令和4年10月半ば、Aが監事を辞任したことで管理組合の役員構成は理事9名、監事1名となり、管理規約の定める監事2名について1名が欠員となる。

 

Aは一区分所有者(組合員)に戻ったが、理事のBCを手足に情報収集した。理事会に仕返しするために他の区分所有者を脅したり恩を売ったり宥めたり賺したり煽てたりして巧みにAの同調者を増やし出した。まるで仲間集めの方法はアメと鞭だ。Aはマンションを良くすることを大義名分に自主管理組合発足以来30年で初めて分派活動し出して首謀した。後にAは分派活動のような大それたことではなく、徹底した妨害活動で理事会を困らせることを目的にしていることが見えてくる。

 

Aグループの動きが耳に入り出す。これからAがどんなことを仕掛けてくるのかサッパリわからなかった。手をこまねいていてはいけないので、10月8日ABCDがAの部屋での飲み会でBが酔った勢いで副理事長Gに電話をして暴言を吐いたときDが止めに入って喧嘩になりかけたのをGから聞いていたので、中立といっているがAグループからDを切り崩しAから離間させてやろうと考えてDを居酒屋に誘った。

 

二人だけの飲み会をDの部屋で何度も重ねることになる。Dは夏までに私的ミーティングで一緒にやってきた仲間でもあり、新従業員雇い入れに協力してもらっていたのでお互い気ごころは知れていた。ただDもなりて不足の中旧従業員に頼まれて理事になっただけなので管理組合の運営のルールや仕組みがサッパリわからなかった。Dは自分に「忠告は有り難い。管理組合運営についてはAの言うことを安易に信じたりしないが、今後も個人的に親睦を図ることはDの自由にさせてもらう」ということだった。とは言ってもDも翌年春頃にはAグループと絶縁状態になる。

 

次回理事会は11月5日開催と決まっていた。Aグループの理事Bの部屋は旧従業員だった区分所有者FのBに対する仕返し通報で不動産登記簿謄本を確認するとBの長男の名義だった。

1月にも別の理事が通報があって確かめると配偶者の兄名義なのが判明した。理事長に頼まれて自分が旧従業員E立ち合いの上その理事に今後の理事会出席を辞退してくれるよう伝えた経緯がある。

管理規約によれば役員資格は登記上区分所有者本人(所有名義人)でなければならない。そうでなければ管理規約通り判明時点で役員資格は喪失する。

 

1月のときはEが理事就任を頼んだ理事だったので配偶者の兄の委任状をもらえば理事職継続可能と横から口を出したが、自分がそれは管理規約上許されないと説明し、その理事も納得して引き下がってくれた。AもBもこの1月の件を知っていた。Aに至っては理事資格がない人間が理事会で議決権を行使していたとはとんでもないことだと憤慨していた。

Bも9月にAの部屋で自分が理事辞任をAから慰留され思いとどまったときBにFが役員資格がないと通報していると伝えたところAはEと同じようにBの長男の委任状をもらえれば大丈夫とBに言っていた。

 

Bの役員資格の件も1月の理事資格喪失の件とまったく同じだったので、Bには役員資格継続を認めるようなダブルスタンダードはあり得ないのに委任状で大丈夫と考えるAはBを一番近くに取り込んでおきたいというAの思惑でルールも無視するので呆れてしまった。

 

10月下旬になり11月5日理事会で取り上げられる内容が判明し出す。報告事項や決議事項など議案書が開催2週間前に役員に通知されているからだ。10月末に理事長から自分に電話が入る。Bの資格喪失の件は理事会開会前にBと直接会って理事長から話をするという連絡だった。1月のように自分にまたBに話しさせては申し訳ない、Bには連絡しておくとのことだった。

 

議論決議することはたくさんあったが、いちばんのポイントは前回理事会から継続審議になっている理事会未承認でABCDが交換した非常階段出入口ドアノブシリンダーをどうするかだった。

 

理事会開催2日前の11月3日夜、自分の部屋の玄関チャイムがなる。ドアを開けるとBが立っていた。要件を尋ねるとBは5日理事会にもう出席をしない。Bが役割分担で預かっていた担当の資料を自分に返したいというので、それならBの後輩(子分)のCが理事でいるから引き継いでもらったらどうかというとBはCが理事会や理事活動のことは何も訳がわかっていなくて書類すら渡せないから自分に預けたいという。それなら預かるが自分も抱えているものがいっぱいなので、すぐにしかるべきところへ渡すのでそれでいいかと問うとそれでいいというのでBの部屋へ書類を取りに行った。

 

その時に理事長からBに役員資格の件で連絡が入っているのかと聞くと、もうBは理事会開催直前に理事長とも会う気もない。今後理事会にも出席しないと返事するので、そうなんですねと言って部屋を出た。

 

いよいよ11月5日理事会が開催される。この理事会終了後からAグループと自分との闘いが始まる。

 

以降の話は次のブログ「マンション自主管理組合14」に譲ることにする。