パソコンが起動できず再起動を繰り返す - 4月25日 | アイループ パソコン修理日記

アイループ パソコン修理日記

大阪市阿倍野区のパソコンショップ「アイループ」における修理記録をつづります。

◆【お客様の自覚症状】
パソコンの電源を入れると黒画面に白文字英語で何か文字が表示され、起動しない。NECノート、OS: XP Home、CPU: PenⅢ_600MHz、MEM: 256MB。


◆【実際の症状】
WindowsXPが正常に起動する為に必要なファイル(C:ドライブ直下の隠しファイル「NTDETECT.COM」)が無いため起動しなかった。


◆【処置】

電源を入れてしばらくするとBIOS自己診断画面が表示され、そのあと再起動がかかり正常起動しませんでした。これを3回繰り返しましたが結果は変わりませんでした。


ここで、以前作成した緊急起動ディスクにて起動を試みると、何事も無かったかのようにすんなりと起動しました。そこで、原因は「起動に必要なデータが壊れている」と判断しました。


緊急起動ディスクにて起動したXPで、C:ドライブ直下にある隠しファイルをチェックしました。すると、起動に必要な「NTDETECT.COM」がありませんでした。そこで、他のパソコンからコピーしておいた「NTDETECT.COM」をこのパソコンのC:ドライブ直下にコピーして再起動すると、今度は緊急起動ディスクを使わなくても正常起動しました。


これで問題は解決しましたが、なにせ古いパソコンなのでいろいろとメンテナンスが必要です。


C:ドライブはクリーンアップをやったのかドライブ全体が圧縮されており、フォルダの文字は青色でした。作業効率が悪化するので圧縮を解除しました。また、C:ドライブの空き容量が1GB程度と少なかったので、C:\WINDOWSディレクトリにある「$」マークで囲まれたフォルダを全て削除しました。これらはWindowsの自動更新の際に一時的にダウンロードされたデータ群で、大きな容量を占めるにもかかわらず基本的には役に立たないゴミファイルです。また、ほとんど利用されてなかったD:ドライブ(このパソコンではG:ドライブでした)を有効利用するために、ページファイルの指定をC:からD:へ変更し、マイドキュメントもD:へ変更しました。また、C:ドライブは極度に断片化が進んでいたため、チェックディスク後にデフラグを実行しました。


最後にBIOSの設定をいじりました。起動時にメーカーロゴを表示しない設定になっており、BIOSのセルフチェックのとき15秒ほど真っ黒画面が続くのは不安をあおる可能性があると判断し、メーカーロゴを表示する設定に変更しました。また、起動時に「ハイバネーションファイルが存在しません(英語)」という旨の警告が表示されていたため、これを非表示に設定しました。


◆【結果】
問題なく正常起動するようになりました。動作速度も改善され、ハードディスクの空き容量も確保できました。その他のメンテナンスも問題なく完了しました。


◆【その他】
実作業時間...1.5時間、料金...\4,000。