パソコン使用中のブルースクリーン - 5月7日 | アイループ パソコン修理日記

アイループ パソコン修理日記

大阪市阿倍野区のパソコンショップ「アイループ」における修理記録をつづります。

◆【お客様の自覚症状】
パソコンを使用中に突然ブルースクリーンが発生する。発生タイミングは「裏でテレビを視聴中にパソコンへ切り替えると発生」していたり、「CDを入れた瞬間に発生」、さらに「普通に使っていて3時間ほど経った頃に突然発生」など。先ほどリカバリを実行し、パソコン内部のホコリを掃除した。今のところブルースクリーンは出ていないが、今後の対策をどうしたらよいかのアドバイスが欲しい。DELL製、テレビ機能付き。


◆【実際の症状】

お電話でのご相談なので正確な原因を特定できませんが、最も可能性が高いのは「熱暴走」、次に「ハードディスク故障の前兆」と思われます。


◆【処置】

ブルースクリーンが発生する原因は、主に以下の4タイプがあります。


1. ハードディスク故障の前兆

ハードディスクが故障する少し前ぐらいに、読込エラーまたは書込エラー等が重なってブルースクリーンが発生することがあります。判断基準は「ハードディスクのデータ読込または書込をしているタイミングで発生する」ことで、パソコン起動時やソフトのインストール時が主な発生タイミングとなります。この場合、基本的にはハードディスクを新品に交換することで解決します。


2. デバイスドライバの不具合

ビデオドライバやサウンドドライバなど、パソコンの動作に必要なデバイスドライバをインストールまたはアップデートした際に発生することがあります。判断基準は前述の通りで、起動時(Windowsの旗マークひらひら画面)にてブルースクリーンが発生します。対処としては、デバイスマネージャからそのデバイスを無効にしたり、ドライバのロールバック(前のドライバに戻す)を行います。どのドライバが原因か特定できない場合は、セーフモードで起動させて怪しいドライバのみ無効に設定し、通常起動で起動するかをチェックするなど、かなり専門的な作業が必要となります。メーカー品のパソコンであればリカバリすることで解決しますが、初期構成以外のハードウェアを増設した場合にドライバがうまく当たらないなどの場合は、増設をあきらめるしかないこともあります。


3. メモリの故障

パソコンが搭載しているメモリが故障してブルースクリーンが発生することもあります。判断基準は「メモリのデータ読込または書込をしているタイミングで発生する」ことで、ハードディスク故障の場合と区別が難しいのですが、ハードディスクへの書込・読込を伴わない作業をしているタイミングでも発生します。具体的にはCDで音楽を聴いていたり、DVD映像を視聴しているときなどです。ただし、パソコン起動時にデスクトップ画面が表示されたあとなど、大量のデータをハードディスクからメモリに読み込んでいる際にも発生するため、原因の特定は非常に困難となります。ブルースクリーンの原因がメモリだった場合は、メモリを外したり交換したりすれば解決します。


4. パソコン内の熱暴走

パソコンを起動してしばらく使用中にブルースクリーンになる場合、熱暴走の可能性が疑われます。特に多く熱を発生させる作業、例えば3Dゲームや画像編集や動画再生などを行っているタイミングで発生した場合が該当します。これらはパソコン内の冷却を見直すことで解決することがあります。数年間パソコンの内部を掃除しなかった場合、パソコンの内部は結構ホコリだらけになってしまいます。特に「吸気口」から「排気口」までのエアフロー(空気の流れ)を確保しなければ、内部に熱がこもってしまい壊れやすくなります。エアフロー以外にもCPUの周辺、特にヒートシンク(CPUを冷却させるギザギザの金属板)にわたホコリが詰まっていることが多いものです。パソコンの内部を掃除するためには外フタを開けないといけませんし、失敗すればパソコンが壊れてしまうリスクもありますので、心配な方は専門知識を持った人にクリーニングをしてもらうのもアリだと思います。見落としがちな点として、ノートパソコンで底面に吸気口が付いている機種が多いものですが、ノートパソコンを布団の上などに置いて作業される方はエアフローが確保できずにブルースクリーンというパターンがあります。ご自身のノートパソコンのエアフローについて、再度チェックしてみることをオススメします。


- - -


一般的には「ハードディスク故障の前兆でブルースクリーン発生」が定番パターンなのですが、このお客様の場合は「パソコンが起動している裏でテレビを視聴していた」ということなので、熱暴走の可能性が高いとお伝えしました。内部クリーニングとリカバリを既にされたということで、今後もしブルースクリーンが発生するならハードディスク交換+再度リカバリを行い、もしそれでも解決しなければあきらめたほうが良いとお伝えしました。


ハードディスク交換の場合は往復の送料(千葉⇔大阪)はご負担いただき、その上で6,000~8,000円程度、もしリカバリと高速化メンテまでご希望の場合は合計1万円を少し超える程度の料金がかかります、とご案内いたしました。


◆【結果】

-


◆【その他】
お電話によるご相談。実作業時間...20分間、料金...\0。千葉県の方で、Yahoo!知恵袋 での店長の回答を見てアイループの存在を知ったそうです(嬉)。