パソコンをメモリ512MBから2GBに増設してみてください、Vistaがそれまでの数倍の速度で快適動作いたします。


ちなみにメモリ2GBから、3GBとか4GBとかに増設してみてください。よっぽどのことが無い限り、体感速度は上がりません。つまり、3GB以上のメモリを搭載することには、ほとんど意味が無いのです。


◆結論
当店の立場としては、「Windows Vista と Widnows 7 は、OSの動作速度という点ではほとんど差が無い」と考えます。OSの速度の差ではなく、機械的な性能の差、と理解してください。


◆ちなみに
とはいえ、機械的な性能が低い(~Pen4_2.4クラス+メモリ1GB以下)場合に限り、Windows XP のほうが快適に動作します。性能が低いならXP、ここ2年以内の最新のハードウェアを搭載しているなら7、という切り分けでよいかと思います。Windows 7 は最新のハードウェアの性能を有効に活用できるように設計されていますので、XP全盛期の古いハードウェア構成のパソコンにWindows 7 をインストールしても、単に重たくなるだけということです。


こういった記事を書くと上級者に「実験データも無いのにデタラメを書くなっ!」と怒られますが…そのうちに詳細実験やりたいですね~。