男風呂で事件が起きたバレンタインデー翌日、事件を聞きつけたこのマンションの地獄耳で放送局の女性区分所有者Oが管理事務所に怒鳴り込んだ。男風呂を専用使用した上で事件を起こし数時間も使用不能するような区分所有者Jはけしからん。管理事務所はJにえこひいきしている。理事会は何をしているのか。
後でわかってくるのだが、2月初めにAとOがロビー奥で話して以来、AはOに陰でことあるごとに理事会の悪口を吹き込んでいた。悪口はデマがほとんどで、できるだけ全区分所有者に広まるようOの放送局機能を利用し出していた。2月からOはAの思惑通り動き出すが、Oは勝手気ままで利己的なので理事会の悪口を言いふらしたが、Aグループのことも合わせて言いふらした。これで少なからず現役員にAグループの動きは入ってきた。Oの情報も半分はデマだった。AもOも捏造した噂を流す大ウソつきで直接問い詰めると、そんなことは言っていないと逆ギレするどうしようもない人間だった。だから理事Dは証拠に録音したほうがいいと自分に勧めた。こんなマンションの管理組合という小さな社会で録音をせざるを得ない事態になるとは本当に情けなかった。AもOもそれだけ異常だった。まだ自分は真剣にAO対策を考えなかった。
Aの術中にハマってOはAの駒になって動く。OはAに操られていると気づかない。その手始めがバレンタインデー事件について管理事務所に理事会の苦情を怒鳴り込んだことだ。
Oが管理事務所に怒鳴り込んだ数日後、騒動が起きる。これもAにそそのかされてのことだ。
Oが外泊先から朝帰ってきたら、玄関ドアのカギが開いている、不審者が部屋に入ったかもしれないと管理事務所に通報してきた。夜勤日勤の両従業員と防犯カメラを確認したが、不審者が侵入した形跡がない。巡回など注意するということになった。1週間後、またOが外泊先から朝帰ってきたら、玄関ドアのカギが開いていると通報。室内で盗難にあったものはない。でもキチンと巡回など注意しているのかと管理事務所に苦情を言い出す。この時に従業員の中でOがカギをかけ忘れているのではないかと言い出す者が出てくる。このあと3月に入ってもOの部屋の不審者騒ぎは続く。放送局OはOの部屋のカギを不審者に開けられたとマンション内で言いふらしていた。
このマンションは築半世紀近いリゾート仕様のマンションでもある。その1つの設備として全部屋に内線外線電話がある。外線は0発信、内線は部屋番号で直接部屋同士無料通話できる。
20日頃、自分の部屋の内線電話が毎日鳴るようになる。時間帯は真夜中の3~4時頃、電話に出るまで鳴り続ける。出たら無言電話、誰?と問うとガチャと切れる。5回5日ほど続いたところで管理事務所と理事Dに相談。管理事務所の本機だけはどの部屋からかけられているかわかるが、各部屋の電話機ではわからないとのこと。このマンションの古い電話機は業者を呼んで外した。自分の部屋には身内とだけ通話するために光電話を別に引いていたので困らなかった。これでいたずら電話がなることはない。面白いことに相手は取り外した電話にかけていたら呼び続けていることになり、こちらが電話機を外していることはわからない。一体どこの部屋から誰がかけているのかと思った。
Dに相談した。自分はAの仕業だと思うと言ったら、Dもそう思うと言った。Dはまだ何とかAの部屋に出入りできるかもしれないので今度飲み会に参加させてといって、何をする気なのかも含めて探ってくるとのことだった。
2~3日後、DはAの部屋に飲みに行けた。Dが部屋に入るなり何も言わないのにAが最近真夜中に内線でいたずら電話がかかって眠れないという。DはAがいたずら電話やってますと言っているようなもんだと笑いながら自分に言った。その時にDが録音してきた飲み会のAの声を聞かせてもらった。Dの部屋で酒を飲みながら聞いたが、まずいあてだった。
Aは副理事長Gと理事の自分のことを呼び捨てにしてぼろかすに言っていた。4月1日臨時総会で何か企んでいることだけはわかった。Dがいるから警戒してあまり話さなかったようだ。
以降の話は次のブログ「マンション自主管理組合22」に譲ることにする。