今日はこどもの日、気候も天気もとてもよく日中は暑いくらい。でも万博に行く予定をしていた訳でもなく、パンダに別れを告げに白浜まで出かけるつもりもなく、外出はしなかった。外出といえば年に2~3度の温泉旅行、ドライブ、神社仏閣巡りぐらいしかしない。そういう意味ではアウトドア派とは言えないと思う。

体のためには自然に触れてトレッキングをしたいとも思うが、友人知人は自分の年齢くらいになると伴侶とトレッキングに出かけていて、自分にお誘いがかからない。自分はたった1人でトレッキングするほど単独行動を愛していないので、高地や山頂から下界の絶景を見て爽快感を得ることがすっかりない。

 

ということでそういう時はもっぱらインドア派に徹する。インドアと言えば聞こえがいいが、最近の言葉に言い換えれば、ただの引きこもり。1日中自宅にこもってチマチマしている。今日は朝から2023年1月BSフジで再放送していたドラマ「101回目のプロポーズ」全12話を録画してあったので、それを少し早送りしながら全話見た。本放送は1991年夏で平均視聴率は23%、最終話の視聴率は36%だった。この視聴率からして、このドラマのあらすじを知っている人も多いと思う。

 

ネタバレになるが、本放送から34年になるのであらすじに触れたい。

オーケストラのプロチェリスト矢吹薫(30)(浅野温子)は3年前に交通事故で亡くなった婚約者を忘れられずにいた。建設会社の係長星野達郎(42)(武田鉄矢)は冴えないサラリーマンで、99回も見合いを断られ、結婚をあきらめていた。母親に見合いを勧められた薫は、マンションで二人暮らししている妹の千恵(20)(田中律子)にも後押しされ、お見合いをするが現れたのは達郎だった。達郎は薫の曖昧な返事を聞いて脈ありと思って、弟の純平(22)(江口洋介)とはしゃぐが、薫は電話で断る。千恵と純平は同じ大学で、純平が会長をしているアニメ同好会に千恵が入ってきて仲良くなる。薫と達郎を繋ぐもう1つの連絡網ができる。達郎はリハーサルを終えた薫の元に駆けつけ、千恵に教えられた「50年後の君を今と変わらず愛してる」の言葉を叫ぶ。亡くなった婚約者と同じプロポーズの言葉をかけられた薫は動揺し、達郎と会うようになる。

 

薫は達郎に「人を好きになって失うのが怖い」と泣きながら打ち明ける。達郎はトラックの前に飛び出し、「僕は死にません。あなたが好きだから僕は死にません。僕が幸せにします」とプロポーズする。

薫は達郎のプロポーズを受け入れる。婚約した二人は亡くなった婚約者の墓に報告しにいくが、その帰り、薫は亡くなった婚約者そっくりの男・藤井に出会う。藤井は達郎の新しい上司だった。

 

薫は藤井にひかれる。藤井は薫にプロポーズ。薫は達郎に婚約指輪を返す。達郎は会社を退職し、もう一度薫に向き合うため司法試験を目指す。諦めない達郎に冷たく当たり突き放そうとするが、藤井と亡くなった婚約者との違いが徐々に見えてきて迷いが出てついに「あなたあの人(亡くなった婚約者)じゃないのよね」と藤井のプロポーズを断る。でも達郎に戻るわけにはいかないと悩んでいた。司法試験発表の日、薫はコンサート出演直前に千恵に発破をかけられ、コンサート中に自分を本当に愛してくれたのは達郎だと気付き会場から飛び出す。

 

司法試験に落ちた達郎は婚約指輪を海に投げ捨て、薫のことをきっぱりあきらめる。深夜、道路工事のバイトをする達郎の元にウェディングドレスを着た薫が駆けつける。「僕にはもう何もありませんよ」と言う達郎に薫は「私をもらってください」と答える。薫は落ちていたナットを指輪代わりにはめてもらい達郎と歩き出してハッピーエンドとなる。

 

 

このドラマの名ぜりふは「僕は死にましぇん」で必ずいつも取り上げられるが、野島伸司が書いたこのドラマの脚本の中で自分の大好きなセリフを二つを紹介したい。

1つ目

最終話:薫が「あなたあの人じゃないのよね」と藤井に言ったあと少しおいて言ったセリフ

『愛してくれる人に精一杯応えていくっていうもう1つの愛のカタチに気づかなかったの』

達郎の愛を全身で感じていることを表現していると思う。女優浅野温子であり、女性であり、ドラマだからこそのセリフで現実ではあり得ない場面であり、あったとしてもキザすぎるかもしれない。

2つ目

最終話:達郎司法試験合格発表の日、薫のコンサート出演直前に控室で、千恵と薫の親友石毛桃子(34)(浅田美代子)に向かって

薫が「私は他の人に魅かれて婚約を破棄した女よ。今さらどんな顔をして戻れるの」と言ったことに対して千恵は薫に向かって発破をかける。

『どんな顔だっていいじゃない。誰だってそんなに強くないでしょう。弱いとこいっぱいあって、星野さんだってそういう弱いとこ全部裸になってお姉ちゃんに見せてきたんじゃない。お姉ちゃんだって弱いとこあって当たり前だよ。私はダメな人間ですってそういう顔していけばいいじゃん。そういう顔していけばいいじゃない。』

千恵を演じる田中律子の名セリフだと思う。ものすごく姉の薫を心配して姉の幸せを願っている気持ちが滲み出ていると思った。

 

この薫の妹千恵と達郎の弟純平も最終話で二人の仲が発展していくことをほのめかしていた。二組もハッピーエンドだ。因みに達郎が退職した建設会社の後輩OL岡村涼子(23)を演じていたのが石田ゆり子だった。

なつかしくそして幸せ気分で視聴した。良かった良かった。