(画像はAmazonの商品ページよりお借りしました)
原題 Midnight plus One
邦題はそのままですが印象に残るタイトルだと思います。
私が今回読んだのは菊池光訳ですが
現在は2016年に出た鈴木恵訳が新刊としては流通しているようです。
菊池光版はもう50年近く前になるので所々で?となる言葉や名詞がありました。
この作品はけっこう色んな作品の中で取り上げられたり、
ミステリやサスペンスや冒険小説の海外部門で高位にランクインしているので
いつかは読もうと思っていたのですが、
去年にとても綺麗な古書を手に入れたので今回やっと読みました。
主人公たちの生き方に大きな影響を与えたのが第二次世界大戦であるあたりに
この作品が書かれた時代を感じざるえませんが、
現在60歳の私であってもその時代背景や影響は想像するしかないのが現実であり、
主人公をはじめ登場人物たちに共感するには無理がありました。
翻訳者の菊池光氏はロバート・B・パーカー作品の訳が好きだったので
今回も古さにもかかわらずに馴染みも感じて読みやすかったです。
自動車や拳銃についてのこだわった描写があるあたり男性受けする作品ですね。
今回初めて読んだ限りではここまで読み継がれて評価される理由が
はっきりとは正直分かりませんでした。
また手に入れる機会があれば新しい鈴木恵訳と読み比べてみたいとは思っています。
以下(Amazonの商品紹介ページより)
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