時間にだって、抗ってみせる―1992年秋、家の女性に代々受け継がれる手鏡を使って、未来を視ることができる千秋霞。彼女はある日、生まれたばかりのひとり息子ヤスヒコが一週間後に亡くなるビジョンを視てしまう。霞は手鏡の能力を利用して、息子が死ぬという「未来」の改竄に挑むが…我が子のために手段を選ばない母親の狂気と、絶対的な時間のルールが交錯する。『リライト』から数カ月後の未来を揺るがす第2作。【「BOOK」データベースの商品解説】より

 

 

「リライト」の数カ月後のお話。

 

「リライト」ではセリフやストーリーの中で状況が上手く表現されていたのに、

今作ではやたら地の文で状況説明が入ります。

そのことによって小説として質は格段に落ちてしまいました。

そこまでやっても前作である「リライト」を読んでいなければ、この作品は全く陳腐なものになっています。

 

時間SFのタイムパラドックスだけの話になってしまってます、作者自身が自ら作り出した状況に対して辻褄合わせに汲々としているような気がし、それ自体の良し悪しは置いておくとしても、そこに前作にあったようなドキドキハラハラやワクワクするような要素は失せて、ストーリー的にも惹かれるものが見当たりませんでした。

 

どうやら最終的には後2作(「リアクト」と「リライブ」)あり、全部で4作品をもって物語として完結するようなので最終的な判断というか自分なりの評価は後の2作品を読み終えてからだすしかないのかなぁと思いまします。

とは言ってもあとは第3部にあたる「リアクト」しか持っていないのだけれど。

手に入れた時には4部作になっているなんで知らなかったし、この3作しかお店には置いてなかったのだ。

 

それにしても今作と前作では出来に差があり過ぎると思えるのですが。

 

 

 

 

 

 

 

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