スティーブン・キングが1970年代から30年もの歳月をかけて完成させたライフワークともいえる小説「ダークタワー」シリーズを実写映画化。ニューヨークで暮らす少年ジェイクは不思議な夢に導かれ、時空を超越する荒廃した異世界に迷い込んでしまう。現実世界と密接するその世界では、世界の支柱である「タワー」を巡り、タワーを守る拳銃使いの戦士=ガンスリンガーのローランドと世界の崩壊をもくろむ黒衣の男ウォルターが壮絶な戦いを繰り広げていた。ローランド役を「マイティ・ソー」シリーズのイドリス・エルバ、ウォルター役を「ダラス・バイヤーズクラブ」のマシュー・マコノヒーがそれぞれ演じる。「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」の脚本やアカデミー外国語映画賞にノミネートされた「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」で知られるニコライ・アーセルがメガホンをとった。(「映画.com」より)

 

 

原題 The Dark Tower

 

2017年 アメリカ 95分

 

監督 Nikolaj Arcel

 

今頃、今年初めての劇場鑑賞。

何の事前知識もなく、今日シネコンに行ってから選んだ作品です。

 

う〜ん、結構良かったです。

観ている最中から中々しっかりした世界観を創り上げているなぁと感心しながら観ておりました。

エンド・ロールで原作スティーヴン・キングのテロップを観て、なるほどと納得しました。

原作は未読なのでどれほどキングの構築した世界観を再現しているかは判断できないのですが。

完全なファンタジーものなのですが、登場人物の台詞に舞台となる世界の説明的な野暮ったい無駄なものが極端に少なくて、不親切という風に捉える方もおられるかもしれませんが、私にはスッキリとした良い脚本だと感じられました。

 

作中で「黒衣の男」と称されるウォルターを演じるマシュー・マコノヒーの存在感が素晴らしく、主人公「ジェイク」のトム・テイラーや正義の味方役「ガンスリンガー」のイドリス・エルバを完全に食っていました。

この種の作品は主役よりも敵役が際立っているほど面白くなると私は思っているので、その意味でも当たりの作品だと思いました。

 

こうしてブログを書きながらネットで調べると、キングの原作「ダーク・タワー」は角川文庫で上下巻や上中下巻になっているのもありながら7まで出ている大作のようなので、手を出すのは正直腰が引けているのですが、この映画が面白かったので取り敢えずは集めてみようかなと思っています。