日本橋で購入した中古パソコンが故障 - 6月27日 | アイループ パソコン修理日記

アイループ パソコン修理日記

大阪市阿倍野区のパソコンショップ「アイループ」における修理記録をつづります。

◆【お客様の自覚症状】
一週間ほど前に日本橋で購入した中古ノートが、なんとか8(?)を入れた直後から体感速度が異常に遅くなった。現状遅すぎて使い物にならない為、なんとかならないものだろうか。日立 Prius PCF-200A4TME, Win XP Home, Duron_850MHz, 256MB, 12GB。


◆【実際の症状】

Windows Update にて Internet Explorer をバージョン8(IE8)にアップグレードしたところ、アップグレードがうまくいかず不安定になった。また、メモリ256MBのため体感速度がいまいち遅かったことも重なり、動作が不安定になってしまった。


◆【処置】

またもやIE8に絡む不具合です。IE8による不具合は、ここ最近の相談件数の上位を占めます。


日本橋に限らず、他のほとんどの中古パソコンショップでは、Windows XP をサービスパック2(SP2)の状態で販売しています。Internet Explorer はバージョン6、Windows Media Player はバージョン9であることがほとんどです。PIO病になっていることも確認しました(明らかなメンテ不足)。また、Windows の自動更新はONの状態であることが多いです。この状態で販売すると、購入直後に Internet Explorer のバージョンアップが行われ、それが正しい手順にて行われなかったことによる動作不安定化が頻発し、結果的に今回のような現象が発生します。


日本橋での購入金額は安かったようですが、完全無保証にて購入したらしく、ご自身ではどうしようもなくなってしまったといいます。こういったメンテ不足のパソコンは機械的な構成の割に動作が遅く、わりと短い期間で動作不安定に陥ってしまう運命にあります。安く購入したにもかかわらず、結果的には高くついてしまったと言えます。もちろん、パソコンのメンテナンスについての豊富な技術・知識があれば話は別です。


お客様のご希望により、ハードディスクを新品40GBに換装し、メモリを最大値(384MB)まで増設しました。さらに、もう一度OSインストールから始めてアイループ式のフルメンテナンスを行い、動作速度が数倍に跳ね上がりました


ただし、修正できなかった点もあります。液晶モニタを閉じた際にスタンバイに移行し、そのあとスタンバイから復帰すると画面表示がおかしくなってしまうという現象です。原因は90%以上の確率で正しいビデオドライバが当たっていないことにありますが、店長が保管しているドライバデータベースには最適なものが無かったため、この問題を修正することができませんでした。Windows XP が標準で持っているビデオドライバで基本的には動作していますが、いくつかのマニアックな不具合が潜んでいる可能性があります。この不具合が修理できれば2,000円いただく予定でしたが、残念ながら修理に至りませんでした。


また、モデムドライバが当たっていなかったのですが、現在内蔵モデムでのダイヤルアップ接続は行っていないため、モデムドライバは当たっていない状態でお渡しします。


ハードディスクを交換する際に底面のカバーを外したのですが、それを取り付ける作業の際にネジを奥まで入れすぎてしまい、パームレストを突き抜けて液晶モニタにわずかなキズを付けてしまいました。このため、修理価格から2,000円値引きさせていただく予定です。もともとパームレストに突起のようなものがあったため「何だコレは…?」と思っていたのですが、まさか底面のネジが突き抜けかけている症状とは気付かず、今回このようなミスを犯してしまいました。大変反省しております。


◆【その他】
持込修理。実作業時間...180分間。料金...\10,000 (←2,000円の値引後)。