年が明けて令和5年になった。

 

21日理事会が近づいた1月半ば頃このマンションでちょっとした事件が起きた。

Aが廊下を歩いていたら見知らぬ人間とすれ違った。呼び止めようとしたら廊下の向こうに逃げて行った。追いかけたら他の部屋の住人と出くわして、その住人に頼んで一緒に探してもらったが取り逃がしてしまった。管理事務所の監視カメラを確認したが駐車場のカメラに小さくぼんやりと写っているのが不審者かもしれない。この時Aは管理事務所前で理事Hと出くわしたので不審者のことを訴えた。Hは取り合わず警察を呼ぶべきとAに告げた。Aは警察に通報した。駆けつけた警察官は管理事務所で監視カメラの録画映像を確認した。簡単にAからも事情聴取したが事件性がなく警察に来て被害届を出してくれともならなかった。マンション周辺の定期パトロールを少し念入りにするということで警察官は帰っていった。

 

この1件は自分の耳にも後から聞こえてきた。まあ、そんなこともあるのかとその時はあまり気にかけていなかったが、これがとんでもない陰謀の伏線の引き始めになった。

 

21日理事会当日になった。

この日ある部屋の区分所有者から水道料金請求支払いの裏付けになる水道メーター検診記録にこの半年間、間違いがあるのではないのかと問い合わせが管理事務所に入った。

この検診記録の記帳、請求料金計算、記録資料保管は支配人だった旧従業員Eだった。リベート問題のFの件とともに報告事項の中で急遽取り上げて、EFの件をどうするのか審議することになった。

 

ほとんどの区分所有者が毎月基本料金なのに全体の5%の数件だけ基本料金ではなく従量制料金を請求支払いしていた。が、この数件の支払いは間違っていることが管理事務所で確認された。ではもっと以前はどうなっていたのか事務所で調査しようとしたところ1年以前の記録資料は毎年Eが処分していたことが判明する。理事会は調査で判明した差額分を区分所有者に返金することを決議した。

続いてFが理事長であって理事会に退職月分のリベートを支払請求してきた件で協議した結果、管理組合としてはFに対して一切支払いに応じないということも決議された。

退職するまで支配人や業務会計責任者という職責にあった旧従業員EFはこのマンションの区分所有者となって2室とも賃貸ししている。今回理事会で審議された件について次回理事会にEFを招致して説明をしてもらうこともあわせて付帯決議された。

 

令和4年夏にEはファミリーだからと言ってFや他の従業員も連れて一斉に辞めた。就業規則も実情にまったく合わず、旧従業員は就業規則を無視した形で長年勤務していたので、その就業規則は令和4年7月に正当な手続きを経て廃止された。残った従業員と新従業員は令和5年1月理事会まで雇用契約書(労働条件通知書)を交わすだけで新就業規則がない。新たな就業規則の制定が待たれた。就業規則作成を社会保険労務士に依頼するかの議案が審議された。旧従業員の勤務体系や賃金体系が会議資料として提出された。元支配人Eが総責任者だったので他の従業員と月額給料の差額が10万円くらいあると自分から資料で指摘しておいた。自分と管理士顧問に一任されることで承認された。

 

昨年秋に役員異動が起きた。Aは監事を辞任しBは理事欠格自由で理事資格喪失した。役員構成は理事8名、監事1名となった。管理規約上、理事に定員の定めはないので減員は問題がないが、監事は2名と規定されている。いつまでも放置しておくことができないので、自分が理事を辞任して監事に就任したいと理事会に申し出た。C以外の理事全員で承認され、理事会は今後直近の総会に監事選任案を上程して選任承認をうけることにした。

 

管理士顧問から昨年秋からAグループの動向が気になる。Cが出席しているのでCが理解できないようにAグループの動きを測るためにも修繕の重要案件を定期総会に前倒しして上程し承認をもらうために4月1日に臨時総会を開くべきだと提案があった。合わせて自分の監事選任案も承認をもらえると。C以外理事全員で4/1臨時総会開催が承認された。

 

次回理事会は3月11日とされ4/1臨時総会の上程議案の確認承認を中心に進められることになった。昨年秋から毎月開催された理事会は来月2月には開催がなく途切れたが、6か月の間に5回理事会が開かれることになった。

 

以降の話は次のブログ「マンション自主管理組合18」に譲ることにする。