自分は母と二人暮らし。母はもう卒寿を2年も過ぎた高齢で足腰が相当弱っているが認知症の気配はない。その母は娘(自分の妹)から認知症防止のため自分の亡父にお経を毎日あげろと言われている。

 

母は朝夕の食事前にリビングのローボードに置いてある小さな仏壇の前に座ってお経をあげる。キッチンで食事の用意をしている自分は母がそらんじている般若心経を毎日2回聞いている。

 

お経の中で般若波羅蜜多(はんにゃはらみった)というフレーズが5回ほど出てくる。この3回目か4回目のはんにゃはらみったを母は「はんにゃハリーポッター」と発音し、水仕事をしている自分は気づいて2ヶ月になる。なんで「ハリーポッター」やねんと自分で自分にツッコミを入れながら、母の不思議なお経フレーズに慣れ始めている。ハリーポッターはイギリスの小説で映画実写化され、USJにはハリーポッターエリアもある。

 

我が家では般若心経とイギリスの小説ハリーポッターは母のおかげ?で繋がった。何の関係性もないのにこじつけかもしれないが、当の母は何も知らずに今日も「はんにゃハリーポッター」と読経している。亡父も新しい般若心経を聞いてビックリしているかもしれない。安らかに眠っていてほしいものだ。合掌!