臨時総会で役員異動一括承認議案が承認されたことによって理事はBJそして自分の3名が減員となった。監事はAの辞任によって2名定員のところ欠員1名となっていたが、自分が監事に回ったことで規約違反状態を早々に解消することができた。結果として、このマンションの管理組合の役員構成は理事6名、監事2名になった。理事は1名は補充したほうがいいと思ったが、今すぐにと焦らなくてもいいとも思った。

出欠兼委任状や議決権行使書が臨時総会直前で変更異動があったため、資格審査の大勢に影響はなかったが最終集計で確定した結果は全議案賛成約70%、反対約30%だった。ダブルスコア以上だった。この出欠兼委任状と議決権行使書の使用見直しを自分は密かに考えていた。

 

理事会が終わって自宅部屋で一息ついて1階温泉浴場にいった。脱衣場に入ったら臨時総会で全3議案にただ1人挙手して賛成していた男性区分所有者Lに出くわした。Lに現職役員として出席区分所有者の中で唯一全議案賛成してくれたことにお礼を述べた。Lは荒れた臨時総会を目の当たりにして自分に「大変でしたね。お疲れさまでした。役員の方も従業員の方も大変な思いで総会をやっていらっしゃってお察しします。」と労をねぎらう言葉をかけてもらった。ああやっとまともな人に出会って内心感激した。早速名前と部屋番号を聞き出す。何か仕事しているのかと聞くとシルバー人材センターの理事長をやっているが間もなく退任する予定という。穏やかな話し方を聞いていて、もう絶対理事になってもらったらいいと確信した。8月の定期総会に向けて手順を踏んだらいいと算段した。16時半だった。

 

17時すぎに副理事長G、管理士顧問、管理組合のことをよく知っている知人、自分の4人で4月1日臨時総会理事会打ち上げを約束していたので近所の居酒屋に出かけた。Gと管理士顧問にLを決算理事会で理事候補として総会上程の議決をして総会で理事選任承認を受けるためLに理事になってほしいと打診するべきと進言した。

 

居酒屋に入って腰を下ろすなりGがさっきBからGのスマホに電話がかかってきた。内容は自分が管理組合軽トラの私的使用を謝ったら勘弁してやるだった。自分はBをはじめAグループは本当に何かおかしいと思った。謝罪文書け、ガソリン代弁償せえと総会の席で自分に言い放っておいてガソリン代なんて使ってないことが判明しているのにまだそんなことを言うとは頭の中の思考回路が故障しているのではないかと思った。同時に腹の底からとてつもない怒りが込み上げてきた。Aの部屋で飲みながら酔った勢いでAに焚きつけられてGに電話したのに違いないと思った。

 

Gに今度BからGに同じ内容の電話がかかったら、満座の人の前で無断使用や使い込みの犯罪者呼ばわりして、自分は事実無根と何度も言い返し挙句の果てに使い込みをしていない客観的メモが出てきても、Aに操られて謝れと電話してくるBこそが自分に謝るべきだと言ってくれとGに頼んだ。自分はGに臨時総会で袋叩きにあっている時なぜ理事長以外の役員は助けてくれなかったのか愚痴をこぼした。

 

Bと同じAグループにいるEFが従業員だったときに空いている時はどうぞ遠慮なく使って下さいと言われたから、自分のプライベートのことで使用していただけ。正当に借りている者ばかりに言いがかりをつけてくるなら貸したEFにも責任を問うべきと思った。臨時総会ではAKはわかっていたはずだ。Fも出席していたが自分が追及されている時は黙ったまま。支配人だったEに至っては自分から貸した責任者はEだろうと言われないようにAはEに臨時総会を欠席させていた。BはFに仕返しに理事を追われたのにAの手下になったFにはもう手出しできなかった。Fは親分Aに守られていた。AはBとFをうまく使い分けていく。Aは本当に汚い卑怯者だった。

 

こうして夜は更けていった。長い1日が終わろうとしていた。

 

以降の話は次のブログ「マンション自主管理組合33」に譲ることにする。