Cは理事会が終わった後、17時半頃理事辞任届を提出した。これでABCの3人が理事会を去ることになった。Aグループはこの時期この3人しかいなかったので、グループ活動は開店休業に追い込まれるかに思われた。
が、Aグループの壮絶な仕返しが始まった。18時頃夕食会をしようとG、管理士顧問、自分、3人の共通の知人の4人で食事処のドアを入ろうとしたら、Bから自分に電話がかかってきた。
自分が電話に出るなりBはいきなり「コラー、〇◇(自分の名字を呼び捨て)! おまえ、俺を辞めさせやがって」とチンピラ口調で叫んできた。続けて「おまえも9月に辞めるいうてたのに辞めんか! おまえに3日に預けた書類は俺のもんやから返さんか!」とまあスマホから耳を少し遠ざけてBのいうことを聞いていた。ああ、これが10月8日副理事長Gに電話した時のチンピラ口調かと思い当たった。
Bの言ってる内容はすべてB自身が一番わかっているのになぜこんなこというのか考えた。何となく今こんなことを言ってくるBの事情はわかったが、Bの言い放ったことにまともに答えず、やり過ごすことだけを考えて「Bさん、今アルコール飲んでるんやろ!?」と聞くと「そうや」とBが返事。自分が「キチンと話しする気ならシラフの時に電話してきて。でないとちゃんと話しでけへんやろ。もう電話きるわ」と言って電話を終えた。
店の中に入ってGたち3人にBの話をしたらGが本当にBは酒癖が悪くて、たちが悪いと苦笑した。Bにシラフで電話してこいといったものの、道理理屈もわからない通じないBにもう話す気がなかったのでスマホを着信拒否設定した。
Bが電話してきた状況は見当がついていた。Cが17時頃、管理事務所に理事辞任届を提出した後、今日の理事会の内容をABに報告するためAの部屋で飲み会をした。Cは部類の酒好きでアルコール依存症一歩手前。だから準アル中CはAにただ酒をどんどん飲ませてもらえるのでAの部屋に通う。Aはそれを見越してCを酒で釣って操り人形にした。Bはアルコールを飲むと豹変して最悪の酒癖で誰にでもけんか腰になる。
CはABを前にしてええカッコの報告をした。Bは辞めなくてもいいはずだと理事会冒頭でいったら自分が辞めなあかんと言った。横からAがBに「自分が理事Bを首にした」とBが自分を憎悪するように焚きつけて吹き込んだ。Cには自分が理事会でなぜBが役員資格を喪失するか説明したが、いくら言っても理解できないのもあるが、ABのためにいかにCは発言したかを訴えたかったのでそんな道理はどうでも良かった。そしてB自身がなぜなのかを一番知っていたはずなのに酒を飲まされ、けしかけられてAの部屋から自分にかけてきたのが18時の電話だ。Bもけしかけられたのもあるが、ACを前に自分をやっつけるところ見せて自身を大きく見せたいこともあった。
続けてCは交換したドアノブシリンダーを原状回復決議がされたこと。提案者は自分であること。軽トラの買い替えの件などもABに報告した。そしてAの部屋に来る前に理事辞任届を出したことも話した。
するとAがCにCが理事でいなければ理事会の情報が何一つ入らなくなる。だから明日一番管理事務所が開くと同時に辞任届を取り戻してこいと奪還策をCに授けて、Cはそれを実行することになる。
Aの思惑通り今後Aグループは管理組合の妨害活動をしていくことになる。そしてAグループの最初の仮想敵は自分になった。理由はBを首にした犯人にしてBが自分を攻撃するよう仕向けておくこと。自分はAが首謀したシリンダー交換を元に戻せといってAの顔に泥を塗った張本人であるといい加減なCの報告でAは思い込んだこと。そして何より手前みそになるが、自分は管理組合運営の規約や細則、管理運営の経緯や現状を細部まで把握し、運営手続きや方法が理解できているため、道理理屈では誰も敵わないから自分だけは早く潰しておきたい。
ということで激闘の火蓋は切られた。
以降の話は次のブログ「マンション自主管理組合16」に譲ることにする。