(創元推理文庫の商品ページからお借りしています)
出版された当時に購入した記憶があるので
ほぼ3年積んだままだったのですね
もっと早く読んでおけば良かった・笑
私にはとても斬新なスタイルのミステリだと思われた作品でした
高校生が学校の課題である自由研究のテーマとして
数年前に地元で起こった失踪・殺人事件を検証していくのですが
一般人で学生でしかない彼女には事件を検証するのに必要と思われる
権限や職権などは当然ながらあるはずもなく
現代人らしくネットと知人・友人へのインタビューで
少しずつ事実を検証していき、そして・・・・
色々魅力にあふれた作品でしたが
特に登場人物のキャラクターが素敵で
中でも主人公高校生ピッパはここ何年かで読んだ中でもベストの一人!
アメリカを舞台にした作品ほどではないですが
本作の舞台である英国でも移民などに対する差別排斥は
良くも悪くも社会に根付いてしまったおり(もちろん日本でも!)
そんな社会や身近なコミュニティの中で
自分のアイデンティティーと倫理観に従って行動する
彼女はなんと魅力的であり清々しいことか
ある意味ハードボイルでもあります
肉体的な暴力描写もほぼ無いのでその辺りに抵抗のある方も楽しめるかと
この作品を積んだままほぼ3年読みもしなかったのに
シリーズ3作目まですべて新刊出版時になぜか購入してますので
楽しみは続きます・笑
(商品解説より)
高校生のピップは自由研究で、自分の住む町で起きた17歳の少女の失踪事件を調べている。交際相手の少年が彼女を殺して、自殺したとされていた。その少年と親しかったピップは、彼が犯人だとは信じられず、無実を証明するために、自由研究を口実に関係者にインタビューする。だが、身近な人物が容疑者に浮かんできて……。ひたむきな主人公の姿が胸を打つ、傑作謎解きミステリ!解説=若林踏