第2号議案審議では自分は集中攻撃というより集団による吊るし上げにあった。もうAたちの総会に対するイメージは何でも許されて何でもできるという感覚をもたせてしまったことになる。Aたちが会議の目的(議案)を逸脱して議事進行を妨害したことは総会運営にぬぐい切れない汚点を残したことになってしまった。
自分の理事辞任あわせて監事就任を承認されたが、その時Aたちが特にABKがこれからも自分の足を引っ張る材料として執拗に軽トラ私的使用を取り上げていくことになる。
第3号議案はマンション竣工以来46年、浄化槽全マンホールの錆・腐食が進み強度が著しく低下していきているので、一度も交換したことがないすべてのマンホールを交換する工事について承認を求める議案だ。
このマンホール交換工事は昨年令和4年秋には管理事務所から理事会に危険性を報告されていて、令和4年末に竣工から出入りしている浄化槽維持点検業者から見積書を取っていた。それがどう見てもあまりにも法外な工事金額なので、今年令和5年1月に管理士顧問の紹介で大阪からマンホール交換工事ができる業者に調査にきてもらい、翌月2月に見積書を出してもらうことになった。
2月下旬にその大阪の業者から見積書と写真付き報告書が提出された。詳細は省くが、なんと出入り業者の工事見積金額より同じ条件で130万円安いことが判明する。
これを重く見た管理事務所は管理士顧問と相談の上、理事長に報告し、3月11日理事会に2社相見積もりでどちらに工事を依頼するか審議し決議事項を総会上程議案にすることにした。大阪の業者に依頼することを理事会は決議し総会上程議案になったのが、この第3号議案だ。
この出入り業者と旧従業員EFの間には公私ともに46年の付き合いがあったので、不明朗な関係が想像された。理事会ではこの出入り業者に今後依頼することは注意を要することにしていた。
議長は質問あるいは意見を求めた。ANから発言があった。Aはなぜ大阪の業者を使うのか、交通費が余分にかかるのではないか。LED交換工事の業者と同様、管理士顧問がリベートをとるのか。AはAグループに入って手足のように使っているEFのこれまでの悪事を暴くのはやめて、それをマンション管理士にぶつけた。管理士顧問は「私はそんなことは一切していないが、万が一にもそんなことがあれば、管理組合がすぐに損害賠償訴訟を提起できるよう覚書(誓約書)を管理事務所に提出している」と説明。Aは「そんなことでなんで大阪の業者にいとも簡単に変更できるのか」と反発した。
このAの発言はこれまでEFがリベートを出入り業者から取っていたことを疑わせるもので、EFが今旧従業員になっていても出入り業者に発注されればリベートが支払われるのではと思わせることでもあった。
続いて男性区分所有者Nから「出入り業者の見積額は全マンホール交換だけではなくマンホールすぐ下の腐食しかかっている配管の修繕代も含まれているのだから、一概に出入り業者の金額が高いとはいえない。」と意見。
ANの発言ともなぜ総会資料に出ていない出入り業者の見積額がわかるのか不思議だったが、よくよく考えてみたら3月11日理事会の資料をABの手下の理事Cが事前にAグループに見せていたものとわかる。
ここでBが「理事会は私腹を肥やすのにいい加減なことばかりしやがって!」と暴言を吐き、かき回しにかかる。焚きつけられて総会全体の雰囲気が騒々しくなったところで、副理事長IがたまりかねてBに向かって「黙れ!静かにしろ!」と一喝した。
議長が質疑応答を打ち切って採決に入った。第1号議案、第2号議案同様の票数で承認可決された。
全議案審議が終了し、議長は閉会を宣言し、役員を含む全出席区分所有者は散会した。13時45分だった。
自主管理組合始まって以来、こんなめちゃくちゃな総会は初めてとなった。
引き続き行われる理事会を昼ご飯休憩を取って14時半から行うと理事長が全役員に伝えた。
これを言い終わったとき、Aが理事長のところへ来て、今日の理事会から傍聴を認めてくれと直訴する。理事長が考え込むと、「聞かれてやましいことがあるのか、ないのなら理事会を傍聴させてもらってもいいのではないか」と追い打ちをかけ、断ることもできたのだが、情報公開に資するという観点から理事長もあとの理事会から傍聴を認めることになった。
でも、Aは傍聴の意味はさっぱり分かっていなかった。
以降の話は次のブログ「マンション自主管理組合30」に譲ることにする。