何度か、コースに行ってみたが、見た目が若いと、たとえ、前の組についていったとしても、後ろから「遅い!」とヤジを飛ばされたり、打ちこまれたりすることがある。とはいえ、同じ組の人(本日組み合わせになった人)からは、たとえ、ミスが多くても、後ろからヤジがとんできても、煽られたとしても、「ドンマイ」とやさしいことばがかけられたりする。
同じ組であれば、そこには日本文化でもある「身内」意識が芽生えるのか、たとえ、「遅いなー」と思ったとしても、文句は出にくいようだ。しかし、後ろの組からしてみると、僕らの組は、あくまでも「ソト」の人間であるため、文句は山ほど出る。こんな面は絶対に今後、多くのゴルファーや、ゴルフ場経営者が各自、考える必要のある課題ではないだろうか。
また、注意深く聞いていると、ゴルフを行う上の世代の会話では、そこには、様々な権力関係が働き、たいして話す話題もないのか、前の組の愚痴が、多いような気がしてしまう。日本では、「ソト」には聞こえないように文句を言うことが基本ではあるものの、あまりにも目に余ると、それを口に出してはっきり伝える。そこは、現在60代の団塊の世代のためかはっきりしていてとても西洋的でいいようにも思えるが、文句の言い方は、「上から」。上の立場であれば、少しのメスでも徹底して叩くのは、マス・メディアでも、一緒の構造だし、サービス業の客と店員の関係でも言えることだ。ここにも日本的な「年功序列」や、権力を持つ者の情けなさが見え隠れする。
どんなゲームでもスポーツでもそうだが、それに参加している最中は、ゲーム内の「ルール」があり、外部の社会的な地位だとか、年齢だとかはゲーム内に持ち込むべきではないはずだ。それでも、年配ゴルファーたちは、それを持ちこみ命令口調で、文句を言う傾向が多いように思えるし、少しのミスでも許されない気がする。
こうした傾向は、あまり詳しくはないものの、日本のゴルフは日本の企業とともに発展してきたことをふまえると仕方ないことなのかもしれないが、だからといって、こうした態度や姿勢は、決してゴルフ初心者からしてみると、心地いいものではないように思える。
僕は、決してスロープレーを許容しようと言いたいわけではない。でも、そのバランスは本気で考え始めると、なかなか難しい。悪の根源は、日本のゴルフ場も利益のために、「詰め込みすぎ」が原因なのかもしれないし、その先には、不況などもあるのかもしれない。だが、若者たちはこれじゃあ、そんな閉鎖的なゴルフを辞めていく人も多いだろうし、好きにはなりにくい。そもそも、そうした雰囲気を他の世代よりも敏感に察知できる若者たちはゴルフなんてしないことだろう。
現在の若年層がゴルフをしないと、大量定年時代があったように、「大量死時代」が訪れたときに、つぶれるゴルフ場も多くなるはずだ。それは、イマ、安くて気分よくゴルフができている上の世代の首を絞めることにもなるのではないだろうか。