3月31日18時になった。この時点までに管理事務所に届いた総会出欠兼委任状の最終前集計が行われた。最終集計は4月1日臨時総会開会10時前ギリギリまで行われる。

 

ただ今回初めて採用して全区分所有者に送付した議決権行使書は出席しても欠席委任しても欠席しても3議案を各議案ごとに賛否を表明できるようにしていたため、区分所有者も管理事務所もその記入と集計の方法で混乱を招いた。それに加えてAがEFを動かしてAグループ側への委任状と議決権行使書の取り付け作業をしていたため、最後まで集計作業も手間取ることになった。

 

Aはある区分所有者の部屋を訪ねていって全議案否認の議決行使書と出欠票の署名をもらい返信用封筒に入れてその区分所有者に郵送してもらっていた。Eは区分所有者に連絡入れて郵便受けに投函されている出欠兼委任状、議決権行使書、返信用封筒を持って帰り、全議案否認の代筆をして管理事務所に返送していた。Fは複数の部屋を所有して複数の議決権を持っている区分所有者にAグループ側の意向に沿って全議案否認の協力を求めに回っていた。

 

最終前集計の結果は出席議決権数と欠席委任議決権数(欠席議決権行使書含む)の合計が議決権総数の約70%となっていたので、明日の総会は成立した。また出席役員と議長委任の合計など全議案承認は約65%、Aグループなど反対派の全議案否認は約35%だった。

自主管理組合発足以来30年間、総会の賛成率は1貫して99%でシャンシャン総会だったが、初めて1/3を超える反対票が出現することになった。出席区分所有者は役員を含めて約30名の予定になった。役員を除く20人余りのほぼ全員が全議案否認の反対派ばかりでAも当然出席だった。しかし全議案承認は確実で臨時総会は形式的手続きで開くだけであった。

 

賛否の割合自体はまったく問題なかったが、反対票を集める方法に不正行為があったと言わざるを得なかった。Aグループは委任状を取得する上で役員と理事会のデマを流し続けて、委任してくれた区分所有者を騙していた。

 

4月1日朝になった。10時から臨時総会が始まろうとしていた。

 

 

以降の話は次のブログ「マンション自主管理組合26」に譲ることにする。