管理士顧問は昨年令和4年夏に就任以来10ヶ月が過ぎていた。その中で総会理事会の運営、管理規約や使用細則の解釈や改正検討、修繕と会計処理の助言など幅広く引き受けてもらっていた。そして自分から1つお願いしたのは従業員のマネジメントだった。本来、管理事務所の従業員を束ねるのは従業員の中から責任者を1人選任しなければならない。しかし自主管理を謳いながら理事会は元支配人に任せっぱなしにして不正疑惑を招いていたのに、一新して理事会が従業員を直接的に人事権を行使しようとしなかった。その時自分は理事で従業員の賃金体系、勤務体系、従業員との雇用契約、労基署との相談、ハローワークや年金事務所への確認、労務管理の土台を0から作り直した。

 

その後も労務管理のことでどうしても日々管理事務所から相談に乗ってほしいと連絡がくるので管理士顧問に日頃の労務管理はお願いした。管理士顧問はマンション管理士は労務に関する業務を行う社会保険労務士の職域を侵さない範囲で行うと最低限引き受けてもらった。

そのことで春に退職届を出した女性事務員Qを副理事長Gと一緒になって、その前年の秋にQが辞めたいと初めて言った時に慰留した。今まさにQのことで求人広告を出して形式に則ってSを迎え入れる準備が整った。

 

泣いていた管理士顧問はもう良かれと思って色々と首を突っ込んでやっていたけどやりすぎた。まず、理事会の議案書も自分がたたき台を作っていたが、本来の契約業務でないので今後はたたき台は女性事務員Pに作ってもらいたい。チェックは顧問がする。このPについての上申書を他の従業員たちに書かせて理事長に出させた顧問はその4通の上申書を理事長から預かって知人や自分に見せた。知人が理事会で他の理事たちに見せるべきだと言った。Pを排除したかったABCIと従業員Mは小躍りして喜ぶだろう。

上申書の取扱いは少し横においておいて自分は顧問に求人広告のデータを渡してあるが地元紙に依頼をかけてくれるのかと問うと顧問は戦意喪失してもうしんどいと言う。Qの退職日が決まっているので求人、応募、面接、選考、採否の決定通知、雇用契約など日程を考えると5月下旬には採用スケジュールを開始しなければならない。もうまた自分がするのかと内心ため息をついていると知人が知人の知り合いSを紹介推薦しているのだから知人がその求人広告データをもらって地元紙に発注する。あとで請求書が来たらマンションの管理事務所に渡しにいくと引き受けてくれた。やれやれと思った。

 

顧問は夜Aの部屋に呼び出されていて今日の理事会で決議した陸屋根中央部防水緊急工事のことで相談の名の下に指示を受けに行くと言った。Aが勝ち誇って管理士顧問を言いなりにしようとしていた。Aの目論見を絶対潰してやろうと自分は闘志が湧いた。

 

以降の話は次のブログ「マンション自主管理組合48」に譲ることにする。