ツインモニタの快適さを体験してみましょう | アイループ パソコン修理日記

アイループ パソコン修理日記

大阪市阿倍野区のパソコンショップ「アイループ」における修理記録をつづります。

皆さんは「ツインモニタ環境」を体験したことがありますか?

ツインモニタの快適さは「使ってみないとわからない系」のものなのですが、今回はツインモニタでどんな環境ができあがるかのイメージビデオを撮影してみました。例えばビデオの途中で出てくるExcelの画面で、最大[AQ列]x[58行]で表示されています。ちなみに15型液晶のシングルモニタでは、同じ条件で[M列]x[32行]でした。また、いくつものウィンドウをあちこちに散りばめることができます。ツインモニタを含む、マルチモニタ環境を一度体験してしまったら、もはや狭いシングルモニタの環境には戻れなくなると言っても過言ではありません。



◆パソコン環境の情報
HP製デスクトップ - dx5150 MT
OS:Windows XP Professional (SP3)
CPU:Athlon64 x2 4200+ (2.2GHz)
MEM:1GB (PC3200, 512x2枚)
Video:NVIDIA QuadroFX 3400 (256MB)
液晶:DELL製 2001 FP (20型_UXGA) x2台

◆2009.05.20 - 追記
もともとお客様のご注文に対して構成したツインモニタ環境でした。Athlon64 X2 4200+というと、Core2 Duo E6300(1.866GHz)と同等クラスの高性能デュアルコアCPUです。また、NVIDIAのQuadroFXというと、わかる人にはわかる系の高性能ビデオカードです。Athlon系のCPU搭載機は一般認知度が低く、アイループの卸元の業者さんでさえその価値がわからないということで、実は非常に安く入手できました。QuadroFXについては業務用CADで使用されていたHP製のサーバーマシン(xw8200)から抜いたもので、OpenGL(3Dグラフィックスなど)の性能は、店長愛用のビデオカード(RADEON X1600)よりもはるかに優れています(きちんと実験データを取っています)。

このように、実はかなりこだわって構成したパソコンなのですが…残念ながら「HPやDELLはパソコンメーカーとして信用できない」というご意見をいただき、売約がキャンセルとなりました。

パソコン屋をやっていると、(一部例外はありますが)メーカーによる品質の違いがあまり大差無いことに気付きます。店長のパソコンも自作系で、メーカーブランドについては一切気にしていません。この感覚で高性能なパソコンを作っても、JAPANメーカーブランド(NEC,富士通,SONY等)を重要視されるお客様にとっては"NG"となることもあります。HP(ヒューレット・パッカード)は、ここ3年ほどパソコン販売台数世界第一位をキープしている信頼性の高いメーカーですが、ご存じ無い方にとっては「信用できない無名メーカー」と同じ扱いを受けてしまいます。実際にアイループの商品は、メーカーブランドによる値段差を考慮していません(PanasonicのLet'snoteのみ例外)。

メーカー名を大切にするお客様に対しても、これまで「メーカーによる品質の差はほとんどありません」と断言してきました。店長の悪いクセです。この考え方は今でも変わっていませんが、メーカー名を重視するお客様に対して期待を裏切ることがあってはならないと、今回つくづく感じました。

同じような例で、「CPUは2ギガ以上でお願いします」といったご注文もあります。これに対して「CPUの性能はギガの大きさだけでは決まりません」と回答しても、そういった難しい話を判別できるお客様はあまり多くありません。Pentium4_2.4GHzのCPUよりもCore2 Duo_1.6GHzのCPUのほうが、体感速度ははるかに速いのです。また「メモリは4GBにしてください」と言われても、「このパソコンでは3GB程度しか認識できませんし、お客様の用途では1GB程度で充分、それ以上搭載しても全く意味がありません」と回答しますが、やはりご理解いただけません。「メモリは多ければ多いほどパソコンが速くなる」という間違った常識を信じている方は、私の説明を聞いて「はぁ?」という感想を持たれてしまいます。ヘタに正確な知識があると、逆にお客様への説明が難しくなってしまいます。