先日、お店に幼稚園の年少くらいの男の子が遊びに来ました。いつも来るお兄ちゃん(小2)の弟らしいのですが、こいつがまたクセ者です(笑)。
今日の結論は「子どもの好奇心にきちんと答えられる両親の元に育った子は必ず伸びる」です。
店に置いてある商材とかオモチャ、お菓子、果てはゴミに近いようなものまで、なんでも手にとっては「これ何?」と聞いてきます。
グチみたいになりますがグチではありません。ぶっちゃけ全部説明してたら日が暮れるどころじゃないし、そもそも彼が理解できる言葉で説明するにはどれだけ噛み砕いて説明しないといけないのか…。じっくり説明してあげた後で、ちゃんと理解しているかどうか聞き直すと、やはり全然理解していません(-_-;)。考えるとか、覚えるとか、理解するとか、そういうのがあまりにも未熟な年頃の子を、どうやって納得させられるのでしょうか。
この件で思ったことは「幼児に物事を説明することはとても難しい」ことと、「幼児の好奇心にきちんと答えられる両親の元に育った子は必ず伸びる」ことです。
考えてみてください。5歳ぐらいの子どもがいて、あなたに一日あたり100回ぐらい「なんで?どうして?」を聞いてきたとします。あなたはきちんと答えられますか?答えても理解してくれない、噛み砕いて説明してもうわのそらな顔、悩んでいると関係の無い質問が突発的に飛んできて、さっきの質問は既に忘れてる、そんな年頃…おそらく、私は100%丁寧に答えてあげるのは、可能な限り努力はするけど、時間的・精神的に厳しいです(^_^;)。
この年頃の「なんで?どうして?」をテキパキと子どもに理解させられる母ちゃんが、おそらく最強の母ちゃんではないかと思ってしまいました。「うるさい!」と一蹴してしまっては子どもの好奇心を根本からぶった切るのでダメです。「はいはい、よかったね~♪」と軽く交わしてしまっては子どもの好奇心を伸ばせないのでやはりダメです。きちんと答えてくれる母ちゃんがいたなら、子どもは安心して疑問・質問をリアルタイムでどんどん創造していくでしょう。そういう子どもは将来確実に伸びます。天才科学者エジソンは幼少時代、「なんで?なんで??」を連発する子だったそうです。そんな問題児の質問に一生懸命答えてあげた母親の姿勢が、エジソンを世界に誇る科学者に成長させたのだと思います。
母ちゃんは単に質問に答えるだけでなく、子どもと一緒になって考えることで、「自ら考える力」を養えるように導いてあげることも大切です。ケーブルをまとめるハリガネを例にすると、ハリガネはケーブルをまとめる為だけでなく、それを曲げることでいろんな形に変化します。曲げることでバネを作ったり、お花を作ることもできます。こうした応用を考えさせる事で、1を教えて2を理解する子どもへと成長していきます。
幼稚園に上がる前の子どもといえば、日頃からどんどん疑問・質問が泉のように湧き出てくる存在です。彼らは常に疑問を持っています。ただし、その疑問を積極的に解決しようとする意欲があるかは別問題のようです。疑問に対する回答をきちんと理解しようとして聞いていなかったり、理解したつもりで忘れたりします。ただ、こういった疑問を含む「アイデアが日頃からどんどん出てくる」というのは将来伸びるためにとても重要な要素だと思います。これらアイデアの芽を小さい時から摘み取ってしまわない、そんな子育てが出来ると素晴らしいと思います。
「子曰、學而不思則罔、思而不學則殆。」という言葉があります。覚えるだけで考えない人は応用力が付かない、知識の基盤が無ければいくら考えても正確な判断ができない。豊富な知識を駆使してそれらを応用できる者こそ優秀だ、という意味らしいです。加えて、他人が思いつかないようなアイデアが次から次へ浮かぶ人なら、かなり面白い人物になるのではないかと思います。