今朝、採用面接をしてくれた企業に応募辞退の連絡をした。普通にいけば明日採否の結果通知があるはずだった。

先週面接を受けた時、採用担当責任者の質問や説明を聞いていて、企業の期待する業務のあり方と自分が希望する勤務内容に少し乖離があり、何かしっくりこないものを感じていた。

 

自分の中でよく考えてみたら、体を少し動かすのは健康にいい、働くことは気持ちに張りができていい、あくせく働くことはしたくないが、生活の足しになる程度の労働はいいとそれだけで職種を気にせず応募している。

 

自分の採否の予想は不採用7、採用3という感触。不採用なら理由は一番健康状態、二番しゃべり過ぎという面接態度だと思う。正式な結果通知をもちろん待つが、万が一採用となっても辞退しようと、そして不採用なら本当の理由を教えてもらえればと思っていた。

 

ところが朝起きて、いずれにしても辞退しようと思っているのに、採否の結果通知でもし採用と言われたときに辞退すると申し出たら、それは応募者として企業に対し礼儀に反し非常識になるのかもとふと素朴な疑問が湧いた。

 

自分は現役の頃、会社側にあって長く採用を担っていた経験から応募者の態度振舞いをよく見てきているのに応募者である自分の立場がよくわかっていない。加齢とともに頭の働きもポンコツ化しているようだ。

 

で、自分が今いちばん信頼している人にメールで相談してみた。忙しいのにその人はすぐに自分に助言をくれた。企業が自分の代わりを探す段取りができるよう礼儀として先に断るべきだと。

自分は現役を引退して働くことから遠ざかって就活の常識からズレてきている。そんな当たり前の簡単な良識を気づかせてくれた人に感謝しかない。

 

それでこのやり取りが終わって早速企業に電話して応募辞退した。求職活動はこれからもボチボチやるとしよう。こんなことすらわからなくなり始めているポンコツにすぐに助言をくれる人はかけがえがなく大切だ。感謝。